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産婦人科医が教える!生理にまつわるトラブルと対処法

2016年6月2日更新 | 3,950 views | お気に入り 340

今回は「生理にまつわるトラブルと対処法」というお題。

「生理にまつわるトラブル」となると産婦人科の話題の半分くらいになってしまうのでここでは全部書ききれません!そこで今回は、あるあるな生理トラブルについてお話していこうと思います。

あるあるな生理トラブルその①

生理についての基礎知識について。
普通の生理ってどんなの?生理の多い少ない?短い長い?

あるあるな生理トラブルその②

よくあるトラブル不正出血・子宮の痛みについて。

その①生理についての基礎知識

まず今回は知っているようで知らない生理についての基礎知識。

「私、生理短いんです」「長いんです」「なかなか生理来ないんです」「しょっちゅう生理です」などという話はよく聞きますが、「生理ってどんなサイクルでどのくらいの期間なら正常なの?」と思っている人も多いのでは?

①月経周期

生理がはじまった日から、次の生理が始まる前の日までの期間(月経周期)は25~38日が正常範囲。

周期がばらばらという人は…

たまたまその月だけ2,3日ずれてしまってもあまり心配はいりません。
というのは、生理が月に1回同じサイクルできちんとあるのは「排卵」が同じサイクルで起きているからなんです。

でも生活環境が変わったり、体重が増減したり、ストレスがあったりすると、人間は子孫を残す前にまず自分を守ろうとして排卵を止めてしまいます。そうすると生理もずれたり、止まってしまったりするのです。新しい環境に慣れたり、ストレスがなくなるとまたもとに戻ることがほとんどです。

一方、以前からずっと周期がばらばらだったり、生理がだらだら長引くという人は病気が潜んでいる可能性も。その原因の中でもよくあるものを少しご紹介すると、周期がばらばらの人に多いのが、多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそうPCO)と言われるのもの。体質的に卵巣から卵子が飛び出しにくい=排卵をしにくい状態の人。排卵をしている月もあればしていない月もあるので月経周期はばらばらです。

自分が排卵しているか知るには基礎体温を測るのがベスト!ちょっと面倒ですが、ちょっとくらいであれば付け忘れてしまっても大丈夫なのでまずは測る習慣をつけてみて!

基礎体温の測り方

朝起きてすぐ、起き上がる前にベッドの中で舌の下に体温計をくわえて測ります。
毎日大体同じ時間が望ましいですが忙しく働いていると無理なこともしばしばだと思います。一日忘れたり、時間がずれても気にしないで測ってみて!最近は体温計がアプリと連動して、スマホでグラフになるものも出ているので便利です。

グラフを遠くから眺めてみて少しくらいギザギザしていても体温の低い時期、高い時期があればいいのですが、低い時期、高い時期がわからないグラフだと排卵していない可能性があります。生理が不順で自分がきちんと排卵しているのかわからない場合は3か月ほど基礎体温をつけて、それを持って産婦人科を受診してみましょう。超音波検査(エコー検査)と採血で多嚢胞性卵巣かどうかはわかります。

多嚢胞性卵巣は体質なのでなかなか治すのは難しいのですが、「子供が欲しい!」という時期までは、ピルを使うなどして生理周期を整える人が多いです。
またピルは使いたくない、体質から改善したいという人は身体を温めて排卵をおこしやすくする漢方薬(温経湯など)を内服する方法もあります。

②月経期間

出血の続く月経の期間は3~7日が正常範囲。

生理がだらだら続くという人は…

生理がだらだら続くというものの中で怖いのは、子宮頸がんや子宮体癌が潜んでいる可能性が!まずは(産)婦人科を受診して癌検査と超音波検査(エコー検査)を受けてみてください。どちらも問題がなければできものやがんの問題ではなく、ホルモンバランスの乱れで生理がだらだら続いてしまっていることもあるのでその場合はホルモン剤で治療します。

③月経量

出血量は20-140gが正常範囲とされていますが測る人はまずいませんよね。
一日に何度も夜用のナプキンを変える、寝ている間もナプキンを取り換えないと漏れてしまう等の人は過多月経の可能性あり。

生理が多いという人は…

生理の量が多いという人の中には子宮の中にポリープというできものができたり、子宮筋腫ができていたりすることがあります。これも超音波検査ですぐにわかるので一度診てもらうといいでしょう。超音波で異常がなければこれも体質によって個人差が多いものなので心配はいらないことも多いです。ただ出血量が多いと気づかないうちに貧血になっていることも。採血で貧血がないかもチェックしましょう。

逆に生理の量が少ない、2日くらいで終わってしまうという人は排卵していない可能性が…原因は先ほどお話ししたような生活環境の変化だったり、ストレスだったり、多嚢胞性卵巣だったり、甲状腺ホルモンの異常だったりと様々です。
排卵した後出てくるホルモンに反応して子宮の中の膜が分厚くなり、それがいらなくなって剥がれ落ちるのが生理ですが、排卵がないと子宮の内膜を厚くするホルモンも出ないのでそれが剥がれ落ちると量の少ない生理になります。

また分厚くならないのでいつ剥がれ落ちていいかわからず、2週間に1回だったり3か月に1回だったりと、ばらばらの周期になってしまいます。よく言われるホルモンバランスの乱れというのはこれらをまとめて言っているのです。

その②生理のよくあるトラブル

不正出血

婦人科のトラブルで1,2を争うよくあるトラブル。

不正出血も原因はさまざまですが一番怖いのは「癌」!
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん。どれも不正出血の原因になりえます。また子宮筋腫と言って子宮に良性のこぶのできる病気や、子宮にポリープという良性のできものができる病気も不正出血の原因になります。

またちょうど生理と生理の間くらいに2,3日茶色い出血がみられる場合は排卵出血と言って排卵に伴って卵巣から出血していることがあります。とくに排卵の時期にsexをすると起こりやすいといわれています。これは特に少量であれば心配する必要はなく、放っておいても大丈夫です。ただおなかが痛くなったりするようであれば、一度産婦人科を受診しましょう。

こうしたトラブルで(産)婦人科を受診するとまず癌(がん)ではないかの検査をします。それと合わせて、子宮筋腫やポリープがないか、卵巣に出血がたまっていないかを超音波検査(エコー検査)で確かめます。いずれも異常がない場合は先ほどお話ししたようなホルモンバランスが崩れたことによる出血と診断します。

基本的には生理と生理の間であれば排卵出血なので心配はないのですがそれ以外の原因も考えられるので不正出血がある場合は自分で判断せず、一度(産)婦人科を受診してみましょう!

子宮の痛み

「お腹痛」もよくあるトラブルです。よくある「お腹痛」には3つの時期があります。

①生理中
②生理と生理の間
③生理周期と関係なく

①生理中の痛み

まず一番多いのは生理の時期の痛み。生理痛には原因のあるものとないものがあり、それによって治療法は異なります。

先ほどもお話しした子宮筋腫やそれに似た子宮腺筋症という病気、またお腹の中でじわじわと炎症がおこる子宮内膜症という病気でも生理痛がひどくなります。(子宮内膜症はひどくなると生理以外の時でもsexをしたり、排便をしたりすると痛みを感じることがあります。)ただ何も病気はなくても生理痛のひどい人がいます。生理の血を押し出そうと子宮が頑張って収縮すると痛みを強く感じます。若い人に多いのですが、心配はいらない生理痛です。早めに正しく痛み止めを飲むことでひどくなるのを防ぎます。

②生理と生理の間の痛み

生理と生理の間に左右どちらかの下腹痛がある場合は、排卵痛のことがほとんどなのですぐ消えてしまうようであれば気にしなくてよいですが、痛みが続くとか、いつもと違う強い痛みがある場合は、一度産婦人科を受診して診てもらいましょう。

排卵痛というのは排卵に伴って痛みが出るのですが、考えてみてください。
排卵というのは卵巣の皮が破れて卵子が飛び出してくるのです!考えただけで痛そうですよね…。ただ通常はあまり感じません。敏感な人や子宮内膜症のある人は痛みを強く感じます。

③生理周期と関係なく痛みがある

また生理周期とは関係なく痛みを感じる病気としては子宮内膜症のほかに性感染症のクラミジアも原因の一つです。以前は痛くなかったのに最近痛みを感じる、オリモノが多いなどがあったら一度検査してみましょう。

まとめ

今回は生理にまつわるトラブルをいろいろ見てきました。

生理はカラダのバロメーター。
気づいていない不調や病気に気づくきっかけにも。前回生理がいつだったかわからないという人は要注意。まずは生理の来た日を記録する習慣をつけましょう。できれば基礎体温もつけられると◎

著者情報
本記事は、2016年6月2日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。