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発酵食品が美容と体にいい理由

2017年1月11日更新 | 5,053 views | お気に入り 163

「発酵食品は体にいいと言われるけれど、何がどんなふうにいいの?」と思われる方も多いのではないでしょうか?今回は、身近にある発酵食品の種類や効果、それを活かした調理方法などをご紹介したいと思います。

1)身近にある発酵食品の種類

微生物が食材の中にある糖やたんぱく質をブドウ糖やアミノ酸に分解し、合成して、数多くの新しい成分(ビタミン類やアミノ酸類等)を作り出すことを発酵といいます。発酵をもたらす代表的な微生物としては、麹菌、酵母菌(イースト菌)、乳酸菌、納豆菌、酢酸菌の五つがあげられます。

麹菌: 米麹、大豆麹等があり⇒味噌、醤油、みりん、甘酒、日本酒等に使う。

酵母菌: ビール酵母、ワイン酵母、清酒酵母等⇒ビール、ワイン、パン等

乳酸菌: ビフィズス菌、ヤクルト菌、LG21等⇒チーズ、ヨーグルト、ぬか漬等

納豆菌: 枯れ草菌等⇒納豆

酢酸菌: ナタ菌等⇒ナタデココ、米酢、リンゴ酢、ワインビネガー等

他に、塩辛、かつお節、アンチョビ、くさや、キムチ、くず餅なども発酵食品です。味噌のように麹・酵母・乳酸菌など複数を含むものもあります。

ワンポイント・アドバイス

最近「酵素ジュース」というものが流行っていますね。果物の表面についた常在菌を利用して発酵させたものですが、発酵過程では酵素は増えません。さらに、酵素はタンパク質なので、胃で分解されてしまい、それが体内に入って働くということはありません。それよりも砂糖を大量に摂取することによる弊害の方が心配です。甘くて美味しいのですが、本当に体のためによいものなのかどうか考えてほしいものです。

巷に流行る「酵素栄養学」、なんか変です
http://warbler.hatenablog.com/entry/20130304/1362374538
酵素ジュースなら白砂糖の害はないのか的考察②
http://ameblo.jp/attakai-te/entry-11550966067.html

 

2)発酵食品の効果

発酵食品の効果は多々ありますが、発酵過程で多くの新しい栄養素を生み出すことがさまざまな効能につながっています。

①食材のうまみを増し、栄養の吸収率を高める

発酵によって分解されるので消化吸収率が高まる一方、アミノ酸やイノシン酸などのうまみ成分が産生されるため味に深みが増します。

②腸内環境がよくなり、免疫力が上がる

発酵による乳酸菌の増加により、免疫細胞であるヘルパーT細胞のバランスが整えられ、アレルギーの予防・緩和やがん細胞の増殖を抑える効果があります。

③便秘が解消され、肌荒れが治る

発酵過程でビフィズス菌や乳酸菌が産まれ、これが腸内まで届くことによって善玉菌が増え、腸内環境が改善されるため便秘が治り、肌もキレイになります。

④細胞の代謝が高まり、美肌・美髪になる

発酵によってミネラルの含有量が増え、タンパク質の代謝に必要なビタミン類や材料となる必須アミノ酸類も作られるため、代謝が活性化されて肌や髪が美しくなるのです。

⑤がんを予防する

発がん物質を投与し続けたラットに味噌を与えたところ、がんの発生率が抑えられることが多くの実験により検証されています。また、国立がんセンターの疫学調査でも味噌汁をよく飲む男性の方が前立腺がんになりにくいことがわかっています。

⑥放射性物質から体を守る

熟成味噌は放射線防御作用が高いことが、広島への原爆投下後、被災者に味噌汁を飲ませて原爆症から救った秋月振一郎博士の記録から知られています。最近では、熟成度の高い味噌ほど放射線防御効果が高いことが多くの研究でわかっています。味噌に含まれるジピコリン酸に放射性物質を除去する働きがあるのです。
参考サイト:http://radijp.net/miso1.html

3)発酵食品の上手な取り入れ方

①塩麹

米麹100gに海塩35gを入れ、手でよく混ぜ合わせます。透明容器にこれを入れ、ひたひたの水を入れてよく混ぜ、1日1回混ぜつつ、10〜14日間常温で発酵させます。甘い香りがしてきたら使い時。肉や魚に塗ってラップでくるみ、一晩置くだけで旨味が増し、栄養価も高まり、消化吸収しやすくなっています。

濡らしたペーパータオルでそっと塩麹を拭き取って、グリルやソテーするだけで美味しさ倍増。私のお勧めは豆腐に塩麹を塗り2〜3日置いたもの。水分が抜け、味が染みて、まるでチーズのようになります。是非お試しください。

②甘酒

米麹300gに水300gを入れて混ぜ、炊飯器に入れて濡れ布巾をかぶせ、65℃で8時間保温すると、ビタミンB1・B2や食物繊維、オリゴ糖などを多く含み、飲む点滴とも言われる栄養豊富な甘酒ができます。

この甘酒には、コウジ酸とともにアルブチンやフェルラ酸など強力な抗酸化作用を持つ成分が含まれていて、コラーゲンの酸化を防いでくれるので、お肌のハリや弾力を守ってくれます。

また、コウジ酸にはメラニンを創り出す酵素チロシナーゼの活動を抑制し、メラニンの産生を抑えてくれる美白効果があります。それだけでなく、シミやシワ、加齢による黄ぐすみなどの原因になる細胞の「糖化」を抑制してくれるので、アンチエイジング効果も期待できるのです。

飲み方としては、毎朝おちょこ1杯程度を食事の前に摂ります。白砂糖を使う代わりに調味料として使ってもいいですね。

③納豆キムチ

納豆・味噌・ぬか漬けなどに含まれる植物性乳酸菌は胃酸に強く、生きたまま腸に届くため、高い整腸作用が期待できます。納豆と刻んだキムチを混ぜ合わせた納豆キムチは、簡単にできる健康長寿食です。

④フルーツヨーグルト

ヨーグルトは腸内を善玉菌優位にしてくれますが、善玉菌の増殖を促すには、オリゴ糖、ペクチンなど善玉菌のエサを増やすことが大切です。ドライプルーンやリンゴをダイスに刻んで、ヨーグルトに混ぜて食べれば完璧です。

 まとめ

素晴らしい効果のある発酵食品ですが、粗悪な材料でできたものや添加物の加わったものなどはせっかくの効果が台無しですから、必ずラベルをチェックして買いましょう。味噌・醤油は「脱脂加工大豆」、「遺伝子組み換え」、「添加物」などの表示のないものを。

プロセスチーズやヨーグルトは加熱により発酵を止めてありますが、乳酸菌は死菌であっても、菌体の数が多いほど善玉菌を増やすので、熟成期間が長い発酵食品ほど効果的です。発酵調味料はご自宅でも手軽にできるものが多いので、是非お試しになってみてください。

最近では教室も増えています。美味しい発酵調味料や発酵食品を使って、健やかで美しい体をつくってくださいね。

著者情報

美肌研究家/アンチエイジング・コンシェルジュ/セミナー・プロデューサー/「愛のファッション・プロファイリング講座」プロデューサー/立川ルリ子 R's メソッド認定講師

本記事は、2017年1月11日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。