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髪の毛はなぜ抜ける!?髪の毛が抜ける理由とは?

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最近はもっぱらナチュラル思考です。自然が大好き!

2017年3月22日更新 | 14,483 views | お気に入り 24

髪の毛はなぜ抜ける

髪の毛はなぜ抜けるのでしょう・・・。引っ張ったら痛いのに、自然に抜け落ちるなんて不思議ですよね。髪の毛が抜ける理由はどんなところが挙げられるのか、髪の毛そのものについてなど、髪の毛について調べてみました。

目次

髪の毛が抜け落ちるメカニズム

髪の毛が抜け落ちるメカニズム

1日に抜ける髪の量は、50~100本程度だといわれています。これは健康な人でもこれくらい抜けていて、知らないうちに髪は意外と多く抜けているのです。髪が抜けるのは髪のサイクルのうち「休止期」に入った髪となります。問題となる抜け毛とは、休止期に入る前に髪が抜けている場合です。

髪のサイクルは3つに分けられており、成長期、退行期、休止期と進みます。それぞれの特徴は次のとおりです。

成長期

髪のサイクルのうちほとんどが成長期です。1本1本の髪の毛によっても多少異なりますが、4~6年かけてゆっくりと髪が成長していきます。この期間が長ければ髪も長く成長し、太くなっていく傾向があります。

では最大でどこまで伸びるのでしょうか?成長期は最大で7年程度ともいわれており、この期間から考えると1m前後までだといえます。しかし、ギネス記録によると中国人女性の5.6m、過去には男性で6.8mという記録もあります。

一般的に髪は男性より女性のほうが長く、加齢により伸びる速度が遅くなります。超ロングヘアを保っていられる人は、それだけ髪の成長スピードが速いといえるのです。ちなみに髪が5m伸びるのに数十年もかかるため、ギネス記録並みに伸ばすには子ども時代から何年もかけて伸ばす必要があります。

退行期

成長期の次のサイクルは退行期です。この期間はわずか2~3週間で、髪の成長が止まります。毛母細胞での細胞分裂が遅くなり、毛根が退化しはじめています。この時期はメラニンの合成が止まり、細胞分裂がなくなって髪が細くなります。

男女での違いは見られず、どちらの性別でも同じくらいの期間です。

休止期

退行期に次いで休止期となります。この段階で細胞分裂は完全に止まっており、次に生えてくる髪の準備をはじめています。期間は数か月に及ぶこともあるようで、髪1本1本によっても多少抜け落ちる時期は異なります。新しい髪の毛が生えてくればいつ抜け落ちてもおかしくない状態で、髪は細くなっているため、ブラッシングやシャンプーなどの刺激でも容易に抜け落ちます。

一般的に髪が抜けるとはこの休止期のことで、髪をブラシでとかしたとき、シャンプー後に排水溝に溜まる髪の毛はこの時期の毛のことをいいます。抜けた毛の根元をチェックしてみると、毛根がやや膨らんでいるのがわかり、マッチ棒やこん棒のようにふっくらとしています。

髪の毛が伸びるメカニズム

髪の毛が伸びるメカニズム

髪とは、普段私たちが見ている頭皮から上の「毛幹」と、頭皮から下の部分にある「毛根」に分けることができます。髪が成長するのは毛根のほうで、頭皮から出ている部分はすでに死んだ細胞となります。

毛根の先にはふくらんだ「毛球」があります。さらに毛球の底には「毛乳頭」、毛乳頭の周辺にある「毛母細胞」が存在しています。毛乳頭は毛細血管と繋がって栄養や酸素をもらい、毛母細胞は細胞分裂を繰り返しています。これがいわゆる髪の成長です。

毛乳頭は毛母細胞へ指令を出したり止めたりする働きがあり、髪の成長にはとても重要な部分です。髪が二度と生えなくなくするには、この毛乳頭を完全に破壊するしかありません。医療機関で毛根にレーザーを照射し脱毛をすることができるのは、毛乳頭を熱エネルギーで破壊しているからです。普通に生活していても毛乳頭が壊れたりなくなったりすることはありません。

毛根は胎児のころにできあがり、髪が多いというのは生まれつきで、生涯その数が変わることはないのです。加齢により髪が薄くなったというのは、毛乳頭が完全になくなったというより、血液から栄養や酸素を受け取りにくくなった状態で、それにより毛母細胞が分裂できていないことをいいます。

髪が伸びるスピード

1日に伸びる髪のスピードは個人差があります。平均では2~3日で1mmの速度で、1か月では1~1.2cm伸びます。1年では12~15cmくらい伸びていることになります。

しかし、他人と比べて髪が伸びるのが遅いと感じたことはないでしょうか?季節や食生活、体調によっても髪が伸びるスピードは左右されてしまい、多少誤差が起きてしまうのです。夏に紫外線を多く浴びダメージが蓄積されているときや、栄養や睡眠不足、ストレスの影響で血行不良になっていても伸びるのが遅くなります。

毛根の形でわかる異常な抜け毛

髪の抜ける量が多いと感じたら、抜けた毛の毛根をチェックしてみましょう。髪のサイクルの休止期で紹介したとおり、正常のサイクルで抜けた毛根は少し膨らんでいます。それが細くなっている場合や、パサついている場合は異常な抜け毛だと判断できます。

また、以前と比べて抜け毛が細く短く変化していれば、髪が自然に抜ける前に抜け落ちていることになります。加齢により細胞の新陳代謝が低下することや、女性ホルモンの減少でも遅くなるため、髪の長さが若いときと比べて多少短いと感じるのは年齢的なもののこともあります。極端に短い場合は、何らかの原因で薄毛になっている恐れがあります。

髪の細胞分裂が活発な時期

髪が伸びるためには毛母細胞の細胞分裂が必要です。細胞分裂が活発な時期とは、いったいいつなのでしょうか?

実は赤ちゃんのころの毛乳頭や毛母細胞の組織は未発達で、髪が伸びるスピードは遅いのです。赤ちゃんの毛は細くなっており長く伸びることはなく、大人と比べて伸びる速度も遅くなっています。髪がふさふさになり最盛期ともなるのが、20歳前後だともいわれています。女性は男性よりその時期が遅く、25歳くらいに一番髪の細胞分裂が活発になります。

そして最盛期を過ぎると、髪の細胞分裂は遅くなっていく一方です。

病気が原因となる抜け毛

病気が原因となる抜け毛

髪は一定のサイクルで抜ける毛もあれば生えてくる毛もあります。そのため表面に見えている毛の量は大きく変わりません。ところが髪の毛が減ってきた場合は、何らかの原因で抜ける毛のほうが多くなり、脱毛症となってしまうのです。髪の毛が抜ける原因には病気もあることを知りましょう。

抜け毛が病気だと診断される方の特徴は、円形脱毛症、男性型脱毛症、女性男性型脱毛症に分かれます。ほかにもさまざまな疾患により脱毛が増えることもあります。

卵巣嚢腫

髪を伸ばすために必要となるのが、女性ホルモンのエストロゲンです。卵巣は女性ホルモンの分泌にも大きくかかわっており、卵巣自体に病気があればホルモンバランスを乱し抜け毛が増えることもあるのです。卵巣の病気で多いのが卵巣嚢腫で、卵巣はさまざまな器官のなかでも腫瘍ができやすい臓器です。

卵巣嚢腫での腫瘍は良性のことが多く、液状のものがたまっているものがほとんどです。ほかにも歯や骨、髪などの組織が混ざっていることもあります。腫瘍が小さいうちは自覚症状を感じにくく、大きくなり腫瘍がねじれると激しい腹痛を訴えます。小さいうちは経過観察となることが多く、大きくなるようなら腹腔鏡を使い病巣のみを摘出します。卵巣は左右2つあるため、片方の卵巣を摘出しても妊娠が可能です。

脱毛の原因が卵巣嚢腫であれば、病巣を取り除けば脱毛も完治します。

甲状腺機能低下症

この病気は甲状腺ホルモンの分泌が少ない状態です。甲状腺ホルモンは代謝を維持するために必要で、体がだるい、脱毛が起こる、記憶力の低下、体温が低下する、顔がむくむなどの症状が出ます。体重が増えて便秘や無月経の症状がある方も注意してみましょう。

甲状腺機能の低下は男女では圧倒的に女性が多く、40歳以降の女性に多くなっています。この年齢でこのような症状が起こると更年期障害や、年齢による薄毛と勘違いしている人もいるようです。更年期障害は上半身に汗をかきやすいのに対し、甲状腺機能低下は汗の量が減るのが特徴です。

原因は甲状腺に問題があるもの、先天的なもの、産後の一時的なもの、海藻の食べ過ぎでヨウ素の摂取量が多い場合などです。食事が問題なら摂取量を制限すれば改善できます。加齢もひとつの原因と考えられており、はっきりとした原因がわからないこともあります。不足しているホルモンを薬で補えば、脱毛は改善できます。

糖尿病

インスリンの効きが悪い、または生まれつきインスリンの分泌量が低下しているため、食事により摂取した糖を細胞に取り込めず、各臓器が栄養失調に陥る病気です。この症状は髪を伸ばす毛母細胞も同様で、必要な栄養が不足し脱毛症が起こります。

また、糖尿病の症状が進むと、高血糖となり血流が悪くなることも栄養不足の原因です。糖尿病の患者さんでも初期のころや、長く糖尿病を患っている方が血糖コントロールできていれば脱毛は起こりません。

近年では男性型脱毛症の発症が、糖尿病や心臓病の予測因子になるという論文の発表もあります。男性型脱毛症はAGAとも呼ばれるもので、男性ホルモンが関係しています。多くは男性ですが、中年以降の女性も男性ホルモンの影響を受けて発症することがあります。また、若い女性でもストレスや過度のダイエットで女性ホルモンバランスを乱し、AGAになる人もいるため注意しましょう。

高度の貧血

女性は毎月の生理の影響で、血液を失い貧血になる方も多くいます。貧血とは赤血球の低下、またはヘモグロビン値が低下したことをいいます。貧血になるとふらつき、むくみ、頭痛、動悸、息切れなどが起こります。しかし、症状の強さと貧血の進行具合は比例しておらず、急性に進行した場合は自覚症状が強くなります。女性のように慢性的な貧血が起きていれば、それが高度な貧血でも気が付かないことがあります。

貧血の原因は栄養バランスの乱れ、慢性炎症によるもの、腎不全などが影響しています。病気が原因となり臓器のどこかが出血していて、高度な貧血になることもあります。ほかにも過度なスポーツ、ストレス性による消化管出血、やりすぎたダイエットも疑う必要があります。

貧血になればヘモグロビンが不足し、全身に酸素や栄養を届けることができません。当然頭髪にも影響してくるため、軽い貧血と甘く考えないようにしましょう。貧血とは病気の名前ではなく状態となっており、原因を突き止めることが大切です。

男性型脱毛症と女性男性型脱毛症

30代後半~50代くらいに発症する脱毛症です。この脱毛症は男性ホルモンのテストステロンから変換された、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンが影響を及ぼしています。このホルモンが多いとヘアサイクルが短くなり、通常は4~6年とゆっくりと成長していくところを、その途中で髪が抜け落ちます。

男性ホルモンが影響しているなら女性はあまり関係ないように思うでしょう。女性でも男性ホルモンの分泌はしていて、更年期になり女性ホルモンが減少している場合や、ストレスなどの影響でもAGAになることはあります。ただし女性のAGAはFAGAと呼び区別しています。FAGAとは女性男性型脱毛症のことで、男性の脱毛とは脱毛のパターンが異なります。

男性は生え際や頭頂部が薄くなるのに対し、女性は女性ホルモンの分泌は完全にはなくならないため、髪が細くなり全体の量が減るのが特徴です。最近髪のボリュームがなくなってきたと感じる方は、FAGAかもしれません。

AGAや女性のFAGAは治療法も確立しており、生活習慣を改善しながら進行を食い止めることはできます。あまりにも症状がひどいようなら、専門医に相談するのもひとつの方法でしょう。

壮年性脱毛症

壮年性脱毛症

AGAやFAGAは中年男性や女性がなる脱毛症ですが、このタイプは20代からも発症する「わかはげ」のことです。男性に多く、頭頂部や前額部から髪の毛が薄くなり、最後には頭髪全体が抜けてしまうこともあります。

遺伝の問題や男性ホルモンの影響などが指摘されています。そのため女性の壮年性脱毛症の進行は比較的ゆっくりで薄毛となってはじめて気が付く人も多いようです。遺伝による問題は、もともと頭皮と頭蓋骨の不調和が原因だと考えられ、頭皮の血流が悪くなる原因があるといえます。

遺伝的要素が原因の場合は完治させることは難しく、マッサージや育毛剤などの利用で進行を抑えるしかありません。頭皮の血行を妨げる原因の、睡眠不足、栄養不足、ストレス、喫煙を避けて、正しいシャンプーをするようにしましょう。

円形脱毛症

若い人に多い脱毛症で、頭髪の一部のみが抜けて円形状になります。自覚症状はまったくなく、皮膚にも炎症はありません。抜けた部分との境界がはっきりしており、場合によっては手のひら大まで大きくなることもあります。複数できた場合は融合して大きくなるため注意が必要です。

この脱毛症は長くても数か月で完治します。なかには1か所治ってもまた新しいのが現れ、数年たっても改善できない例もあります。

はっきりした原因はわかっておらず、神経の障害により起こると考えられています。近年では自己免疫疾患のひとつとされ、免疫作用が過剰に働いてしまい、髪が生えるのと関係する毛包を破壊してしまうといわれています。なぜこのような原因が起こるのかはわかっていませんが、ストレスの影響が考えられています。

子どもや高齢者の発症はまれで、青壮年の男女に発生します。神経の問題が原因となる病気ですから、日ごろからマッサージや軽い運動で血流をよくし、栄養や睡眠などを正しくするよう心がけましょう。円形脱毛症の毛包は完全に破壊されておらず、治療や日常生活の見直しで改善できるタイプです。

梅毒

性感染症の梅毒でも脱毛が発生します。感染後約3か月を経過すると、病原菌が全身にまわり、さまざまな症状を引き起こし、そのひとつの症状が脱毛です。梅毒の経過は第一期、第二期、第三期、第四期と時間の経過により症状が異なるのが特徴です。

スピロヘータ・バリダという病原菌を保有している人から感染する病気で、最初は感染部分にしこりが発生するくらいで自覚症状はないことも多くなっています。次第にしこりも消失し、第二期へと移行していきます。第二期では梅毒バラ疹、腫瘍などが発生し、虫食い状に脱毛が見られます。

治療せず3年以上経過し第三期に移行すると、骨や皮膚、筋肉や内臓などにしこりができます。第四期までは数十年も経過しており、梅毒は症状が出る時期と無症状の時期が繰り返し、本人も感染に気が付かないこともあります。治療はペニシリンが有効です。

ハンセン病

別名レプラ病とも呼びます。1873年にノルウェーのハンセンが発見したことからこの名前が付いています。伝染病の一種でらい菌の感染により起こります。先進国での感染例は少なく、熱帯や亜熱帯地方に多くみられます。以前は遺伝による病気とされ、神経が侵され痛みなどは感じず皮膚が腐ったようになることから恐れられていた病気です。
※らい菌とは・・・ハンセン病の原因となる細菌のこと

現在は病気の原因が解明され、早期に治療を開始すれば後遺症を残しません。おもな症状は末梢神経症状と皮膚症状です。皮膚疾患が起きるのは腐ってきたからではなく、患者さんは痛みを感じることができず、やけどや傷をつくり潰瘍となって治りにくいからです。皮膚疾患が頭皮にまで及べば髪の毛も抜け落ち、場合によってはまつげや眉毛も抜けます。

日本での発症数は毎年10人以下で、患者数が増加することはないと考えられます。世界でも年々患者数は減少しています。衛生環境が乏しい国への渡航経験を持ち、明らかに知覚がない場合のみ注意してください。

丹毒

この病気は免疫力が低下した人が起こる病気です。皮膚の浅いところに連鎖球菌が感染し化膿したもので、小さな傷から菌が入り込みます。急な寒気や高熱、頭痛や吐き気を起こします。感染部分は腫れて熱を持ち、どんどん広がり、リンパ節も腫れてきます。

現在は抗生物質の普及により、数日程度で治るようになりました。患部に抗生物質を塗る方法や注射を用います。安静を保つことが第一で、次第に皮膚が剥けて治ります。

頭皮がかゆいからといって爪で引っかいたり、ブラシでこすったりして傷が付くと、そこから連鎖球菌が入り込むこともあるため注意しましょう。

頭皮に炎症が起きて一度組織を破壊した場合は、その場所からの発毛は難しくなります。

正しいヘアケアで抜け毛を防ごう

正しいヘアケア

抜け毛を防ぎ健康な髪の毛を生やすためには、毎日の正しいヘアケアを見直す必要があります。病気が原因となる抜け毛は別として、ライフスタイルの問題が原因となっているなら、それを正しくするだけで髪は健康に育っていくのです。抜け毛が気になる方は、まず5つのポイントを見直してみましょう。

1・正しいシャンプーのやり方

最近は湯シャンが一部の人の間ではやっているなど、シャンプーはすればするほど髪や頭皮を傷つけていると勘違いしている人もいるようです。まず健康な髪や頭皮のためには、汗や皮脂汚れを落とし清潔にすることが大切です。湯シャンできちんと対策できているのならいいのですが、正しい湯シャンのやり方もマスターせずにやみくもに取り入れては逆効果になります。

シャンプー自体は、髪や頭皮に付着した汗、皮脂、ホコリ、花粉、排気ガスなどの汚れを除去する働きがあります。今は都会に住んでいれば排気ガスなどの汚染物質を浴びてしまうため、それらを放置するのはよくありません。化学物質が髪や頭皮に長時間付着したままにすれば、逆に炎症を起こすこともあるため適度に洗い流すことが必要です。そのために髪や頭皮に優しいシャンプーを選び、毎日洗うことは髪の健康にもいいことだといえるでしょう。

シャンプー

髪や頭皮の健康のためにシャンプーを選ぶなら、石油系由来の界面活性剤を含んでいないこと、頭皮の環境に近い弱酸性であることが大切です。「湯シャンに変えたら抜け毛が減った」という声は、界面活性剤を使わないため頭皮に必要な皮脂が残り、シャンプーの洗い残しを防げるため、頭皮の炎症が減るからです。その人にあったシャンプーを選び、しっかり洗い流すことができるなら湯シャンにこだわらなくても大丈夫です。

  • 手のひらにシャンプーを取り泡立てる
  • 泡を頭全体になじませ、頭皮を6、髪を4の割合で洗う
  • 洗い終わったらぬめりがなくなるまでよく洗い流す

この3ステップで正しいシャンプーができます。頭皮の皮脂は必要なものですから、洗いすぎも禁物です。シャンプーは多くても1日1回までが適切な頻度で、1日に2回も3回も洗うのはやりすぎです。

では朝シャンはどうなのでしょうか?夜入浴する時間がない方が、朝にシャンプーをして清潔にすることはよいことです。ただし、朝は時間がない人が多く、すすぎの時間が短くなるため、界面活性剤が頭皮に残りダメージを与えてしまいます。また、朝洗えば髪に必要な皮脂も洗い流されることとなり、皮脂による紫外線から守る作用が薄れてしまいます。朝シャン派は時間に余裕をもって、界面活性剤が残りにくいシャンプーを選び、すすぎ時間も十分とるように対策しましょう。

2・髪の成長に必要な栄養

髪の主成分はタンパク質です。つまり1日の中でタンパク質の摂取量が不十分だと、髪を合成する力が落ちてしまいます。タンパク質は肉、魚、卵、大豆食品などに多く含まれており、これらを食べると体内でアミノ酸に分解されふたたび必要なたんぱく質に合成されていきます。

注意したいのが髪にタンパク質が必要だからといって肉中心の食事になってしまうことです。欧米食は必然的に脂肪分の摂取量が多くなり、同時に動物性たんぱく質の過剰摂取でも内臓に負担をかけます。近年日本での病気が欧米型に変化してきたのも、食事が欧米食に移行してきたからです。欧米型の病気は血液がドロドロになる病気も多いため、タンパク質の摂取を肉のみに頼るのは危険です。

食事からたんぱく質を摂取する場合は、肉や魚、卵など動物性たんぱく質のみの割合を高くしないよう注意し、大豆食品からもバランスよく摂取しましょう。髪の毛の主成分であるケラチンはタンパク質で、タンパク質はいくつものアミノ酸がくっつきあい合成しています。そのなかで多いのがシスチンというアミノ酸です。シスチンはシステインというアミノ酸が2つくっつきできあがるもので、シスチンを体内で合成させるにはメチオニンが必要です。

たんぱく質

このメチオニンは体内で合成できない必須アミノ酸のひとつです。メチオニンが多いのは大豆食品、インゲン豆、カシューナッツ、トウモロコシ、チーズなどです。肉類にも多く含まれているため、動物性と植物性のタンパク質の両方を食べましょう。システイン自体は非必須アミノ酸で、オート麦や小麦胚芽、ニンニク、玉ねぎなどにも少量ですが含まれています。

タンパク質合成に必要なビタミンやミネラル

食品から摂取したタンパク質はいったんアミノ酸に分解され、もう一度必要なたんぱく質へと合成します。そのときに必要なのがビタミンやミネラルで、これらが補酵素として働き合成させます。タンパク質の摂取を肉だけに頼るのがよくないのは、血液がドロドロになるだけでなく、合成に必要なビタミンも不足するからです。

髪のためには野菜、海藻、果物も加え、単品のみにならないようバランスよく栄養を摂取しましょう。

3・規則正しい睡眠

睡眠不足は頭皮への血行が悪くなり、髪の成長に必要な栄養が届けられません。寝ているときには成長ホルモンが分泌し、細胞の傷を修復しているともいわれています。昼間は内臓に血流が集中していますが、寝ているときはそれ以外の部位に血液が流れ細胞分裂を促します。肌や頭皮の合成も夜におこなわれていて、睡眠不足となっていれば髪の健康も保つことはできません。

睡眠

4・ストレスを予防する

一時的な強いストレスにより、円形脱毛症になったという話を聞いたことはありませんか?それだけ強いストレスは血行不良を招き、髪の細胞分裂に関係する毛母細胞に栄養が届けられないのです。そのストレスが一時的なもので、長時間続かなければ円形脱毛症も治ります。

ストレスを感じるかは心の持ち方にも影響しています。いつもクヨクヨ悩んでいたのでは知らないうちにストレスもたまり、自律神経が乱れてしまいます。ストレスを感じるときにでる脳内物質のノルアドレナリンは、蛇毒に匹敵するほどの毒性を持つともいわれています。怒り、恐怖、不安などの感情は体に悪影響を与えるホルモンが分泌されているのです。髪のためにも楽観的に考えるようにするほうがいいでしょう。

5・血行促進

抜け毛が増えても、毛根が仮死状態になっているだけならまだ回復は可能です。食生活の乱れ、ストレス、睡眠不足で細胞分裂が促進できないなら、原因を解消させましょう。頭皮に血行不良が起きている場合は、同時に頭皮マッサージをすることで細胞分裂を促すことができます。

頭皮の血行を改善する方法は、直接頭皮をマッサージする方法、頭部への血流を滞らせる問題を解消する、入浴方法や足ツボマッサージなどもあります。

頭皮のマッサージは血行がよくなっている入浴中が最適で、湯船に入っているときやシャンプーの際に合わせて取り入れてみましょう。

頭皮マッサージ

  • 指の腹を使って頭皮をつかむようにマッサージ
  • 両手の指の腹を垂直に当て、指圧する
  • 手のひらを使ってこめかみのあたりを左右に揺らします

6・頭部の凝りをほぐすツボ

首や肩に凝りがあると頭部への血行不良を招いてしまいます。筋肉の凝りがあるようなら、反対側の指の腹を使って、凝りがある個所を押し少しずつもみほぐしていきます。同時に頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」も指圧しましょう。このツボは血行促進に効果的で、自律神経の乱れにも効くといわれています。「風池(ふうち)」と呼ばれる首の付け根左右にあるツボも、自律神経失調症の緩和に活用してみてください。

足の裏には全身につながるツボが集中しており、体の中でも約20%もあるといわれています。脳のストレスに効果的なのは、親指のあたりをマッサージする方法です。足の親指が凝り固まっている人は、パソコンなどで頭を使いすぎているのかもしれません。ほかにも「湧泉(ゆうせん)」も血流改善に役立つツボです。

頭のツボ

髪にまつわるQ&A

髪にまつわるQ&A

1・髪の質と薄毛の関係性

髪が太くてかたいからハゲない、髪が細いからハゲるという噂は本当でしょうか。髪の太さはコルテックスの量で決まります。日本人は欧米人と比べて太い人が多いようです。実は髪質と薄毛のなりやすさは比例していません。

2・薄毛は遺伝する?

医学的に考えると、薄毛の遺伝子は母方からの影響が約8割だとされています。母方の祖父が薄毛だったか調べると、自分も将来薄毛になるか予想できます。女性は女性ホルモンの影響で薄毛になりにくく、遺伝の影響はあまり受けません。

3・帽子をかぶるとハゲやすい

長時間帽子をかぶると汗で蒸れやすく、雑菌が繁殖します。これが頭皮に影響を与える可能性があります。汗をかいたときは放置せず、その日のうちに洗うようにしましょう。帽子は必ずしも悪いものではなく、紫外線も頭皮にはダメージを与えるため、適度に帽子を利用しながら清潔に保つことが大切です。

まとめ

髪が抜けるメカニズムについて幅広く紹介しました。「まだ若いから私は大丈夫」、「最近抜け毛が増えてきて将来が心配」などいろいろなタイプの方がいると思いますが、髪が生える・抜ける仕組みを理解し、正しいケアを知っておくことは損にはならないでしょう。女性にとって美髪を保つことは大切な要素ですから、何度も見直してチェックしてみてください。

本記事は、2017年3月22日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。