私たちの体には『リンパ管』という血管よりももっと細くてやわらかい管が張り巡らされていて、その中を『リンパ液』がゆっくり循環しています。
リンパ液は体内の老廃物を体外に排泄してくれる役割があります。リンパ管の途中には、『リンパ節』というろ過装置があって、リンパ液の中を流れている異物や細菌などをせき止めてくれます。また老廃物が停滞しやすい箇所でもあるので、流れを促しておくことも大切です。
『リンパ管』『リンパ液』『リンパ節』この3つをまとめてリンパ系といい、リンパ系は体内に不要なものを浄化して排泄する「下水道」のような役割を果たしています。リンパの流れがスムーズにいかなくなると、細胞内に老廃物や毒素がたまり、肌トラブル、だるさ、コリなどの原因となり、水分の排泄も滞るので、むくみの原因にもなります。
むくみを解消するためには、リンパの流れを促進させることが大切です。リンパの流れを促進させるには、適度な運動や体を温めること、リンパマッサージが効果的です。
もっともむくみやすい箇所は、重力の影響で【脚】です。そして女性で一番気にしているのは、【顔】です。
そこで今回は自宅で簡単にできる【脚】と【顔】のリンパマッサージ方法をお教えします!
体内の老廃物を排泄するためには、水分を摂取したほうが老廃物の排泄がスムーズに行われます。「水分を摂取すると、むくむ!」と思う人も多いですが、飲み方さえ気をつければ、むくみどころか体の疲れなども軽減します。
理想的な摂取量は、1日あたり、目標体重×40CCを18時までに飲むことです。
例:50㌔の目標体重の人であれば、50×40CC=2000CC
人間の体は1日の体内リズムがほとんど決まっています。
午前5時~12時は排泄の時間、12時から20時は栄養補給と消化の時間と言われています。なので、18時以降に水分摂取が多いと、むくみや冷えの原因になります。
血行を促進させたほうがリンパの流れがスムーズになります。
入浴が難しければ、足湯を15分程度してからでも構いません。
リンパは皮膚の浅いところに分布しているため、優しくなでるくらいでもリンパは流れます。
力や圧は入れすぎず、赤ちゃんの肌や小鳥をなでるくらい、優しくゆっくり流すのがポイントです。
クリームやオイルなどを用いて、滑りやすく行いましょう。
肌に負担をかけず、リンパをスムーズに流してくれます。
リンパの最終出口は鎖骨下です。出口をスッキリさせてから、リンパ節に向かって流すことで、老廃物が排泄しやすくなります。
顔は鎖骨に向かって流し、脚は下(足首)から上(鎖骨)に向かって流すと効果的です。
風邪のひき始めは風邪のウイルスと戦っている場合があるので、むやみにリンパを流さないほうが良いでしょう。
一度に長めに行うのではなく、1日3分だけでも定期的に行うことが大切です。
持続することで、1ヶ月後には体もお肌もが良い方向へ変化します。
左鎖骨のリンパ節は、全身のほとんどのリンパ節の終着出口となっていて、もっとも大量のリンパ液が流れ込むところでもあります。
なにをおいても、最初に流れをスムーズにしておかなければならない箇所が、「鎖骨リンパ節」です。
いくら他のリンパ節を意識してリンパマッサージを行っても、この鎖骨リンパ節をしっかり流しておかないと、リンパ液はスムーズに流れません。
①鎖骨の下(鎖骨下リンパ節)のマッサージは、人差し指と中指で鎖骨を挟み、左右にさすりながらマッサージ
②鎖骨の下を人差し指・中指・薬指の腹全体で円を描きながら内から外へマッサージしながらほぐす
③親指をあごの下(オトガイ下リンパ節)に置いてあごの骨に沿って耳の下(上深頚部リンパ節)まで流す
④親指を鼻の横に置いてほほ骨に沿って耳の横まで流す
⑤首前面(喉)を優しく手で包んで左右手交互に上から下へ流す
⑥頚部リンパ節:耳の下から鎖骨に向かって人差し指・中指・薬指で流す
①そけい部リンパ節を人差し指・中指・薬指の腹全体を使って、さすり流す
(左右10往復)
②ひざ裏リンパ節を両手でつかんで人差し指・中指・薬指の腹全体を使って、さすり流す
(上下10往復)
③足首をつかんで、ねじりながらさすり流す (左右10往復)
④足首からひざ裏に向かって流す (外側、内側、後側10回)
⑤ひざからそけい部に向かって、さすり流す (外側、内側10回)