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医師がおすすめ!本当に効果がある自宅でできる美白対策とは?

2017年5月9日更新 | 5,132 views | お気に入り 134

はじめに

ひと昔前は、小麦色に焼けた肌が健康的とみなされ、ガングロを目指し日焼けサロンに通った方もいたかと思いますが、近年は「光老化」というワードが注目されるようになり、また美容の面でも「美白」であることが良しとされているのは誰もが認めるところでしょう。

では「美白」であるとはどのような状態のことを言うのでしょうか。

何となくシミがないことかな?
色白のことかな?
とか連想しがちです。

もちろんそうした面もありますが、他にも美白となる条件には様々なものがあります。本稿では美白とは、そして日常的にホームケアとして行える対策を紹介していきます。

美白の定義

そもそも医学的に「美白」という用語は存在しません。化粧品・美容業界が世に浸透させたワードだと思われます。人によって美白の捉え方は様々だと思いますが、美容外科医・美容皮膚科医の立場から私見を述べていきます。

①シミがないこと

この場合のシミとは広義のシミで、様々なものが含まれます。日焼けと加齢によってできる、境界がくっきりとした老人性色素斑(狭義のシミ)、女性にできやすく左右対称に地図の地形のようにベターっとあるものの、老人性色素斑ほど境界がくっきりしない肝斑、ニキビ跡などの色素沈着などが極力少ないに越したことはありません。

②くすみがないこと

くすみとは何でしょうか。何となく皮膚の色が暗く見えるイメージですが、もともと地肌が黒い(メラニン色素の量が多いことによります)のと何が違うのでしょうか。

実は「美白」と同様、「くすみ」という医学用語は存在しません。
ただ化粧品・美容業界の中である程度、コンセンサスを得た概念があるので紹介したいと思います。ちなみに地肌が黒いこととの違いは、地肌というものは基本的に何十年もあまり変化しないのに対し、くすみというのはもう少し短期間(数日~数ヶ月)に変化がでるものと考えて良いでしょう。

くすみの種類

(1)角質が分厚くなることによるくすみ
皮膚のターンオーバーが遅くなると、古くなった角質がいつまでも剥がれずに残り、分厚くなっていきます。

(2)角質が乾燥することによるくすみ
角質の水分量が減少すると、透明感がなくなります。

(3)血行不良によるくすみ
睡眠不足や脱水があると血行不良となり、血色が悪くなります。

(4)皮膚の糖化によるくすみ
皮膚のタンパク質が糖と反応を起こすことによりAGEs(終末糖化産物)ができます。これにより黄ぐすみが起きます。

③シミ以外のメラニン色素の量

皮膚の色は表皮内のメラニン色素の量と、メラニン色素の種類によって決まります。メラニン色素はメラノサイトという細胞で作られます。この細胞の数自体は人種によっても差はありません。メラノサイトの中にはメラノソームがあり、そこでメラニン色素が作られます。例えば黒人など色が黒い人種はこのメラノソームが大きくなっています。またメラニン色素にはユウメラニンという黒色のものと、フェオメラニンという黄色のものと2種類あります。ユウメラニンの割合が多い人ほど皮膚の色は黒くなります。

なので、同じ日本人の中でもメラノソームが大きく、かつユウメラニンの割合が多い人は地黒ということになります。

また、もともと地黒でなくても日焼けにより小麦色に焼けたり(サンタン)、摩擦によっても皮膚の色は濃くなります。例えばタオルなどでゴシゴシ擦るなどです(摩擦黒皮症)。

ストレスも皮膚を黒くします。身体にストレスがかかると下垂体からメラノサイト刺激ホルモンが分泌され、これが皮膚のメラノサイトを活性化し、産生されるメラニン色素を増やします。

セルフケアでできる美白対策

大きく分けて、

  • 紫外線対策
  • 摩擦を加えない
  • 美白成分
  • 保湿
  • 禁煙
  • ストレス軽減
  • 糖化予防

に分けられます。
以下ひとつひとつみていきましょう。

紫外線対策

美白を目指す上で最も大切なのは紫外線対策です。
広義のシミはいずれも紫外線で濃くなりますし、シミができなくとも皮膚の色はサンタンにより濃くなります。

帽子、日傘、アームカバーをして直接紫外線が当たらないようにする、また目からの紫外線もサングラスにてカットします。
そして気をつけたいのが日焼け止めの塗り方。1度塗りでは不十分なことが多く、2度塗りをするのが確実です。量も大切です。顔の場合、クリームのものはパール粒2個分、ローションのものは1円玉2枚分が目安です。しっかり塗れていないと、どんなに高SPF、PAのものを用いても効果が少なくなってしまいます。

時間と共に汗で流れたりして効果が弱まるので、2~3時間おきに塗り直します。しかしメイクし直す時間がない場合は、朝だけ日焼け止めを塗り、日中はUVカット効果がある化粧下地やファンデーションを使う方法でもよいでしょう。
脂とり紙で皮膚の汗や脂を、メイクが落ちない程度に軽くふき取り、UVカット効果がある化粧下地やファンデーションを塗ります。

最近は飲む日焼け止めが流行っています。例えばヘリオケアなどが有名ですね。

では飲む日焼け止めを使えば、塗る日焼け止めはしなくてよいのでしょうか。結論から言うと、塗る日焼け止めと併用すべきでしょう。飲む日焼け止め、ヘリオケアがブロックしてくれるのは、あくまでUVAがメインです。これだけではUVB防御効果は十分とは言えません。
飲む日焼け止めは、塗る日焼け止めの補助と考えた方が良いでしょう。

摩擦を加えない

洗顔やクレンジングの際にはなるべく擦らないようにしましょう。またボディーを洗う際にもナイロンタオルなどでゴシゴシ擦るのはNG。
慢性的に摩擦が加えられると、その部分のメラノサイトが活性化し、作られるメラニン色素が増えてしまいます。

美白成分

口から摂取する方法と、皮膚から直接摂取する方法とがあります。

口からの摂取で美白に役立つ成分としてはビタミンC、ビタミンE、L-システインがあります。ビタミンCは柑橘類やいちご、ブロッコリーやピーマンなどに含まれます。ビタミンCは一度に大量に摂取しても尿から体外に排出されやすいため、こまめに摂ることをお勧めします。

ビタミンEはナッツ類や植物油、魚卵などに含まれています。
ビタミンEをサプリメントで摂取する際に注意する点として、体内に蓄積し、肝障害などを起こすことがあるため、摂り過ぎに注意しましょう。
L-システインはメチオニンという必須アミノ酸から作られます。メチオニンは肉や乳製品に含まれます。

美白の経口サプリメントを摂取するのも一法です。
最近、医療機関専売サプリメントとしてクリスタルトマトが美容に詳しい人々の間に浸透してきました。カロテノイドの一種であるCrystal Tomato○Rカロテノイドがメラニン合成の抑制や、既に産生されたメラニン色素を減らすことを期待されています。 

皮膚に美白成分を塗布する方法もあります。
ハイドロキノンが有名ですが、使い方を誤ると、かぶれなどの副作用を起こしたりします。使用したい場合には医師のカウンセリングを受けるべきでしょう。 

ハイドロキノンのような副作用が起きにくく、日焼けによるシミなどを防ぐものとして、ルミキシルブライトニングクリームがあります。
刺激感が少なく保湿もできます。
ただしハイドロキノンよりは値段が高価です。 

ビタミンCを経皮的に摂取する方法もあります。
ビタミンCには美白だけでなく、ニキビ、ニキビ跡の色素沈着、小じわなどにも用いられます。ASVC 35は高濃度で活性保持型アスコルビン酸が35%の濃度で含まれています。
洗顔後、水分をしっかり拭き取った後、顔全体に塗布し、3分置いた後、洗い流します。3分を過ぎて長時間使えばより効果がでるというものではないので注意しましょう。 

保湿

先に述べたように角質の水分量が減少すると、くすみが生じます。
そのため普段から保湿はしっかりと心がけたいものです。
保湿剤には2種類あって、

①水分、もしくは水分を引き寄せておく物質
②水分が蒸発するのを防ぐ物質

があります。

化粧水は①に該当しますし、乳液は②に該当します。
ここで意識したい点は①を塗ったら、すぐ②を塗ること。時間が経ってからではせっかく①で補給した水分が蒸発してしまいます。

禁煙

たばこはニコチンによる血管収縮で血行不良によるくすみを起こします。
喫煙者はくすみやすいことは良く知られており、俗に「たばこくすみ」と言われます。これを機会に禁煙しましょう。

ストレス軽減

身体にストレスがかかると下垂体からメラノサイト刺激ホルモン(MSH)が分泌され、シミが濃くなったり、シミが無い部分のスキントーンも黒くなります。またストレスは女性ホルモンを減らしてしまいます。女性ホルモンの急激な変化は肝斑を濃くすることがあります。
運動や趣味などでストレスを軽減しましょう。

糖化予防

糖化とはタンパク質に糖が反応し、コゲたような状況をイメージして頂くとよいでしょう。糖化すると色が黄色になります。角質のケラチンや真皮のコラーゲンなどが糖化されると黄ぐすみが生じます。
糖質の摂り過ぎに注意し、また急激に血糖値が上がるような食事の仕方を避けるよう心がけましょう。

おわりに

いかがでしたか。美白のために何か特別なことをするというより、日常生活の中で心がけることのできることが多々あったのではないでしょうか。
紫外線が強くなってきたこの時期、早速、今日からできることを始めてみてはいかがですか。

著者情報

美容外科医・美容皮膚科医 品川スキンクリニック表参道院 院長

本記事は、2017年5月9日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。