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耳の後ろが痛いのは病気のサイン!?知っておきたい原因と対処法

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最近はもっぱらナチュラル思考です。自然が大好き!

2016年12月12日更新 | 7,158 views | お気に入り 113

耳の後ろが痛い

耳の後ろがズキズキ痛い・・・!気のせいだと流さないで正しい判断を!耳の後ろの痛みに隠された病気をご紹介。原因と対処法もご紹介します。

目次

感染症による痛み

おたふく風邪

おたふく風邪

おたふく風邪は、子どもに多い感染症のひとつで、耳の痛みや耳下腺が腫れて痛みを出します。幼児や小学生などに多くなっており、乳児はかからず幼稚園や保育園に通い出した子どもでよく見られます。おたふく風邪は大人でも発症することがあって、子どもより症状が強く出やすいため、耳の痛みと合わせて耳の下が腫れる場合はこの病気も疑ってみてください。

1)原因

おたふく風邪は別名「流行性耳下腺炎」といいます。原因はムンプスウイルスの感染により発症します。潜伏期間は2週間~3週間で、小児の場合は幼稚園や保育園、小学校などで周りの子どもが感染していたウイルスが移って発症します。大人でも感染してしまう例があって、周りの子どもがかかっているものから感染したり、人が多い場所で知らないうちに感染したりもします。

ムンプスウイルスの潜伏期間はとても長いため、多くの場合は誰から感染したかは分からない場合が多いようです。このウイルスは潜伏期間でも充分な感染力を持っていて、耳下腺が腫れていない段階から、周りの人にうつしている可能性があります。ウイルスを持っている人の咳やくしゃみなどで空気中に広がり、その空気を吸い込むことで感染します。

2)症状

最初熱が出て、次第に耳下腺が腫れてきます。耳下腺とは耳の下あたりにある部分で、腫れる場所は多少個人差があるようで、頬の後ろ側やあごの下まで腫れる人もいるようです。最初は腫れが片方のみだったのが、次第に両耳の下が腫れあがっていきます。

両方の耳下腺が腫れる頃には熱が39度や40度近くまで上がることもあるため、注意してください。耳の下を押すと弾力があり、押すと痛くなります。口を開けるのも痛みが出るほどで、食べ物を口に運んだり、顎を動かしたりするのが難しくなります。食事はあまり噛まなくてもよい、おかゆのような柔らかいものがおすすめです。耳の下の腫れは1週間くらいで引いてきます。

注意したいのが、大人の場合は重症化しやすいことです。発症の原因となるムンプスウイルスが頭に上っていくと、髄膜炎や脳炎を起こすことがあります。この症状は1週間くらいで出てくるため、大人がおたふく風邪にかかったら異常が無いか注意してください。耳鳴り、めまい、頭痛、吐き気などが出てきたら早めの受診が必要です。

また、大人の場合は睾丸炎や卵巣炎に繋がる恐れがあります。男性が睾丸に痛みや腫れがある場合、女性は下腹部の痛みがサインとなります。男性の場合はまれに無精子症になることもあります。女性は炎症が起きても排卵に支障はありません。

3)治療法

ムンプスウイルスに有効な治療薬はありません。このウイルスに効果がある抗ウイルス薬は開発されておらず、対症療法が中心となります。ウイルス自体の効力は弱く、感染してもなかには無症状の人もいるため、あまり心配が無い病気です。

対症療法は熱があれば頭を冷し、熱が高すぎれば解熱剤を使用します。しかし、解熱剤を必要以上に使わないほうがよく、免疫機能でも充分に対処は可能です。熱が高くなると脱水が起きやすくなるため、水分補給にも注意しましょう。耳下腺の腫れは冷湿布や、熱を冷ますジェルシートをはっておくのもおすすめです。

脳炎や髄膜炎を合併した場合は、早めの治療が必要となるため医師の指示に従い治療してもらいましょう。睾丸炎を起こした場合では、一部で不妊に繋がる恐れがあるため、冷湿布や温湿布をはり、安静に保つようにします。おたふく風邪は一度かかると免疫を獲得し、生涯で一度のみの感染が普通です。

風邪や鼻炎がもとになる

中耳炎

中耳炎

風邪をひいた後に急に激しい耳の痛みを感じたら、中耳炎を疑ってください。または、鼻炎がもとで耳に炎症が起きる場合や、はしかやインフルエンザなどから発症することもあります。鼻水に細菌やウイルスが含まれ、鼻のかみ方が悪いと耳管を通して中耳炎が起こります。

とくに多くのは乳幼児で、まだ耳管が短いため中耳炎を発症しやすくなります。大人は耳の構造上なりにくく、子どもと違い治りづらい場合があります。治療が遅れるとやっかいな症状が残ることもあるのです。耳の塞がった感じと、耳の激しい痛みを感じたら早めに病院で治療を受けてください。

1) 原因

咽の奥と耳管は繋がっているため、風邪を発症したのをきっかけに中耳炎となることが多いようです。大人の場合は子どもと異なり耳管が長く角度も付いているため、通常は耳にばい菌が入り込むことはありません。しかし、鼻を強くかんだとき、飛行機などの気圧の変化、ダイビングでも中耳炎に発展することがあります。

飛行機に乗るときには飴を舐めたり、唾を飲みこんだりすれば、気圧の変化を受けにくくなります。山にドライブに行く際にも気圧の変化で耳が詰まった感じになりますが、この場合も同じように飴や唾を飲み込んで中耳炎予防をしましょう。

慢性的に鼻水が出る鼻炎の方も注意が必要で、何度も鼻をかんでいるうちにばい菌が入りむこともあるのです。中耳炎は急性中耳炎と慢性中耳炎の2種類があって、何度も急性中耳炎を起こしていると慢性化することがあります。何度も中耳炎を起こしている方は、風邪の際に耳の聞こえが悪い症状や、軽い耳の痛みがあれば早めの治療をおすすめします。

2) 症状

最初は耳が塞がった感じがして、次第に音が聞こえにくくなり、耳の痛みが出ます。さらに症状が進むと、耳の痛みが激しくなってきます。その痛みは大人でも寝られないほどで、痛みの強さから病院を受診する人がほとんどでしょう。さらに進行すると鼓膜が破れて激しい痛みを感じます。鼓膜が破れると耳だれが起きます。

鼓膜が破れるまでの間がとくに痛みが強く、破れてしまえば耳の痛みは軽くなります。ただし中耳炎が治ったわけではなく、油断することはできません。耳だれが完全におさまるまで治療を続けましょう。鼓膜が破れなかった人でも、症状に応じて医師が鼓膜を切開して、中に溜まっている膿を出し切ることもあります。

3) 治療法

抗生物質や消炎鎮痛剤を服用します。早い段階では鼓膜を切開しなくても薬の服用だけで完治し、数日くらいで痛みが引いてきます。治療の経過については個人差があるので、膿が出なくなるまで服用を続ける必要があります。

もし化膿が激しければ医師が鼓膜を切開します。鼓膜は一度切ってももとに戻るため心配しなくても大丈夫です。自然と穴は塞がり一生難聴になると心配する必要はありません。何度も急性中耳炎を発症すると慢性中耳炎となり、鼓膜の穴が開きっぱなしになります。この場合は痛みを伴うことは少なく、本人の気が付かないところで中耳炎を起こします。膿が出ているのに気が付かないと、最悪の場合は骨を侵して脳にまで進んでしまうことがあるため注意しましょう。繰り返す方はしっかりと治療することをおすすめします。

耳かきの使い方に注意

外耳炎

外耳炎

耳の穴の近い部分が傷むなら、外耳炎の可能性があります。とくに夜になると痛みが強くなるため注意してみてください。耳は外側から外耳、中耳、内耳と続きます。外耳とは耳の外側にある部分で、私たちが普段耳かきなどで触れる箇所です。

しかし、通常は耳かきで傷つけ炎症が起きても、そのうち自然治癒します。放置しておいても問題ないことが多く、外耳炎に発達する可能性は極めて低いといえます。

1) 原因

外耳炎の原因は、耳かきなどで傷が付き、そこから細菌が入り込んだためです。耳の中を爪でひっかくのも傷を付ける原因となります。通常は皮膚の傷と同様で自然治癒し、外耳炎まで発展せず治療の必要はありません。しかし、水泳や入浴で水が入り込み、細菌感染を起こす可能性があります。または、中耳炎で耳だれが起きていて、膿に含まれる細菌で炎症を起こすこともあるため、注意しましょう。

耳がかゆいとついつい手が伸びて、外耳に傷をつくってしまうことがあります。アレルギー体質の方で耳の穴がかゆくなり、指を入れるのが癖になって、外耳炎になる人もいるようです。アレルギーでかゆみがあるなら、その対策をしないと繰り返しやすいため、耳鼻科できちんと治療してもらってください。

2) 症状

外耳炎になると、激しい痛みがおもな症状です。とくに夜になると痛みが強くなります。炎症が軽いうちの痛みは小さく、ときどき痛むくらいです。炎症が進行していくと、耳の穴が赤く炎症を起こしているのが見え、耳に触れると痛みを感じます。さらに炎症が進むと、夜も眠ることができず、頭痛や発熱を伴い、口を開けるのも痛くなります。

また、耳だれや耳が詰まった感じ、耳鳴り、難聴なども症状の進行とともに起こります。早めに消毒して治療すればよいのですが、なかには外耳にカビが付着し、我慢できないほどのかゆみが起きて、何度も外耳炎を発症する厄介な場合もあります。

炎症を起こしたのは、うっかり傷をつくったときの細菌感染なのか、湿疹があるためにかゆみがあり傷ができるのか、カビの感染がないのか詳しく原因を突き止める必要があります。

3) 治療法

軽い炎症なら消毒薬を塗るだけでも完治します。耳の中は狭いため、自分で消毒するのは困難なため、耳鼻科で消毒してもらってください。さらに炎症の状態に合わせて抗生物質、ステロイド剤などを使用します。直接耳に入れる点耳薬や軟膏以外にも、内服薬で治療をすることもあります。

できものがある場合は切開して取り除きます。膿が出ている場合は、中に入り込まないように、1日に何度か綿棒でふき取ってください。

繰り返し外耳炎になる方は、できるだけ耳の中を触らないことが大切です。耳垢自体は自然に外に押し出されるため、自分で耳垢を除去する必要はありません。耳垢が湿っている方は、耳鼻科で耳掃除をしてもらうと安心です。また、補聴器を付けている方は、耳垢が溜まり外耳炎になることがあるため、定期的に掃除してもらいましょう。

ピアスがもととなることも

リンパ節炎

リンパ節炎

耳の周りにはリンパ節が通っていて、この場所に炎症が起きると痛みを感じます。中にはリンパという液体が流れ、体に入った細菌の取り込みをして細菌感染を防いでいます。全身にあるリンパ節約800個のうち、首周りにあるのは約300個と多く、リンパ節が腫れる場合は大抵首周りに多くなっています。

女性が注意したいのが、ピアスによるリンパ節炎です。ピアスは耳に穴を開けなければならず、管理が悪く感染症を起こしてしまうこともあるのです。自分で開ける器具も売られており、自分でやる場合は感染症が起こらないよう充分注意しましょう。トラブルが起きやすいのは穴を開けた直後から穴が完成するまでで、消毒が充分でない場合が考えられます。または穴が完成した後でも、金属アレルギーでリンパ節に炎症を起こすこともあるため、ピアスを使用している方は注意しましょう。

1) 原因

リンパ節炎の一般的な原因は、虫歯や扁桃炎などがもととなり、細菌感染を起こすことです。これらから入り込んだ細菌は、全身に広がるのを防がなければなりません。細菌はリンパ節に取り込まれ処理するのですが、その際にリンパ節が腫れて炎症を起こします。

ピアスを開ける場合も耳から細菌が入り込みやすく、その場所から近い耳の周りにあるリンパ節が腫れやすいわけです。医療現場でピアスの穴を開ける場合は、注射針で穴を開けてから、金属アレルギーを防ぐために18金のピアスに付け替えます。その後、1日2回消毒して化膿止めの軟膏を塗り、穴が定着するまでは18金のピアスを使い続ける必要があります。

ピアスの穴ができてしまえば大丈夫かというと、そうではありません。18金やチタン製以外のピアスを使用し、金属アレルギーを起こしリンパ節炎になることもあるからです。合金はアレルギーを起こしやすく、安価な商品を買う場合は注意してください。金属アレルギーで最も多いのがニッケルで、メッキの下地としても使われることがあります。18金のピアスでもメッキがはげてきたらアレルギーを起こすことも考えられます。

2) 症状

リンパ節が腫れるとかたくなり、しこりができます。押すと痛みが発生するのが特徴です。最初は1つのリンパ節だけの炎症だったのが、周りにまで及んでしまうことがあります。炎症が起きた箇所は熱を持ち、細菌がなくなれば痛みや腫れなどの症状はおさまります。

顔の周りにあるリンパ節は、耳にある耳下腺リンパ節、首にある頚部リンパ節、鎖骨にあるリンパ節です。リンパ節は1~25㎜くらいの大きさで、そら豆のような形をしています。ピアスの管理が不十分であれば耳のリンパ節が腫れることとなり、虫歯や扁桃炎では首のリンパ節が腫れることが多いようです。

リンパ節の腫れは近くの組織に細菌感染が起きている証拠で、原因がわかれば治療も容易になります。リンパ節が腫れて痛みが伴うようなら、最近風邪をひかなかったか、虫歯はないか、ピアスを開けなかったか、純度の低いピアスを使用しなかったか、などの原因を考えてみてください。

3) 治療法

原因となった微生物に対する抗生物質を服用します。細菌感染の場合は、血液検査をすると白血球が増加していることがわかります。ウイルス性、猫ひっかき病では抗生物質が効きません。腫れた部分は湿布をして、化膿した場合は切開して膿を出します。

ピアスを開けた当日の入浴は避け、シャワーだけに留めましょう。トラブルを避けるためには病院で穴を開けてもらうのが一番です。もし市販のピアッサーを使う場合は、説明書をよく読んで使い、トラブルが起きたら病院を受診してください。一番多いのはピアスの穴が完成するまでで、感染症を起こせばリンパ節炎になるだけでなく、最悪の場合は敗血症にかかることもあるのです。

また、穴が完成してからも金属アレルギーで炎症が起こることがあるため、アレルギー体質がある方はチタン製や合成樹脂でおおったものがおすすめです。18金の場合でも混ぜ物がしてあるため、まれにアレルギー症状を起こすこともあります。最近は、金属が直接肌に触れないよう樹脂をかぶせた商品も売られているので、活用してみてください。

風邪をひいて耳が詰まる

耳管狭窄症

耳管狭窄症

風邪をひいた後に耳の痛みや耳が詰まった感じがしたら、耳管狭窄症の病気も疑いましょう。風邪や鼻炎で起こることが多く、耳管の炎症でむくみが発生して、塞がったために症状が起きています。

鼻と耳は「耳管」で繋がっています。通常、耳管は塞がっているのですが、唾液を飲み込んだときなどに開いています。開くことで圧力を一定に保つ働きがあるのです。鼻を強くかむと耳が一時的に詰まった感じがするのも、耳管のとおりが悪くなっているのです。

1)原因

風邪による上気道炎、鼻炎による影響が多くなっています。風邪や鼻炎が明らかな原因だとわかっている場合は、風邪が治れば耳が詰まった感じや痛みは改善していきます。また、鼻が出ているのにすすってしまうのもよくありません。

子どもの場合はアデノイドにより耳管が詰まることが原因のこともあります。子どもの場合で風邪や鼻炎などを伴わないのに、耳が詰まった感じや自分の声が大きく聞こえる場合は注意してください。自分の声は聞こえやすいのですが、周りの音は聞き取りにくくなります。

2)症状

耳が詰まった感じ、耳の痛み、自分の声が大きく聞こえるなどの症状です。耳が詰まった状態を放置すると、聞こえが悪くなり中耳炎を併発することもあります。耳管の調節機能が働かず、自分の声がよく響き音が大きく感じます。また、ゴーゴーという自分の呼吸音が聞こえることもあります。

たとえていうなら、飛行機に乗ったとき、峠をドライブするときの気圧の変化で、耳が詰まったような感覚と似ています。これらは急激な気圧の変化で耳管が上手く働かないために起きています。耳管狭窄症もこれと同じように詰まった感じがおもな症状で、風邪が治ると改善できる場合は問題ありません。

もし何度も発生する場合や、鼻炎を伴いなかなか改善できない場合は、一度病院で診てもらいましょう。鼻炎があればその疾患を治療することが先決となり、原因となっている疾患が改善できれば耳の詰まりもよくなってきます。耳管狭窄症での耳の痛みは中耳炎を併発しているときに起こりやすく、痛みが激しいようなら中耳炎も疑う必要があります。

3)治療法

耳の詰まりが軽症ならば、唾を飲み込むと改善することがあります。鼻をつまみ、息を吸ったり吐いたりする方法も改善しやすくなります。風邪や鼻炎で炎症が起きているなら、ネブライザーを使用し炎症を取り除きます。

また、耳管通気法という治療方法もあります。耳管に直接空気を送り込む方法で、耳管の詰まりを改善させます。何度か治療をしていくと詰まりが解消していきます。しかし、耳管が詰まる原因がある場合は根本的な治療法とはならないため、原因を特定させ適切な治療を受けるようにしましょう。

子どもでアデノイドが原因となっている場合は、手術して取り除くか医師とよく相談してください。アデノイドとは慢性咽頭扁桃炎のことで、子どもが急性咽頭扁桃炎を起こすとアデノイドになります。手術は小学校に入るころが適しており、全身麻酔となるため体の成長を待ってからのほうが安心です。慢性の病気で完治はしませんが、軽症であれば様子をみる方法もあります。

風邪の合併症

急性咽頭扁桃炎

急性咽頭扁桃炎

風邪の原因となるウイルス感染により、咽頭扁桃炎が起きることがあります。通常は風邪の合併症のひとつで、鼻や咽の症状とともに起こります。また、近年ではPM2.5のような大気汚染でも起きていて、急に咽が痛くなったらこの病気を疑いましょう。

症状が進むと周辺のリンパ節が腫れてきて、耳が痛むこともあります。中耳炎とは異なる病気で、咽の痛みも伴うようなら急性咽頭篇等炎かもしれません。発熱や咳、痰などの症状や、飲み込むときに咽が痛いなどの症状が出やすくなります。

1) 原因

風邪の原因となるアデノウイルス、インフルエンザウイルス、コクサッキーウイルスなどの感染が多いです。ウイルス感染のみならず細菌感染も起こることがあって、PM2.5や黄砂に含まれる物質が原因となることもあります。ほかにも刺激性のガスの吸入で炎症が起きたりします。

また、一部は慢性化して急性症状が治りきらず、タバコの煙やお酒などの刺激で長期間炎症が続くと、慢性咽頭扁桃炎になります。子どもが風邪を起こさす単独で発症した場合、何度も繰り返すとアデノイドになる恐れがあるため注意しましょう。

2) 症状

咽には咽頭扁桃と呼ばれる部分があります。鼻のつきあたり部分で、咽の上にあるため直接目で見えません。この部分に炎症が起きた病気で、風邪と同時に急性症状を起こすことがあります。咽頭扁桃が炎症を起こし腫れ上がるため、鼻が詰まり口呼吸になります。咽の急激な痛みが特徴で、首のリンパ節の腫れ、発熱、倦怠感などが起こります。ほかにも咳や痰が増えることもあります。

扁桃とは外界から入ってくる細菌やウイルスの侵入を守ってくれる器官で、免疫の働きがあります。扁桃にはリンパ組織が集まっていて、ウイルスや細菌が入り込むとこの部分が腫れて免疫機能が働いているのがわかります。発症しやすいのは幼児から20歳くらいの人で、子どもが成長とともに体の免疫機能も充分になり症状は起こりにくくなるのです。子どもの場合は扁桃が肥大しているのが普通で、7歳くらいを堺に小さくなっていきます。

発熱はときに40度くらい出ることがあります。場合によっては数日間から半月以上も続くこともあって、長期間熱が続けば上がったり下がったりを繰り返します。熱が下がれば症状も気分もよく食欲があります。おもな症状は咽の痛み、鼻づまり、発熱です。

また、咽頭扁桃が腫れてくると耳管を塞ぐため、耳が聞こえにくくなることもあります。風邪が治れば症状は改善でき、特別な処置は必要ありません。

3) 治療法

発熱があれば頭や脇の下などを冷し、リンパ節が腫れたら冷湿布で冷します。咽の痛みには炎症を抑える薬を使用します。ウイルス感染の場合は、ウイルスへの特効薬はありません。細菌感染の場合は抗生物質を利用します。

早期に診断を確定すれば治療が長引くことはなく、1週間もすれば完治します。この病気が単独で起こることはまれで、風邪によることが多く、炎症を取り除く治療がメインとなります。ほかにも口蓋扁桃炎、急性鼻炎などが原因となることもあるようです。

耳の構造

耳の構造

・耳介

一般的に耳と呼ばれる部分が耳介です。

・外耳

耳の入り口から鼓膜までを外耳道と呼び、耳の穴は成人で3.5cmほどあります。外耳には耳毛や耳垢腺があって、外部から異物が入り込むのを防いでいます。この部分に炎症が起きたものは外耳炎です。

・中耳

鼓膜から内部の部分を内耳と呼び、鼓室ともいいます。3つの骨があり、次の内耳と密着しています。鼓膜が振動すると骨を通して内耳に伝わり、鼓膜の振動を増幅させる働きがあります。中耳で炎症が起きたものを中耳炎といいます。

・内耳

内部は入り組んだ形をしていて、三半規管と蝸牛からなり、前者は平衡感覚を、後者は音波を受け取ります。内耳の問題ではメニエール病などのめまいを伴う病気があります。また、内耳まで炎症が及ぶと内耳炎となり、その場合もめまいを伴うのが特徴です。

・三半規管

輪になった3つの管が交差していて、その中にある内耳液の動揺でバランスをつかさどっています。ここから前庭神経に伝わり、体のバランスが取れるようになっています。三半規管の耳石の一部が何らかの原因で剥がれると、一時的にめまいが生じることがあります。このめまいは数十秒や数時間ほどで治ることが多いようです。

音が聞こえる仕組み

音が外耳道から入り鼓膜を振動させると、内耳にある3つの骨へ順番に伝わります。つち骨、きぬた骨、あぶみ骨の順番に伝わり、蝸牛へと振動が伝えられます。すると蝸牛から脳へと信号が伝わりそれを音として認識することができます。

肩や首の凝りで起こる耳痛

肩や首の凝りで起こる耳痛

耳の後ろ側が痛い病気を幾つか紹介しましたが、まったく病気が関係していない痛みも存在しています。その原因のひとつが肩や首の凝りで、長時間のデスクワークやスマホの使用で姿勢が乱れ、首に負担がかかり耳の裏まで痛くなってしまうこともあるのです。

耳の痛みとなると中耳炎や外耳炎など耳の異常を考えるのではないでしょうか。そのような方が耳鼻科を受診しても問題が見つからず、肩凝りや首の凝り、ストレスが原因だとされてしまうこともあります。よく調べてみると肩凝りを伴う偏頭痛を持っており、頭の痛みが耳に向かうことで耳の痛みを発生することがあるのです。このような症状は耳鼻科の医師も実際に確認していて、何も異常が無い場合は凝りも疑う必要があるでしょう。

  • 肩や首の凝りがある
  • 目がチラチラする
  • 吐き気
  • 動悸がする

このように肩凝りや首の凝りはさまざまな症状を引き起こすことがわかっていて、自律神経が乱れると目のチラつき、吐き気、発汗、動悸などを伴います。耳の痛みだけでなく、ほかの症状も無いか考えてみてはどうでしょうか。

病院で診察してもらおう

耳の後ろが痛くなり、どうやら病気が疑われる場合は、迷わず病院を受診してください。おたふく風邪であれば痛みだけでなく耳下腺の腫れや発熱が起こり、中耳炎なら放置すればするほど痛みが強くなってきます。外耳炎なら炎症が起きる原因があるはずで、リンパ節炎なら虫歯や風邪、ピアスの感染症を注意してみてください。ほかにも耳が詰まる症状がないか、風邪で咽が痛くなっていないかも考えてみましょう。

紹介した病気に当てはまるようであれば、病院を受診すべきです。しかし、症状に合わせてどの診療科を受診すべきか迷うところでしょう。耳の異常なら耳鼻科が専門医で、おたふく風邪、リンパ節炎、急性咽頭扁桃炎のように感染症が原因だと考えられる場合は、内科でも診察してくれます。

もし耳鼻科や内科で異常が無いと言われた場合は、次のような選択肢もあります。耳鳴りも伴い脳に異常がなら脳神経外科、脳ではなく神経の異常なら神経内科、顎関節症や歯ぎしりが問題なら口腔外科、ストレスが原因なら心療内科もあります。肩や首の凝りなら整体も考えてみましょう。

最後に

耳の後ろが痛いといっても、中耳炎のように明らかに耳が痛む場合もあれば、リンパ節の腫れのように周りの組織が影響していることもあるようです。何となく耳が痛いという感覚では、肩や首の凝り、ストレスの蓄積なども考えてみましょう。痛みがひどく病院を受診する際には、同時に起きている症状がないかよく考えて医師に伝えてみてください。

本記事は、2016年12月12日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。