だれにも簡単にできるナチュラルなスキンケアの方法として、私が一番にお勧めしているのが「卵白洗顔」です。卵白洗顔とは読んで字の通り、卵白を使って行なう洗顔のこと。
「どうして卵白で顔を洗うことを思いついたの?」と誰からも聞かれます。
それは中学の家庭科の調理実習の時間のこと。メレンゲの残っているボウルと油のついたフライパンがシンクにあったのです。イタズラ心を起こした私がメレンゲをフライパンに入れてかき混ぜてみたところ、あら不思議!油汚れがキレイに落ちてしまったのです。
そこで、ニキビの出始めた年頃の私が「卵白で顔を洗ってみたらどうだろう?と考えたのが卵白洗顔の始まりでした。
卵白洗顔のやり方はとても簡単です。
容器はタッパーでもいいのですが、取り出したときつるんと白身に逃げられてしまう可能性があります。それを避けるためにお勧めしているのが、ハチミツの空きボトルを使う方法です。
プラスティック製のボトルで、絞り出し口とキャップがついているものがよいでしょう。
卵白洗顔をする前に、メイクは落しておきましょう。
市販のクレンジングには合成界面活性剤が含まれているので、皮脂膜を壊してしまうというマイナス面があります。乾燥が気になる方は、市販のクレンジングをやめて、オリーブオイルなどお肌に合うオイルを使ってメイクを落しましょう。
お顔全体にオイルをなじませて、メイクを浮き上がらせ、上からティッシュを載せて、手のひらで押さえるようにして汚れを写し取ります。こすらないで押さえるようにすることがポイントです。
卵白洗顔にはさまざまな効果があります。
今まで実際に卵白洗顔を実践された読者さんからの声をまとめてみましょう。
などなど、あくまで個人の感想ですが、その反響の大きさにはこちらが驚いたくらいです。
卵白には化粧品の成分であるアルブミンや、薬品の成分となるリゾチーム、ニキビ治療薬に使われる硫黄など、さまざまな有効成分が含まれているから、肌を健やかに美しく整えてくれるのです。
このように、人間が作ったわけではないのに、まるで計算されたかのようにお肌によいものばかりが入っているミラクルな存在が卵白なのです。
ひよこを守るためのクッションであり、ひよこに水分や酸素や養分を届ける役割があり、またバイ菌が中心部まで泳いで行かれないよう粘りを持つ卵白は、まるで子宮の中の羊水のよう。
卵は命を育む小宇宙でもあるのです。
卵白洗顔はたまたま私が思いついた美容法だったのですが、卵白はヨーロッパでも古くからパック剤として使われて来ました。
ルーマニアでは若い人には卵白、中高年には卵黄でパックすることが勧められていたようです。また、江戸時代の本「都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)」には、寝る前に卵白を顔に塗って休み、翌朝お湯で流すという美容法が紹介されています。
民間療法の世界では、「やけどや怪我をしたら卵白を塗っておくと傷跡が残らない」と言われて来ました。
また、フランスではルイ王朝の時代に貴族の髪を卵白で洗っていたとか。また、赤ワインの澱を取り除くためにも卵白が使われましたし、コンソメスープのアクを取るのにもやはり卵白が使われていました。
食べてよし、掃除によし、美容によし。卵白は人類の歴史とともに歩んで来た、安心安全なスキンケア・グッズだったのですね。
卵白洗顔の本の出版記念パーティーで、アンチエイジング・ドクターの青木晃先生が次のように祝辞を述べられました。
「アンチエイジングの実践には3ポイントが重要である。それは・・・」
1.安価であること
2.誰もが継続しやすいこと
3.安全性が高いこと
「卵白洗顔」はそれらをすべて満たしているとお褒めを頂きました。
私の本のタイトルも「卵白洗顔 1日15円*魔法の美肌術」というのですが、リーズナブルで、誰にも簡単に出来て、安全な卵白洗顔は自信を持ってお勧めできる、私のオリジナル美容法です。どうぞお試しくださいね!
美肌研究家/アンチエイジング・コンシェルジュ/セミナー・プロデューサー/「愛のファッション・プロファイリング講座」プロデューサー/立川ルリ子 R's メソッド認定講師