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目の痛みに病気が隠れている!?目にまつわる知っておきたい話

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楽しいことを見つけるために、日々いろいろ模索しています。新しい健康法やビューティレシピを試したり、作ったりするのが好き。

2016年9月21日更新 | 1,478 views | お気に入り 82

突然目が痛くなった時、そこには怖い病気が隠れていることもあるんです。
目の痛みは大きく分けて「目の表面の痛み」と「目の奥の痛み」の2種類があります。
それぞれの症状に隠れている病気とはいったいどのようなものなのでしょうか?
病気が進行してしまう前に、目の痛みの原因と治療法を知りましょう。
目の痛みは絶対に放置してはいけませんよ。

目次

  • 目の表面が痛い!
  • 目の奥が痛い!
  • 知っておきたい目の基本
  • 知っておきたい目の病気
  • やっておきたい目のケア
  • 市販の目薬と処方の目薬の違い
  • 最後に
  • 目の表面が痛い!

    角膜びらん

    目の表面が痛い場合は「角膜びらん」である可能性があります。
    角膜びらんとは、角膜の表面の皮が剥がれてしまった状態のことです。
    転んだりして、足などの皮膚が擦り剥けるのと同じ状態が、目の表面に起こったものです。

    1)原因.1<単発>

    異物の混入(ほこり、ゴミ、アイシャドウ、マスカラなど)

    主な原因は異物の混入によるものです。目に何らかの異物が混入し、手や指で擦ることで角膜の表面に擦り傷ができ、角膜びらんになってしまいます。

    コンタクトレンズ

    コンタクトレンズが原因となる場合もあります。コンタクトを付けたまま寝てしまったり、しっかりと洗浄できていない汚れが付いたコンタクトレンズを着けたりすることで、角膜の皮を傷つけてしまいます。

    ドライアイ

    ドライアイにより角膜の表面の水分量が減ってしまうと、ちょっとした刺激でも傷つきやすくなってしまいます。その結果、角膜びらんになってしまうケースがあります。

    2)原因.2<再発を繰り返す>

    単発的ではなく何度も繰り返し発症してしまう場合は、ほかに原因があります。

    外傷性再発性角膜びらん

    異物の混入など、外傷性の原因で単発的に角膜びらんになり、その後完治した後でも再び角膜びらんの症状が現れてしまうことがあります。
    その場合、角膜の上皮だけでなく、上皮の下にある基底膜が傷ついているのが原因です。表面上は治っていても、目の奥が傷ついた状態のままだと痛みは再発し、続いてしまうのです。

    角膜ジストロフィー

    遺伝性の病気である角膜ジストロフィー。何らかの原因で角膜が濁り、視力低下や異常なまぶしさなどの症状が現れる目の疾患です。
    角膜の上皮に物質が付着し、デコボコになってしまったり、角膜の内部が腫れてしまったりすることで、再発性びらんを引き起こし、痛みを繰り返してしまう場合があります。

    糖尿病角質上皮症

    糖尿病の合併症の一つに「糖尿病角質上皮症」というものがあります。
    糖尿病になると、普通の人よりも角質の上皮が脆くなります。そのため少しの刺激でも傷つきやすくなり、何度も角膜びらんを繰り返してしまいます。

    角質びらんには痛み以外にもいくつか症状があります。主な症状をまとめてみました。

    3)症状

    ・痛み
    ・目の中がゴロゴロする、異物感
    ・充血
    ・涙が多くなる
    ・視力低下
    ・異常なまぶしさ
    ・まぶたの腫れ(重度の場合)

    ~再発性びらんの特徴~
    再発性びらんの場合、朝に症状が強く現れる傾向があります。
    就寝中はまばたきをしませんね。まばたきをしないことで、角膜を覆う涙の量が減り、朝目を開けた時に、まばたきによって角膜を傷つけてしまうのが原因です。

    4)治療法

    症状が軽い場合は、感染予防や人口涙液といった点眼薬で治療をします。
    感染予防、刺激から保護するために目に直接眼軟膏を入れ、眼帯で保護する場合もあります。再発性びらんのように何度も繰り返してしまう場合は、医療用コンタクトレンズを装着し、目を保護することもあります。

    目の奥が痛い!

    目の表面が痛い時は、角膜の外傷による角膜びらんが原因の場合が大半を占めます。それに対し、目の奥が痛い場合にはいろいろな原因が考えられるんです。

    1)眼精疲労

    目を酷使することでなってしまう眼精疲労。目の疲れ、かすみ、ぼやけといった症状だけでなく、目の奥が痛くなってしまうこともあります。

    原因

    目の奥、頭蓋骨の中央辺りには蝶形骨があります。この部分には目に関する神経や血管が多く集まり、複雑に絡み合っています。
    眼精疲労になると、この蝶形骨に集まっている血管や神経が圧迫または刺激を受け、痛みが生じてしまう場合があります。

    症状
    ・目の痛み、頭痛
    ・充血
    ・ぼやけ、かすみ
    ・ドライアイ
    ・目の疲れ
    ・肩こり
    ・吐き気  など
    治療法
    ・目と目の周りを温めるまたは冷やす
    ・ビタミンB12点眼薬、調整機能賦活剤点眼薬を使う
    ・眼鏡、コンタクトレンズの度数調整

    2)原発閉塞隅角緑内障

    正常な状態では、角膜と水晶体の間で常に房水が生成され、液で満たされています。その房水の出口(隅角)が光彩によって塞がれてしまうと原発性閉塞隅角緑内障を発症してしまいます。

    ◆房水とは◆
    角膜や水晶体に栄養補給をする体液。眼圧(目の圧力)を正常に保つ役割もします。

    原因

    生まれつき隅角が小さい人や、加齢、白内障により水晶体が厚くなり隅角を圧迫するなどいろいろな原因があります。
    また、読書や長時間のうつむき体勢によって、水晶体が目の前の方へ移動してしまい、隅角が狭くなってしまうことで発症することもあります。

    症状
    ・目の痛み
    ・充血
    ・かすみ、ぼやけ
    ・頭痛
    ・嘔吐  など
    治療法
    ・点眼薬によって眼圧を下げる
    ・レーザー虹彩切開術(虹彩に穴を開ける)

    3)緑内障

    緑内障とは、何らかの原因で眼圧が高くなり、その結果視神経に障害が生じ、視力低下、視野の狭まり、失明などの症状が起こる眼疾患です。
    原発閉塞緑内障も緑内障の一種ですが、その他にもいろいろな緑内障があり、中には目の痛みを伴うものもあります。

    原因

    なぜ眼圧が高くなってしまうのか、その原因はハッキリとは解明されていません。
    しかし、遺伝的なもの、加齢、近視、血流の悪さなどが原因となる場合があるとも言われています。

    症状
    ・目の痛み
    ・視力低下
    ・視野の狭まり
    ・虹視症(電球の周りに虹のようなものが見える症状)  など
    急性緑内障に注意!

    慢性緑内障では目の痛みは起こりにくいです。しかし、急激に眼圧が高くなる急性緑内障の場合は、激しい目の痛みに襲われます。

    完全に隅角が塞がれてしまうと、房水が排出されなくなり、目の中にどんどん溜まってしまい眼圧が一気に上がってしまいます。
    そのまま放置してしまうと、激しい目の痛みや頭痛といった症状だけでなく、最悪失明してしまうこともあります。
    原発閉塞緑内障が疑われた場合、急いで病院に行くようにしましょう。

    治療方法
    ・眼圧を下げる点眼薬
    ・レーザー治療
    ・繊維柱帯切除術

    4)ぶどう膜炎

    ぶどう膜とは、眼球を覆っている膜のことです。この膜が何らかの原因で炎症を起こしてしまったものをぶどう膜炎と呼びます。

    原因

    原因として多いのは免疫疾患であるサルコイドーシス、原田病、ベーチェット病。この三つがぶどう膜炎の三大原因と言われています。免疫の異常によって引きおこりやすい眼疾患です。
    免疫疾患だけでなく、悪性腫瘍、血液疾患などでも発症する場合があります。
    その他にウイルスや細菌の感染、カビや寄生虫によって引きおこる場合もあります。
    ぶどう膜炎の原因となるものはとても多く、実際にかかってしまっても原因が突き止められないこともあります。

    症状
    ・目の痛み
    ・充血
    ・かすみ
    ・飛蚊症(虫が飛んでいるように見える症状)
    ・視力低下  など
    治療方法
    ・副腎皮質ステロイド点眼薬
    ・散瞳点眼薬
    ・副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬の全身投与

    5)群発頭痛

    頭痛にもいろいろな種類があり、その中の一つが群発頭痛です。
    群発という名から分かるように一度だけでなく、一定期間(1~2か月くらい)の間何度も起こるという特徴があります。頭だけでなく、目の奥にも激しい痛みを感じます。

    原因

    アルコールの摂取が原因で起こると言われています。
    飲酒によって目の奥にある血管が広がり、炎症を起こすことによって激しく痛みます。飲酒以外にも、喫煙やストレス、気圧の変化などがきっかけとなり発症する場合もあります。

    症状
    ・目の奥がえぐられるような激しい痛み
    ・突き刺すような痛み
    ・片目だけが痛い
    ・充血
    ・涙が出る
    ・瞼の腫れ  など
    治療方法
    ・薬物療法(トリプタン系薬剤)
    ・純酸素吸入
    ・神経ブロック療法(一時的に痛みのもととなる神経を麻痺させる)
    市販されている鎮痛剤は効きません。かえって血管を膨張させ痛みが増してしまうことがあります。群発頭痛の場合は、必ず病院で治療を行いましょう。

    6)三叉神経痛

    顔の感覚を脳に伝えるのが三射神経です。脳から顔にかけて三叉に分かれていることから三叉神経という名称になっています。
    この三叉神経に痛みが起こり、症状の一つとして目の奥が痛くなる場合があります。

    原因

    何らかの原因で三叉神経の周囲にある血管が、神経を圧迫することで起こります。
    血管によるもの以外にも、腫瘍によって神経が圧迫され三叉神経痛になることもあります。

    症状
    ・突発的(一瞬)の痛み
    ・顔への刺激(洗顔、メイク、髭剃りなど)により起こる
    ・冷たい水を飲むと痛くなる
    ・おでこから頬にかけて痛む場合もアリ
    治療方法
    ・内服薬の投薬(テグレトールやリリカ)
    ・手術(神経を圧迫している血管を移動する)
    ・放射線治療
    ・神経ブロック療法

    7)脳腫瘍

    腫瘍は体のどの部分にでもできるものです。脳内に腫瘍ができてしまった場合、その部位によっては時に目の痛みといった症状が現れることもあります。

    原因

    脳にできた腫瘍によって目の奥にある神経が圧迫されることで、痛みが生じます。
    腫瘍が大きくなるにつれて痛みもどんどん増してしまいます。
    最悪命に係る病気なので、早急な治療が大切です。

    症状
    ・目の奥の痛み
    ・起床時が最も痛い
    ・吐き気
    ・頭痛
    ・視力低下
    ・けいれん発作  など
    治療方法
    ・腫瘍を取り除くあらゆる治療(薬物、手術、放射線など)

    知っておきたい目の基本

    1)目の構造

    目はものを見るためにとても複雑な構造をしています。
    そして、それぞれの組織は個々に大切な役割を担っています。

    水晶体
    レンズの役割をし光を屈折させ、網膜に映像を届けます。
    毛様体
    水晶体を支え、水晶体(レンズ)の厚さを変えてピントを調整します。
    硝子体
    眼球の中を満たす透明なゲル状の液体です。光の通り道になるとともに、網膜を傷つけないためのクッションの役割をします。
    角膜
    眼球の外側にある透明な膜です。光の入り口となる窓の役割をしています。
    虹彩
    黒目(瞳孔)の周りをぐるっと丸く取り囲む茶褐色の部分です。
    瞳孔の大きさを変え、目に入る光の量を調整します。
    瞳孔
    網膜や視神経に栄養を与えます。また、明るい場所では小さくなり、暗い場所では大きくなるなどして目に入る光の量を調整します。
    網膜
    角膜を通して入ってきた光を像として結び、視神経を通じて脳へ映像を送ります。
    カメラにおいてのフィルムの役割ですね。
    脈絡膜
    眼球を支え、栄養を与えます。
    強膜
    いわゆる「白目」の部分です。眼球を支えています。
    視神経
    視細胞が集まり、脳へ映像を伝えるケーブルの役割をします。

    2)ものが見える仕組み

    目の組織の役割を組み合わせていくことで、ものが見える仕組みが分かります。
    目をカメラに例えて分かりやすく説明すると、以下のようになります。

    角膜と水晶体(レンズ)を通って入ってきた光は、硝子体を通り、網膜(フィルム)で像を結びます。
    実際にカメラで写真や映像を撮るときには、鮮明な画像にするためにピントを合わせますね。そのピント合わせの役割をするのが、簡単に言うと「虹彩、毛様体、瞳孔」になります。
    その他の組織は、目がものを見るためのサポートをしています。

    3)近視とは

    近視とは、「遠くを見たときにピントが合わず、物や文字が見えにくい状態」のことです。
    遠くが見えにくくなってしまうのは、光を像として結ぶ網膜に達しないまま、網膜の手前で光の焦点が結ばれてしまうのが理由です。
    近視も大きく分けて2種類あります。

    屈折性近視
    角膜や水晶体の屈折が強すぎるため、網膜に届かずに画像を結んでしまう近視です。ゲームやパソコンのやりすぎなど、環境が原因となる場合が多いです。
    軸性近視
    眼球が前後に伸びてしまっているため、網膜手前で画像が結ばれてしまう近視です。遺伝性によるものが多いです。

    4)遠視とは

    近視は網膜に達する前に光の焦点が結ばれてしまうのに対し、遠視は網膜よりも後ろで光の焦点が結ばれてしまうというものです。

    遠視は近視の逆で「遠くは見えて近くは見えにくい」と思われがちですが、これは間違いです。
    実際は遠い、近いに関係なく全てのものが見えにくくなります
    年齢が若いうちは、自己の調整機能によって網膜に焦点を合わせることができます。そのため若いうちは発覚しにくいです。
    しかし、物を見るとき常にピント調整を行っているため、非常に目が疲れます。

    5)乱視とは

    近視や遠視は、網膜で像が結ばれないとしても、手前や奥で必ず画像が結ばれます。
    それに対し乱視は、角膜や水晶体が歪んでいるため、どの位置でも像を結ぶことができません。
    歪み方によって見え方はそれぞれ違います。
    下の検査表を使ってセルフチェックしてみましょう。

    乱視検査表

    画像出典 http://tomari.org/main/java/me_ran.html

    正常ならばどの線も同じ太さに見えます。乱視の場合、鮮明に見えるところもありますが、ぼやけて見えてしまう線があります。
    以下のような見え方の場合は、乱視の疑いがあります。

    縦線がぼやける場合

    画像出典 http://tomari.org/main/java/me_ran.html

    横線がぼやける場合

    画像出典 http://tomari.org/main/java/me_ran.html

    乱視に近視や遠視が加わってしまうと、さらにピントを合わせようと目を酷使してしまい、眼精疲労になりやすくなってしまいます。乱視が疑われる場合は眼科で検査をし、適切な処置を受けましょう。

    6)老視とは

    老視(老眼)とは、加齢によって目のピント合わせ機能が弱まりものが見えにくくなることです。
    近視と違い、遠くよりも近くが見えにくいという特徴があります。

    目で近くのものを見るときには、水晶体は厚くなりピントを調整します。しかし、年を重ねるとだんだん水晶体が固くなり、近くのものを見ようとしても十分に水晶体が厚くならなくなってしまうんです。
    そのため、近くが見えにくいということが起こってしまうんです。

    他にも近くのものを見てから遠くを見るとぼやける、見ている焦点を変えるとぼやけるなどの症状もあります。 

    知っておきたい目の病気

    目の病気は他にも様々なものがあります。
    いろいろある目の病気の中から、特にかかりやすい病気とその対処法を紹介します。

    1)ドライアイ

    目を守る役目をしている涙の量が少なくなり、目の表面に傷ができてしまうというものです。

    原因

    乾燥した環境に長時間いることで、目が乾いてしまいドライアイになってしまうこともありますが、最も多い原因は「パソコンやスマホを長時間する」です。
    パソコンなどに集中してしまうと、まばたきの回数が減り、涙の分泌もまた減ってしまいます。その結果目が乾き、ドライアイになってしまうんです。

    対処法
    ・パソコンやスマホを使うときは休憩をとりながら行う
    ・まばたきをすることを意識する
    ・エアコンの風が直接目に当たらないようにする
    ・コンタクトレンズをつけている人は人口涙液の点眼薬を使う

    2)ものもらい

    関東では「ものもらい」、関西では「めばちこ」「めいぼ」と地域によって呼び方には違いがありますね。
    ものもらいという名ではありますが、人にうつることはありません。
    そして、ものもらいは2種類に分けられます。それぞれの特徴と対処法を紹介します。

    麦粒腫

    まぶたにある汗腺や皮脂腺に細菌(主に黄色ブドウ球菌)が感染し、化膿や炎症を起こした状態が麦粒腫です。
    目がかゆい、ゴロゴロする、充血する、まぶたが腫れるなどの症状があります。

    原因

    黄色ブドウ球菌はヒトの体に存在する常在菌のため、健康であれば何の問題もありません。しかし、免疫力が低下していると、目をこすったりした際に感染し、ものもらいになってしまいます。

    対処法
    ・抗菌作用のある点眼薬、内服薬での投薬治療
    ・切開し膿を出す(重症の場合)
    霰粒腫

    痛みやかゆみはあまりありませんが、まぶたに腫れやしこりができてしまい、目の開閉がしづらくなるのが霰粒腫です。一度かかるとなかなか治りにくく、点眼剤などで治療し、良くなったとしても再発を繰り返すことが多いです。
    また、悪化してしまうと急性炎症を起こし、麦粒腫のような痛みやかゆみが生じる場合もあります。

    原因

    まぶたの淵にあるマイボーム腺(皮脂腺の一種)が詰まり、皮膚の中に分泌物が溜まってしこりができてしまいます。
    麦粒腫のようにかゆみやかゆみはほとんどありませんが、放っておくと炎症を起こし、化膿してしまう場合があります。

    対処法
    ・抗生物質の点眼剤、内服薬による投薬治療
    ・切開によるしこり摘出手術(再発を繰り返す場合) 

    3)結膜炎


    画像出典 http://www.e-egaogenki.com/health/past/health101.html

    目の病気の中でも特にかかりやすいのが結膜炎ですね。
    黒目の淵から瞼の裏側を覆っているのが結膜です。目に異物が混入するのを防ぐ役割をしています。

    この結膜が何らかの原因で炎症を起こした状態が結膜炎です。
    結膜炎にもいくつか種類があるので、それぞれの特徴をまとめてみました。

    細菌性結膜炎

    原因

    黄色ブドウ球菌などの細菌が結膜に感染することで起こる結膜炎です。
    充血や目やに症状がありますが、抗生物質の点眼薬を使えば短期間で完治することができます。

    対処法
    ・抗生物質の点眼薬
    ウイルス性結膜炎

    細菌と違い、ウイルスは単独では生存できません。生きた細胞の中で増殖します。結膜も生きた細胞の集まりなので、ウイルスが入り込み増殖します。そして細胞を壊し炎症を起こしてしまうのがウイルス性結膜炎です。

    主なウイルス性結膜炎がこちら。

    ◆流行性角結膜炎(はやり目)◆

    原因

    アデノウイルスという感染力の高いウイルスによる結膜炎です。他の結膜炎よりも症状が重いのがこちらの結膜炎です。
    重度の充血、大量の目やに、痛みや瞼の腫れなどのつらい症状が出てしまいます。

    ◆咽頭結膜炎(プール熱)◆

    原因

    こちらのアデノウイルスの一種によって起こる結膜炎です。プールで感染することが多いため、プール熱とも呼ばれています。
    目の充血や痛みとともに、のどの痛みや発熱などの風邪の症状も現れることがあります。

    ◆急性出血性結膜炎◆

    原因

    エンテロウイルスやコサクッキーウイルスが原因の結膜炎です。
    結膜下出血によって、白目が真っ赤になるのでかなりビックリしますが、出血は徐々に治るので心配はありません。
    他の結膜炎同様に、痛み、目やに、まぶたの腫れなどの症状が現れます。

    ウイルス性結膜炎の対処法
    ウイルス性結膜炎には特効薬はありません。二次感染を防ぐ点眼薬を使いつつ、体に抗体ができるのを待つという治療法になります。

    4)花粉症

    花粉に対する体内の抗体の許容量がオーバーしてしまうことによって発症します。
    今や国民病となっている花粉症。花粉に対するアレルギー反応の一つに、目の充血、かゆみ、涙目、目やになどがあります。
    大人になっても、体内の花粉に対する抗体の許容量が限界に達してしまえば発症してしまいます。
    今まで全く大丈夫でも突如発症するのが花粉症です。

    対処法
    ・抗アレルギー、抗ヒスタミンの点眼薬、内服薬を使う
    ・花粉が目につかないようにする(眼鏡や帽子を着用)
    ・洗眼

    5)VDT症候群

    パソコンなどのディスプレイ(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル=VDT)で長時間の作業を行うことで、目を含む身体や精神に何らかの支障をきたす病気のことをVDT症候群と言います。
    目への影響としてはディスプレイの明るさが負担となり、疲れ、痛み、かすみ、ドライアイといった症状を引き起こします。
    目だけでなく、体や精神にもつらい症状が現れてしまうので、注意が必要です。

    対処法
    ・ディスプレイを必要以上に明るくしない
    ・目からディスプレイまでの距離は40cm以上
    ・長時間の作業の際には休憩を入れる

    6)他には

    目はものを見るという大切な役割を持っています。時に目の病気は、ものを見るという目の大切な役割を奪ってしまうこともあります。
    目が痛いとき、最悪失明の危険性のある病気が以下のものになります。

    ・ヘルペス性結膜炎
    ・角膜腫瘍
    ・強膜炎
    ・翼状片
    ・眼内炎

    これらの目の病気と診断されたら、重症化する前にしっかりと治療を行うようにしましょう。

    やっておきたい目のケア

    目が病気になってしまうと、痛みなどの不快感だけでなく、ものが見えづらくなるという不便も生じます。見えづらくなるというのは本当に不便で大変なことです。
    目の健康を守るために、目のケアを行いましょう。

    ブルーベリーを食べる・ブルーベリーサプリを飲む

    ブルーベリーは目に良い食べ物と言われていますね。ブルーベリーにはアントシアニンという抗酸化力を持つポリフェノールが多く含まれています。
    アントシアニンは、視力回復効果があります。そのため、ブルーベリーは目に良いと言われているんです。
    しかし、アントシアニンは視力回復だけでなく、目の病気予防にも役立ちます。
    毛細血管の保護や強化、血流促進、抗アレルギーといった作用もあるため、目の病気予防をしてくれますよ。

    コンタクトレンズは正しく使う

    視力矯正のためだけでなく、オシャレのためにカラコンを着ける人も多くなりましたね。
    それに伴い、コンタクトレンズが原因となる目の病気も増えています。
    しっかりと洗浄できていない、雑菌がついたままのコンタクトレンズを着ければ、目の中に雑菌が入り込み、目の病気になりやすくなります。
    また、長時間コンタクトレンズを着け続けることで、ドライアイや眼精疲労などにもなりやすくなります。
    コンタクトレンズは必ず清潔なものを着けましょう。そして、着けたまま寝てしまうなんてことも止めましょうね。

    目と目の周りを温める

    目や目の周りを温めることで、血行が良くなります。血行が良くなることで、目の疲れを解消できます。また、血行が良くなることで、目や目の周りの細胞に栄養がしっかりと運ばれ、細胞自体が強化されます。病気になりにくい目になることができるんです。
    ホットタオルやホットアイマスクなどを使って目と目の周りを温めてあげましょう。

    定期的な目の検診

    体の定期健診は受けても、目の定期健診をきちんと受けている人はあまり多くありませんね。
    目の検診を定期的に受けることで、病気の予防や早期発見することができます。
    1年に一度は目の定期検診を受けるようにしましょう。

    ◆目の定期健診の基本的内容◆
    ・視力検査
    ・視野検査
    ・眼圧検査
    ・眼底検査
    ・細隙灯顕微鏡検査

    ◆検査費用◆
    ・約1,000~3,000円(保険適応)

    市販の目薬と処方の目薬の違い

    市販の目薬と処方してもらった目薬にはどのような違いがあるのでしょうか?
    それぞれのメリット、デメリットを踏まえ違いを知りましょう。

    市販の目薬

    ◆メリット◆

    手軽に購入できる

    目の調子が良くないな~と思ったら、ドラックストアなどですぐに購入できるのが一番のメリットですね。

    値段が安い

    一つ500~1000円くらいで購入できるというのも市販の目薬の良いところです。

    ◆デメリット◆

    効き目が弱い

    複数の成分が配合されていたり、処方される目薬のような高濃度の成分を使えないため効き目が弱いです。

    防腐剤が入っている

    病気に対する有効成分の他に、品質保持のための防腐剤が入っています。
    防腐剤はあくまで品質保持のためのものなので、目の病気には何の必要性もありません。かえって目の病気を悪化させてしまうこともあります。

    血管収縮剤が入っている

    目にさすとスーッとする感じの市販の目薬ってありますね。確かにスーッとする感じが気持ちいいのですが、これは血管収縮剤によるものです。
    血管が収縮されるため、一時的には目の充血を抑える効果があります。
    しかし、ずっと血管が収縮されている状態が続くと血流が悪くなってしまい、目の組織が酸素や栄養不足になり、かえって病気の完治を遅らせてしまうんです。

    処方の目薬

    ◆メリット◆

    症状に合わせた処方が可能

    目の病気といっても人それぞれ症状には違いがあります。
    その人の症状に合わせたものを調合するのが処方です。そのため、自分にしっかりと合った目薬を提供されます。

    市販薬には使えない有効成分

    市販薬では使用が禁止されている有効成分も、専門知識を持つ眼科医は処方することができるようになっています。
    そのため、市販薬よりも効き目はとても高いです。

    ◆デメリット◆

    値段が高くなる場合もアリ

    症状に合わせて処方するので、時には数種類も一度に処方される場合もあります。保険適用のため、1つ1つは低価格ですが、何本も処方されると高額になることもあります。
    また、目薬を処方してもらうには必ず診察も受けなければなりませんね。薬代+診察代が必要となります。

    副作用の危険性

    市販の目薬よりも強い成分が配合されているため、時に副作用が起こる危険性があります。副作用を起こさないためには、必ず指示された使用方法を守りましょう。

    以上が市販の目薬と処方の目薬の違いです。手軽に購入できるのは市販の目薬ですが、確実に病気を治すためには、やっぱり処方された目薬のほうが良いかもしれませんね。

    最後に

    目は身体の中でも特に小さなパーツです。しかし、複雑な構造をしているとともに、ものを見るという大切な役割をします。
    目が痛いとき、それは軽い病気なのかもしれませんが、もしかしたらそこには重い病気が隠れているかもしれません。放っておけば治ると思わずに、きちんと治療してください。 

本記事は、2016年9月21日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。