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歯のホワイトニングについて徹底調査! 歯科医が教える本当のところ

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歯科医師、アイドルプロデューサー デンタルビューティーサロンPureCure院長

2017年1月10日更新 | 2,916 views | お気に入り 46

1.はじめに

あなたは自分の歯に自信はありますか?

日本人は「自信ない」と答える方が多いのではないでしょうか。
そもそも日本人の歯は人種的に黄色めの歯であり、さらに歯が薄いため中の濃い色の組織や口の中の色が透けてしまいがちで、より黄色っぽく見えてしまいます。

しかし、悲観することはありません。今や歯のホワイトニングはかなりの進化を遂げており、痛みも少なく効果の出やすい方法も多くなってきました。

とはいうものの、歯科医院に通うものから、セルフホワイトニングサロンや歯が白くなるとされる歯磨き粉や薬品の個人輸入まで実に様々な方法があり、どのホワイトニングが自分に合っているかわからないという声が多いのも事実です。ネット上でも広告や業者さんからお金を貰った宣伝記事などが数多く出回っており、選択に困る状況だと思います。

今日はそんな混沌としたホワイトニングの世界を、真っ白包み隠さず話していきましょう!

ホワイトニング情報を利害関係なく全部出すのが今回のコラムのテーマです!

2.ホワイトニングはなぜ白くなるの?

歯のホワイトニングには大きくわけて

①汚れが落ちる
②色素が分解される

ふたつの理由があります。

その両方を行うホワイトニングが理想です。いくらよい薬品を使っていても歯の表面に汚れがついていたら効果は出にくいです。

ここでいう歯の表面の汚れというのは意外と目に見えにくかったりするものです。毎食後、歯磨きをしている方でも歯医者さんで染め出しをすると、磨き残しがあることがよくわかりますよ!

詳細なメカニズムは個々のホワイトニング方法によって異なりますので、次の項目で説明しますね。

3.ホワイトニングの種類

(1)ホワイトニングができる(と称する)歯磨き粉

ホワイトニングで通常使用される過酸化水素や過酸化尿素は、薬事法の関係で日本では薬局で一般に販売されるような歯磨き粉に入れることはできません。

ホワイトニングで主に使用される過酸化水素という薬品は、消毒のときに使うオキシドールのちょっと濃度の高めなものと言ったらわかりやすいかもしれません。過酸化水素が水と酸素に分解されるときのチカラで着色した色素が分解されていくのが主なホワイトニングのメカニズムになります。

つまり歯磨き粉は過酸化水素などのホワイトニング効果のある成分が入っていないため、「汚れを落とすこと」しかできません。これはなた豆が入っていようがフルーツ酸が入っていようが同じです。ネット通販で高い値段の歯磨き粉が販売されていますが、芸能人のインスタグラムのコメント欄に宣伝をしているような商品は全て、汚れを落とすことだけしかできません。  

それって普通の歯磨き粉でもやっていることですよね?

メリット : 簡単に入手できる。手軽に試せる。
デメリット: 効果があまり期待できない。

通販の高くて効果のでないホワイトニング歯磨き粉を買うお金があったら、歯科医院でホワイトニングできますよ?

(2)セルフホワイトニング

サロンで自ら歯を磨いて、薬品を歯に塗って、ライトを当てます。「汚れを落とす」のも「色素を分解する」のもすべて自分で行うことになります。

汚れを落とすのに、自分で歯磨きをするだけで充分です。ホワイトニングサロンでは電動歯ブラシをくれるところもあるようですが、その程度の汚れは歯科医院で歯磨き指導してもらえば手動で落とせます。

歯科医院でないホワイトニングサロンで行なわれるセルフホワイトニングで色素の分解で用いられるのは、重曹かポリリン酸になります(※歯科医院で行なわれるセルフホワイトニングでは過酸化水素や過酸化尿素を配合している薬品を歯科医師の指導の元で使用することもあります)。重曹には確かに水に溶ける際にある程度色素を分解するチカラがありますが、過酸化水素や過酸化尿素に比べると遥かに弱いです。またポリリン酸は着色成分を分解しますが、元の歯の色素まで分解するものではありません。

メリット : 歯科医院が苦手な人でも美容院感覚で通える。値段も安いことが多い。

デメリット: 効果が弱い、出にくい。歯科医院でないホワイトニングサロンでは、歯科医師がいないためトラブルに対処できない。

(3)ホームホワイトニング

過酸化尿素10~15%を配合した薬品をマウスピースに入れて、日常生活時や就寝時にマウスピースを歯に装着することによってホワイトニングするものです。過酸化尿素も酸素を発生させる際に色素を分解します。

過酸化水素より効果は弱いのですが、その分安全であるとされて日本でも一般に販売できる商品に入っています。海外のものでは過酸化水素配合のホームホワイトニング薬品もあります。

メリット : 自分で行えるので気楽にできる。

デメリット: 意外と毎日続けるのが大変なので続かない人も多い。薬品の刺激が強くしみることもある。そのようなときに自分では対処できない。

(4)オフィスホワイトニング

これは歯科医院で歯の清掃と歯の色素分解を行うものです。ここでは過酸化水素を使うものとポリリン酸を使うものがあります。

①過酸化水素を使うもの
歯を清掃した後に過酸化水素23~35%の薬品を歯の表面に塗り、ライトを当てて化学反応を促進するものです。

酸化チタンなどの触媒を併用するものも多く、より反応しやすくなります。
また使用するライトによっても効果が変わります。

過酸化水素、酸化チタンはそもそも反応しやすい光の色(波長)が違います。使う薬品に反応しやすいライトを使うことが必要ですが、同じ出力でも熱になってしまう割合が多いものもありますので注意が必要です。熱くなるものは歯の中の神経にダメージを与えて痛みがでる元になります。

メリット : 少ない回数、時間で効果が出やすい。

デメリット: 歯科医院が苦手な方が多い(怖くないですよ!)。まれに過酸化水素が歯にしみる人がいる(ほとんどは一時的なものです)。

値段も効果もピンからキリまであるのもなんとも言えないところです。さすがに「あのホワイトニングシステムは効果弱いよ」とかはコラムでは書けませんが(笑)、直接聞いてくれればお話しします。

②ポリリン酸を使うもの
ポリリン酸の中には着色成分を分解する性質を持つものがあります。
歯を清掃した後にポリリン酸の薬品を歯に塗ってライトを当てます。過酸化水素の時と違い温めることで反応を促進させます。

メリット : 過酸化水素が歯にしみて合わないヒトもホワイトニングできる。安全性が高い。

デメリット: 効果は過酸化水素より弱めである(※過酸化水素系の薬品と併用しているところもあります)。

(5)その他

ホワイトニング効果があるとされることがネットや口コミで伝えられているようなので、ここで検証しておきましょう。

①海外からの個人輸入で薬品を購入する
海外では、薬屋やスーパーなどでもホワイトニング薬品を買えるところもあります。過酸化水素入りの歯磨き粉や歯に貼るホワイトニング用のテープもあります。

昔はこれらを入手するためには海外旅行に行く際に買ってくるか、個人輸入するしかなかったのですが、今は便利になってアマゾンなどの大手通販サイトでも簡単に輸入代行ができるようになっています。歯科医師としては困ったものですね(笑)。これを書くべきか迷いましたが、ホワイトニング情報を利害関係なく全部出すのが今回のコラムのテーマなので書きました!

メリット : 手軽にできる。うまくいけば効果もでる。

デメリット: 某大手通販サイトでも「使用期限が切れて効果のでないホワイトニングテープが送られてきた」とか「偽物の歯磨き粉が送られてきた」という話もあります。

また、日本人は欧米のゲルマン人種の方々などと比較して歯が薄いため、ホワイトニングの効果が出にくかったり、薬品が歯にしみやすくダメージを受けやすかったりします。

個人輸入や輸入代行ではあくまで自己責任になります。お気をつけて!

②レモンの汁を塗る
以前のコラムでも指摘しましたが、酸は歯を溶かします。それは虫歯と同じメカニズムですよ!やめてください!

③激落ちくんで磨く
激落ちくんの成分メラミンホルムアルデヒド樹脂は人体に使用しないように、と注意書きがあります(製造過程でのホルムアルデヒド残留の可能性があるためだと思われます)。 口の中にいれてはいけません!歯磨き用には特殊加工したメラミンスポンジの商品がありますが、汚れが落ちるのみで全体的な黄ばみなどの着色は落ちません。

4.ホワイトニングは痛いの?

過酸化水素や過酸化尿素を使ったホワイトニングは効果が高い分、一時的に歯にしみる可能性はあります。

これはホームホワイトニング、オフィスホワイトニングでも変わりません。

ここをうまくやるのが歯科医師、歯科衛生士の腕の見せ所でもあります。

うまい歯科医師の元では、よほどデリケートな方でない限り強い痛みがでることはあまりありません(術後すぐに冷たいものを飲食すると多少しみるかも知れません!)。

5.ホワイトニングは歯を傷つけるの?

昔のホワイトニングは歯の表面に細かい傷をつけることにより白濁させて白くしていたこともあるようですが、現在のホワイトニングは歯を傷つけることはありません。むしろホワイトニングによって歯質を強化するという説もあります。安心してください!

6.結局どのホワイトニングをしたらいいの?

歯科医院に行くことに抵抗がなければ、歯科医院に行くとよいと思います。ウチの医院じゃなくてもよいので。ただ歯科医院は残念ながら当たり外れがあります!

ちなみにデュアルホワイトニングと言ってホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを一緒にやるところもあります。両方のいいところが合わさればとても効果的なホワイトニングだと思いますよ。ウチでは必要性を感じないのでやりませんが。

歯科医院に行くのに抵抗あったらセルフホワイトニングサロンに行ってもいいと思います。まず歯の美容に興味を持ってもらうというのは、歯科界が苦手で怠ってきた分野だと思います。そこでものたりなかったら歯科医院に行けばいいのです。

高額な歯のケアグッズはあまり買う必要を感じません。そんなお金があったら、騙されたと思って歯科医院に行きましょう! 切実に(笑)。

7.まとめ

いかがでしょう? あなたも歯を白くしたくなりましたでしょうか?

今回は書ける限りギリギリまでホワイトニングの真実を書いたつもりです! あなたのホワイトニング検討の参考になれば幸いです!

新たな情報によって一層悩むきっかけになってしまったらごめんなさい(笑)。

本記事は、2017年1月10日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。