綺麗のトリセツ

美容専門ハウツーサイト女子力UP!ウェブポータル

綺麗のトリセツ

掲載中のトリセツ記事数 2,816 記事

仙骨を温めていいこと尽くし!女性が知っておきたい仙骨の役割とは?

著者情報

骨盤整体 高田馬場施術室 代表、鍼灸師、プロイデア専門家

2017年3月15日更新 | 6,330 views | お気に入り 22

pixta_9983756_M

仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)をつなぐ仙腸関節は、腰痛や産前産後の骨盤治療には欠かせない重要な関節です。
今回は、この仙腸関節を構成する仙骨について詳しく説明していきます。特に女性にとっては仙骨周辺を温めたりほぐしたりすることで、とってもうれしい効果があるのです。

①仙骨についての基礎知識 

仙骨の位置と構造

画像1

仙骨とは、背骨(脊柱(せきちゅう))を構成する骨のことで、脊椎(せきつい)の一番下にある逆三角形の骨のことです。背骨には常に重量がかかっていて、下にいくほど支える重量が増加します。頸椎(けいつい)や胸椎(きょうつい)に比べ、腰椎(ようつい)や仙骨などは大きくなっています。したがって、一番下にある仙骨には大変大きな力が掛かっているのです。

また仙骨は、左右の寛骨(かんこつ)(腸骨(ちょうこつ)、坐骨(ざこつ)、恥骨(ちこつ))で骨盤を構成しています。仙骨は左右の腸骨の間に打ち込まれたくさびのような形をしています。

画像2

画像3

骨盤の形に性差があるように、真ん中にある逆三角形の仙骨の形も男女で違いがあります。女性の仙骨の部分は産道になっているため、出産しやすいように幅広で短くなっています。

(左)男性の仙骨の特徴は幅が狭く長い
(右)女性の仙骨の特徴は幅が広く短い

仙骨には副交感神経が集まっています

仙骨には仙髄(せんずい)という神経の束があり、仙骨孔(せんこつこう) という左右4対の穴から仙骨神経が出ています。この神経はよく腰痛などでも出てくる坐骨神経を構成しています。また仙髄からは他にも骨盤内蔵神経が出ていて、骨盤内の多くの臓器に分布しています。この神経は自律神経の副交感神経で、脳と仙髄からのみ出ています。つまり仙骨の部分は、副交感神経が集まっている場所なのです。

この副交感神経とは体をリラックスさせる神経のことです。体の様々な臓器の働きを調整しています。

画像4

画像5

②仙骨が原因で起こりやすい不調とは?

仙骨の部分は、出産時に赤ちゃんの産道になっています。女性の仙骨は出産がしやすいように男性の骨盤より幅広で短くなっています。そして出産時に仙骨はさらに前傾になり、産道を広げようとします。仙骨の動きが硬くなるとこのような動きが出来なくなるため、難産になる傾向があります。また妊娠時や産後の腰痛などの不調にも影響を及ぼします。

仙骨には自律神経の副交感神経が集まっていて多くの骨盤内の臓器(子宮、膀胱、大腸など)に分布しています。自律神経の乱れによりこの神経が正常に働かないと不妊、生理痛、便秘、冷え性など女性特有の悩みの原因になります。またホルモンバランスの異常にも影響を及ぼします。

③仙骨を温めると良いこといっぱい! 仙骨温活について

仙骨の部分は副交感神経が集中しています。そのため仙骨を温めることは、副交感神経の働きを高める効果があります。この神経は子宮、膀胱、大腸などの骨盤内臓器に分布しているので、これらの臓器の働きが良くなります。

副交感神経の働きが高まると、体にとって良いことがたくさんあります。

婦人科系の不調改善
子宮や膀胱の働きが活発になりホルモンの分泌も安定するため、不妊症、生理痛、生理不順、膀胱炎などの症状が緩和されます。
便秘の改善
副交感神経は内臓の働きを亢進させる働きがあり、大腸の動きを活発にします。
冷え性改善
副交感神経が高まると、血管が拡張して血流が良くなり体温が上昇します。
リラックス効果
副交感神経は筋肉を弛緩させる働きがあります。
ダイエット
基本的には交感神経が優位になると代謝が上り、脂肪も燃焼されやすくなりますが、自律神経の乱れは肥満の原因。現代人は交感神経が優位に働き過ぎている傾向にあるため、副交感神経を高めて自律神経を整えると、痩せやすくなりますよ。

④効果的な温め方

仙骨を温める方法はたくさんあります。場所や状況によって使い分けて下さい。ベストな時間帯は、副交感神経の働きが高まる夜や就寝前が良いでしょう。また下半身の冷えがありデスクワークが多い人は、仕事中に仙骨の部分にカイロを当てると下半身の冷えの予防になります。

お風呂場で…
温かいシャワーを仙骨に当てる(2~3分)。
寝る前に…
湯たんぽなどを利用し、うつ伏せに寝て仙骨に10分ほど当てる。
洗面台で…
髪を乾かした後にドライヤーの温風を仙骨に当てる(2~3分)。
職場で…
カイロなどを仙骨に当てて温める。

まとめ

自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよく働いているのが理想です。車で例えるなら交感神経はアクセル、副交感神経がブレーキの役割をしています。車を運転するようにアクセルとブレーキをうまく使いわけができれば良いのですが、自律神経は自分ではコントロールできません。

現代社会では過度のストレスや夜型の生活スタイルが増え、交感神経が優位に働きアクセルを踏み続けて生活しています。すると副交感神経に切り替えるスイッチがうまく働かなくなり、体を休めようとしてもうまく疲労が抜けなくなったりしてしまうのです。就寝時に手足が冷えているとなかなか寝られませんよね。これは交感神経が優位に働き過ぎて、血管が収縮してしまっているからです。本来眠くなる時は、副交感神経が優位になるので、自然と手足が温かくなります。このように自律神経のスイッチがうまく働いている人は体のON、OFFがうまく出来るのです。

そんなとき、とても簡単に副交感神経のスイッチをONにできるのが仙骨温活なのです。体を温める、リラックスさせる、骨盤内臓器を活発にする…など仙骨温活にはたくさんのメリットがあります。 

体を休めたら交感神経をONにすることも忘れずにしましょう。副交感神経が優位になり過ぎても低血圧、疲労感、免疫力低下、うつ病など体の不調が出てきてしまうのです。適度に運動して交感神経をしっかり働かせると、その分副交感神経も働きやすくなります。休日でも朝はしっかり起きて規則正しい生活をすることが理想ですが、どうしても眠い時は軽く昼寝をすることをお勧めします。

本記事は、2017年3月15日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。