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食中毒の症状を見逃さないで!正しい知識で正しい対処を

2017年8月21日更新 | 2,689 views | お気に入り 40

その不調、食中毒の可能性はありませんか?意外と身近で起きる食中毒。
食中毒の症状、対処法、集団食中毒など食中毒にまつわる情報を集めました。知っておいて損はありません。正しい知識で正しい対処ができるようにしませんか?

目次

食中毒とは?

食中毒はただ腐ったり、痛んだりしたものを食べて起こるとは限りません。
食中毒になってしまう原因は、食べ物の中にカラダに害をおよぼす毒素が入っているかどうかに左右されます。
たとえ腐っていても、その食べ物に毒素が入っていなければ食中毒にはなりません。

また反対に、新鮮な食べ物であっても中に毒素が入っていれば食中毒になってしまう場合もあります。
原因となる毒素は食べ物の匂いや味を変えるものではないので、気付かないことがほとんどです。

食中毒にならないため、なってしまった時にしっかりと対処するには、正しい知識をつけておくのが大切ですね。

食中毒の種類

食中毒は食べ物に混入した毒素によって引き起ります。まずは食中毒を引き起こす毒素にはどのようなものがあるのかをまとめました。

細菌性食中毒

細菌や、細菌が発生する毒素が付着したものを食べることによって引き起ります。
代表的なものは、生肉に生息しているカンピロバクター菌、卵や鶏肉に生息しているサルモネラ菌といったものです。
食中毒の約7割がこの細菌によるものだと言われています。

また、細菌型食中毒はさらに3種類に分類されます。
それがこちら。

  • 感染型
  • 生体内毒素型
  • 食品内毒素型
感染型とは?

食べ物に侵入した食中毒菌が増殖したものを食べることで引き起ります。

  • サルモネラ属菌
  • カンピロバクター菌
  • O157(病原性大腸菌)
  • 腸炎ビブリオ
  • 赤痢菌
  • エルシニア  など
生体内毒素型とは?

食べ物を摂取した後、原因菌が腸管内で増殖し、毒素を発生することで起こる食中毒です。
菌自体ではなく、その菌が発生する毒素が原因となるものです。

  • ウエルシュ菌
  • セレウス菌
  • 腸管出血性大腸菌 など
食品内毒素型とは?

食品内で増殖した原因菌が毒素を発生させ、それを食べることによって引き起る食中毒です。

  • 黄色ブドウ球菌
  • ボツリヌス菌  など

ウイルス性食中毒

代表的なのはノロウイルスですね。ウイルスに汚染された生牡蠣などの魚介類を食べることで食中毒を発症します。

症状が出ている時は嘔吐物や便にもウイルスが入り込んでいるため、それらに触れることで二次感染することがあります。

  • ノロウイルス
  • ロタウイルス
  • サポウイルス など

真菌性食中毒

カビ菌が生成される中で発する毒素(マイコトキシン)に汚染されたものを食べることで発症する食中毒です。
マイコトキシンは食中毒だけでなく、発がん性のリスクもある毒素です。
怖いですね。

  • カビ菌
  • 酵母菌 など

自然毒食中毒

自然に存在するものによって引き起るのが自然毒食中毒です。
大きく2つに分けられます。

植物性自然毒

主に毒キノコや毒草を食べることによって発症します。
毒キノコは食用のキノコとの区別が難しく、謝って食べてしまうことが多いですね。
また、普段食べているジャガイモも、芽に毒を持っているため、食べることで食中毒を起こしてしまう場合があります。

  • 毒キノコ
  • 毒草(チョウセンアサガオ、トリカブト、アマチャ etc.)
  • ジャガイモの芽
  • ぎんなん(食べすぎた場合) など
動物性自然毒

体内に毒性を持つ動物を食べることで引き起ります。陸上にも毒性を持つハチやヘビ、サソリなどがいますが、食べて食中毒を起こすことはまずありません。

動物性自然毒による食中毒の主な原因は魚介類です。
代表的なのがふぐ毒。重症の場合は死亡することもある強い毒性を持っています。

  • ふぐ毒
  • 貝類
  • うなぎ類 など

寄生虫型食中毒

動物性自然毒とほぼ同じですが、動物の体内に存在する寄生虫による食中毒もあります。代表的なのはアニサキスです。
サバやサケ、イカなどの魚の内臓に幼虫が入り込み、鮮度が落ちると内臓から筋肉へと移動します。
その筋肉(身)を食べることで、食中毒が引き起ります。

アニサキスは体調2~3cmの太い糸状の形状をしています。目で見つけることはできますが、筋肉に入り込んでしまうと見つけにくくなってしまいます。

アニサキス以外にもヒラメに寄生するクドア・セプテンプンクタータや、馬肉(馬刺し)に寄生するサルコシスティス・フェアリーといった寄生虫によって引き起ることもあります。

  • サバ、サケ、イカ、タラなど(アニサキス)
  • ヒラメ(クドア・セプテンプンクタータ)
  • 馬肉(サルコシスティス・フェアリー) など

化学物質型食中毒

食品に本来含まれていない化学物質を摂取することでも食中毒は引き起ります。大きく3つに分かれます。

有害食品添加物

甘味料、人工着色料などに使用される添加物による食中毒です。摂り過ぎによって食中毒を起こすリスクがあります。

  • サリチル酸
  • ソルビン酸ナトリウム
  • ホルムアルデヒド など
農薬

農薬の残留した野菜やフルーツ、穀物を食べる、または誤飲することで引き起ることがあります。

  • メタミドホス
  • DDT など
有害金属

調理器具から染み出した金属が溶け出し、食品と混ざることで体内に有害金属が入り込み、食中毒となる場合があります。

  • スズ
  • カドミウム など

このように、私たちの身の回りには食中毒の原因となるものが数多くあります。いつどこで食中毒になるかわかりません。
もしかしたら明日かも・・・。

食中毒について正しい知識をつけ予防しましょう。
またもし食中毒になってしまった場合のために、正しい対処法を知っておきましょう!

食中毒の原因・症状・潜伏期間・予防法

「実際に食中毒になってしまったら?」
「どのくらいの潜伏期間があるの?」
「どんな症状がでるの?」

食中毒もその原因によって症状や潜伏期間に違いがあります。また、予防法も異なります。

この章では特に発症率が高い食中毒について、症状や潜伏期間、予防法を紹介します。

◆感染型食中毒◆

食中毒の中でも約7割が感染型食中毒だと言われています。
感染型食中毒の中でも特にかかりやすいものがこれらになります。
その原因は意外と身近にあります。是非とも対処法などを覚えておきたいですね。

サルモネラ属菌

潜伏場所

主に鶏や豚、牛などの家畜の腸管、または河川や下水などに存在している菌です。
犬や猫などのペットが菌を持っている場合もあり、ペットから感染することもあります。

主な原因

稀にペットから感染することもありますが、事例は少ないです。
主な原因となるのは、鶏肉や豚肉、牛肉といった食肉からとなっています。

また、サルモネラ菌を持った鶏が産んだ卵も菌に感染していることがあり、その卵を食べることで感染することもあります。

潜伏期間

◆6~72時間◆

主な症状
  • 発熱(38~40℃)
  • 腹痛
  • 水様性の下痢
  • 頭痛

◆重症の場合◆

  • 意識障害
  • 急性脱水症状
  • 血便
  • 痙攣
  • 菌血症
  • エンドトキシンショック
菌血症とは・・・
血液中に菌が侵入してしまった状態が菌血症です。
放置していると髄膜炎や感染性心内膜炎などの、重度の感染症を引き起こしてしまう場合があります。
エンドトキシンショックとは・・・
血液中に侵入した菌がエンドトキシンという毒素を大量に生成し、最悪のケースの場合死亡してしまうとても怖い状態のことです。

サルモネラ菌による食中毒の場合、特に下痢が激しくなります。
1日に数十回にも及ぶこともあります。

また、重症化すると意識障害や急性脱水症状などにもなりかねません。
幼いお子さんや高齢の方は重症化しやすいので、早めの治療が必要です。

予防方法

サルモネラ菌は生肉や卵に生息しています。そのため生肉や生魚、生卵に注意が必要です。
サルモネラ菌は熱に弱いです。そのため加熱をしっかり行うことで予防することができます。食品の中心部分までしっかり加熱するようにしましょう。

また、生肉の処理などで使った調理器具にはサルモネラ菌が付着している場合があります。その調理器具をそのまま使うことで二次感染してしまうこともあります。

生肉や生魚を処理した後の調理器具は、しっかりと洗い熱湯消毒、またはアルコール消毒するようにしましょう。
手にも付着し、そこから二次感染することもあります。生肉や生魚を扱う際にはビニール手袋をするなどして、素手で触らないというのも良いですよ。

卵は生で食べる際にはできるだけ新鮮なものを。保管する場合は冷蔵庫で保管しましょう。サルモネラ菌は時間とともに増殖します。
時間が経ったものは必ず加熱してから食べるようにしてくださいね。

予防法~まとめ~ 
・食材は加熱処理をする(中心部が70℃以上で1分以上加熱)
・調理器具や手は清潔にし、洗浄、消毒を行う
・食材は新鮮なものを
・ペットを触った後は手をしっかり洗う

カンピロバクター菌

潜伏場所

鶏、牛、ヤギなどの家畜、野生の動物、野鳥、ペットなどの動物類の消化器官に潜伏していることが多いです。

主な原因

鶏肉を食べることで、食中毒になるケースが多いです。また不衛生な器具で調理したサラダや飲料水を摂ることでも、食中毒になることもあります。
カンピロバクター菌による食中毒は近年増加傾向にあります。
細菌型の食中毒では発生率が最も高くなっています。

潜伏期間

◆2~7日◆

主な症状
  • 下痢
  • 腹痛
  • 発熱(40℃くらい)
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • めまい など

初期症状は風邪に似ているため、風邪と間違ってしまう場合があります。

予防法

カンピロバクター菌は乾燥と熱に弱いです。
そのため、生肉を調理する際にはしっかりと加熱しましょう。また、生肉w触った手もしっかりと洗いましょう。
使った調理器具は洗浄、消毒を行いその後はしっかりと乾燥させましょう。

予防法~まとめ~ 
・食材(特に肉類)は加熱処理をする(中心部が85~90℃以上で1分以上加熱)
・調理器具や手は清潔にし、洗浄、消毒、乾燥を行う
・食材は新鮮なものを使う

O157(病原性大腸菌)~腸管出血性大腸菌感染症~

◆腸管出血性大腸菌感染症とは?◆

存在する大腸菌の大半はカラダに害を与えるものではありません。
しかし、中には下痢や腹痛を引き起こす病原性大腸菌というものがあります。
体内に侵入したのちベロ毒素を大量に生産し、腸壁を破壊し出血を伴う腸炎を引き起こします。
その代表的なものがO157です。

潜伏場所

病原性大腸菌は家畜(主に牛)の糞便に存在します。その糞便で汚染された土壌、水、食べ物等を介して、人の体内に入り込み食中毒を起こします。
また、病原性大腸菌に汚染された牛肉を食べることも食中毒を起こします。

主な原因

病原性大腸菌に汚染された牛肉を、中心までしっかり加熱していない状態で食べてしまうことが原因となる場合が多いですね。

また、病原性大腸菌が付着した水や食べ物を介して体内に摂り入れてしまう二次感染の場合もあります。

原因となるものの一つが生野菜。病原性大腸菌に侵された牛フンを堆肥として使い育てた野菜を食べることで、O157食中毒になってしまうケースも報告されています。

潜伏期間

◆4~8日◆

主な症状
  • 下痢(水様性から血便へと移行する場合あり)
  • 激しい腹痛
  • 嘔吐
  • 発熱(高熱になることは稀)
  • 頭痛
  • 溶血性尿毒症症候群
溶血性尿毒症症候群(HUS)とは?

血液に侵入したベロ毒素が赤血球を破壊することで引き起こります。
主な症状がこちら。

  • 急性腎不全(尿の量が減る、むくみなど)
  • 血小板減少(血が止まりにくくなる)
  • 溶血性貧血 (蒼白、だるさ)
  • 中枢神経障害(眠くなる、けいれん、幻覚など)

下痢や腹痛などのO157の症状が現れてから数日~2週間で起こります。

この溶血性尿毒症症候群は特に小さなお子さんがなりやすいと言われています。お子さんにこのような症状が現れた場合はすぐに病院へ行くようにしてください。

予防法

O157菌は低温や酸性に強い性質を持っています。そのため、冷蔵庫で保管しても死滅しません。また、胃酸によっても死滅せずに残ってしまいます。
O157の弱点は熱です。75℃1分の加熱で死滅します。
ステーキなどついついレアーやミディアムで食べたくなりますが、予防のためには中心までしっかりと火を通すことをオススメします。

また、二次感染を防ぐために野菜はしっかりと洗う、牛肉に触れたもの(調理器具や手指)はしっかりと洗い、煮沸消毒したのちに乾燥させましょう。 

予防法~まとめ~ 
・食材は加熱処理をする(中心部が75℃以上で1分以上加熱)
・野菜はしっかりと洗う
・調理器具や手は清潔にし、洗浄、消毒を行う・食材は新鮮なものを使う

腸炎ビブリオ

潜伏場所

腸炎ビブリオ菌は海水や海底の泥に存在しています。
海水の温度が20℃以上になると増殖するため、夏場に起こりやすい食中毒となっています。

主な原因

主な原因となるのは魚介類です。腸炎ビブリオ菌が付着した魚や海藻類などを食べることで引き起こります。
刺し身や加熱をしていない魚介類を食べて起こることが多いですね。

また、皮膚の傷口から感染するケースもあります。怪我をしたままでの海水浴によって引き起こされる場合もあります。

潜伏期間

◆10~20時間◆

主な症状
  • 激しい腹痛
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 稀にしびれやチアノーゼ
予防法

腸炎ビブリオ菌は真水では生きられません。そのため、調理前に真水で洗うと菌の量を減少させることができます。
また、加熱によって完全に死滅します。

傷口からの感染を防ぐためには、海水浴をした後は真水でしっかりと傷口を含む体全体を洗うと良いでしょう。

予防法~まとめ~ 
・魚介類は調理前に真水で洗う
・調理器具や手は清潔にし、洗浄、消毒を行う
・食材は新鮮なものを使う
・海水浴後は真水で全身を洗う

赤痢菌

潜伏場所

赤痢菌はヒトとサルを宿主とする腸内細菌の一種です。そのため発生源はヒトともいえますね。

主な原因

ヒトの糞便、赤痢菌に汚染された水や食べ物、手指、ハエなどによって引き起こります。
実際は国内での発症は少ないです。衛生水準の低い海外(東南アジアなど)から菌保有者が帰国することで、二次感染が起こるケースがあります。

感染確率がとても高い食中毒のため、集団感染が起こりやすいのが特徴です。

潜伏期間

◆1~5日◆

主な症状
  • 腹痛
  • 下痢
  • 嘔吐
  • テネスムス(しぶり腹)
  • 症状が悪化すると膿粘血便
テネスムスとは・・・
便意があるのに排便がない。便意があるのに少量の排便しかできないことを何度も繰り返すこと。
予防法

国内での発症は少なく、ほとんどは衛生水準の低い海外でかかります。
海外では生水や生野菜などを摂ることは極力控えましょう。
また、手指はしっかりと洗うなどして清潔を保つようにして下さい。

予防法~まとめ~
・海外での食事、飲料に注意
・手指をしっかりと洗う

エルシニア腸炎

潜伏場所

エルシニア腸炎の原因となるエルシニア菌は、豚、馬、羊、牛などの哺乳類、魚類やカエルといった生物の体内に潜伏しています。

主な原因

エルシニア菌を保有する動物の糞便に汚染された食べ物や水を摂取することによって引き起こります。
また、動物との口と口の接触によっても菌が移ることもあります。

しかし感染性は低いため、人から人への二次感染は稀となっています。

エルシニア腸炎は、成人よりも小さなお子さんがかかりやすいため、保育所や小学校などで集団感染が発生することがあります。

潜伏期間

◆2~11日(平均5日)◆

主な症状
  • 下痢(1~2週間)
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 腸間膜リンパ節炎(小さなお子さんに多い)
  • 関節炎(成人に多い)
  • 結節性紅斑(成人に多い)

下痢が長く続くのがエルシア腸炎の特徴です。
ときには血便となることもあります。

腸間膜リンパ節炎とは・・・
腸の周りにある腸間膜のリンパ腺に細菌が侵入し、炎症を起こした状態のこと。
結節性紅斑とは・・・
膝から足首の間に赤い班ができ、触ると固く痛みを伴います。
予防法

エルシニア菌は低温でも生きられるため、冷蔵庫での保管は菌を増殖させてしまう場合があります。肉類や魚類はなるべく早く新鮮なうちに食べるようにしましょう。

また、特に豚肉の摂取による発症が多いです。エルシニア菌は加熱することによって死滅します。豚肉を調理する際にはしっかりと中心まで加熱するようにしましょう。

生肉の調理が終わったら、しっかりと洗い消毒し乾燥させましょう。

予防法~まとめ~ 
・肉類、魚類は新鮮なうちに食べる
・豚肉はしっかりと加熱する
・調理器具や手は清潔にし、洗浄、消毒、乾燥を行う

ウェルシュ菌

潜伏場所

ウェルシュ菌は土壌や水の中、人や動物の体内など多くの場所に潜伏しています。
特に鶏や牛、魚類の体内に潜伏しているケースが多いですね。

主な原因

食中毒の原因となる菌は熱に弱いというイメージがあります。
しかし、ウェルシュ菌は他の菌とは違った性質を持っています。それがこちら。

「酸素がなくても増殖する」
「100℃の熱でも約6時間耐えられる」

ウェルシュ菌は酸素がなくても増殖します。また、100℃の熱にも数時間耐えられるため、加熱調理をしても菌は死滅しません。

そのため、例え加熱調理をした食品であっても、ウェルシュ菌による食中毒になってしまうことがあります。

ウェルシュ菌による食中毒で多くの原因となるのが「煮込み料理」です。ウェルシュ菌を所有している鶏や牛、魚類などを使った煮込み料理によって発症してしまうケースが多いです。

ウェルシュ菌は酸素を嫌うため、酸素が入りにくい粘着タイプのカレーやシチュー、スープなどが原因となる場合が多いですね。

特に、寸胴鍋を使った場合の発生率が高いため、給食や町内、学校行事による食品提供などでの集団食中毒の原因となることがあります。

潜伏期間

◆6~18時間◆

主な症状
  • 下痢(水様性)
  • 腹痛
  • 嘔吐

他の食中毒に比べて比較的症状は軽いです。しかし稀に発熱することもあります。 

予防法

熱に強いため、加熱調理は効きません。煮込み料理を作る際には、なるべく頻繁に混ぜ鍋の中に酸素を送るようにしましょう。

また、菌の増殖を防ぐために作った煮込み料理はその日のうちに食べましょう。残ったものは室内で放置せず、必ず冷蔵庫で保管して下さい。

予防法~まとめ~
・煮込み料理は頻繁に混ぜる
・作った煮込み料理はなるべくその日のうちに食べる
・保管する場合は必ず冷蔵庫で 

◆生体内毒素型食中毒◆ 

体内に侵入した菌が毒素を生成することで発症するタイプの食中毒です。
発症率が高いこの3つの食中毒について原因やその予防法を紹介します。

セレウス菌

潜伏場所

土壌や水、大気中のほこりなど、自然界のあらゆるところに存在しています。

主な原因

セレウス菌は、ほこりと共に農作物に付着し、農作物を汚染します。
そのため、米や小麦、豆類、野菜などを摂取することで食中毒を起こす場合が多いです。
チャーハンやパスタ料理、麺料理などからの感染に注意が必要です。

潜伏期間

下痢型 8~16時間
嘔吐型 30分~6時間

主な症状

◆下痢型◆
・下痢
・腹痛

◆嘔吐型◆
・嘔吐
・腹痛 

予防法

セレウス菌もウェルシュ菌と同様に熱に強い性質を持っています。90℃の熱で約60分は耐えられると言われています。そのため、加熱によって菌を死滅させることは出来ません。

また、30℃前後で菌の活動が活発になるとも言われています。

予防としては調理する量はその日食べ切れる量にし、残ったものは室内に保管せずに、必ず冷凍または冷蔵保存するようにしましょう。

予防法~まとめ~
・調理したものはなるべくその日のうちに食べる
・残ったものは冷凍または冷蔵で保存
・室内での保存はNG

黄色ブドウ球菌

潜伏場所

黄色ブドウ球菌はヒトを含む多くの動物の皮膚や鼻、のど、耳などに存在しています。
それらの中でも特に多く存在するのが傷口です。

主な原因

ほとんどの場合、ヒトの手を介して食中毒を起こします。手に付着している黄色ブドウ球菌が調理の際に食品に移り、それを食べることで体内へと菌が侵入してしまいます。

生体内毒素型は、潜入した場所でどんどん毒素を作り出すという性質を持っています。そのため、時間が経てば経つほど、食中毒の原因となる毒素が増えてしまいます。

予防方法

調理の際には直接食材に触れない工夫をしましょう。おにぎりやサンドイッチを作るのであれば、ラップをつかって直接触れない。または使い捨てのビニール手袋を使うのもオススメです。

特に手指に傷がある場合は、その部分には多量の黄色ブドウ球菌がいるということになります。
調理の際は必ず、傷口を食品に触れさせないようにしてください。

予防法~まとめ~
・調理の際は手指をしっかりと洗う
・傷口を食材、調理器具に触れさせない
・調理器具はしっかりと洗浄、消毒、乾燥させる

ボツリヌス菌

潜伏場所

ボツリヌス菌は土壌や海、河川などの土砂に存在しています。
現在発見されている自然界での毒の中で最強の毒性を持っているとされています。

主な原因

ボツリヌス菌は嫌気性菌です。そのため、酸素が少ない、または無い状態で増殖します。
そのため、自家製の瓶詰め、缶詰などが原因になる場合が多いです。

潜伏期間

◆8~36時間◆

主な症状
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 視力障害
  • 言語障害
  • 嚥下障害(ものが飲み込みづらくなる)
  • 呼吸障害

重症化すると呼吸がしにくい、できないなどの症状が現れ最悪死に至ります。
怖いですね~((((;゚Д゚))))

予防法

自家製の瓶詰め、缶詰などを作る際には、食材はしっかりと洗いましょう。
また、ボツリヌス菌が生成する毒素は80℃30分(100℃で数分)で無効化します。加熱をする際にはしっかりと高い温度で時間をかけるようにしてください。

市販の瓶詰め、缶詰は殺菌のため加熱処理をしてあるものが多いです。
しかし、中にはしっかりと殺菌作業を行っていないものもあります。購入する際には安全なものなのかどうかを確かめてください。

また、ボツリヌス菌に侵された瓶詰め、缶詰は膨張し異臭を放ちます。
食べる際に、瓶や缶が膨張し異臭がする場合は、絶対に食べないようにして下さい。

予防法~まとめ~
・瓶詰め、缶詰を作るときには食材をしっかり加熱する
・市販のものは安全かどうか確認する
・膨張、異臭がする瓶詰め、缶詰は食べない

◆ウイルス型食中毒◆

ノロウイルス

潜伏場所

牡蠣といった二枚貝に潜伏していると言われています。
また、何らかの経緯によってノロウイルスに汚染された食品からも感染すると言われています。

ノロウイルスによる食中毒は年間を通して発生しますが、多発するのは11~2月頃です。この時期は特に注意が必要です。

主な原因

ノロウイルスの感染した牡蠣や食品を食べることで第一次感染となります。
ノロウイルスはその後が怖い食中毒です。ノロウイルスの最大の特徴がこちら。

「感染力が非常に強い」

ノロウイルスは感染力がとても強いです。また、乾燥、熱、アルコールにもとても強いため、殺菌消毒が難しいウイルスでもあります。
そのため、ノロウイルスに第一次感染したヒトの吐瀉物や便などを介して二次感染し、その後もどんどん感染者が広がります。

実際に第一次感染よりも、感染者の吐瀉物や便に触れることによる二次感染が、流行の主な原因となっています。 

潜伏期間

◆24~48時間◆

主な症状
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢
  • 稀に発熱
予防法

11~2月頃がノロウイルスの流行時期となります。この時期は特に注意が必要です。ノロウイルスの直接の感染(第一次感染)をしないために、二枚貝(特に牡蠣)の生食は控えるようにしましょう。

ノロウイルスは加熱によって死滅します。貝類を食べる際にはしっかり加熱(中心温度85~90℃ 90秒以上)するのが良いでしょう。

そして一番怖いのが二次感染です。ノロウイルスは感染者の糞便、吐寫物を介して感染が拡大します。
二次感染を防ぐために気をつけたいポイントをまとめました。

二次感染を防ぐためには・・・
・しっかりと手を洗う(二度洗い・手指消毒薬を使うなど)
・トイレは徹底的に清潔にする
・汚物は正しく処理をする

特に気をつけたいのが汚物の処理です。処理をする際には手袋、エプロン、マスク、シューズカバーを着用しましょう。
殺菌用の次亜塩素系ナトリウム液を用意し、換気をしながらすばやく処理するようにしてください。
また、処理後にはしっかりと手指を洗うことも忘れずに行ってください。 

ノロウイルスによる食中毒症状は2~3日程度で回復します。
しかし、約1週間~1ヶ月ほど糞便にウイルスが残ります。症状が回復してもしばらくの間は注意が必要です。

食中毒の対処法

もしも食中毒になってしまったらどのように対処すれば良いのでしょうか?間違った対処をしてしまうと、さらに症状を悪化させてしまう危険性があります。食中毒の対処におけるポイントをまとめました。

自分や家族のためにも、食中毒の正しい対処法を身につけておきましょう。

脱水症状に気をつける

多くの食中毒の症状として嘔吐、下痢が見られます。
激しい嘔吐、下痢が繰り返されることによって、体内の水分量が急激に減り、脱水症状になる危険性があります。
重度になると命にかかわります。

脱水症状を防ぐためにはミネラルの補給も必要です。そのため、一般的にはミネラルの配合されたスポーツドリンクや機能性飲料が適しています。

しかし、食中毒での脱水症状防止におススメなのがこちら。

「経口補水液」

一般的なスポーツドリンクや機能性飲料は、栄養補給と飲みやすさのために糖が配合されています。

食中毒の時に糖を摂りすぎてしまうと、胃腸にさらに負担をかけてしまい、吐き気や下痢が悪化する場合があります。

そこでおススメなのが経口補水液です。ミネラルがしっかりと配合され、スポーツドリンクのような多量の糖は入っていません。食中毒による脱水症状対策には、経口補水液を使用しましょう!

硬度の高いミネラルウォーターは避ける

ミネラルウォーターで水分補給する方もいることでしょう。
その場合は硬度の高いものは避けましょう。硬度が高いということは、含まれるミネラルの量が多いということになります。
一見良さそうに思えますね。しかしそこが落とし穴です。

ミネラルの一種であるマグネシウムは排便作用を持っています。
そのため、食中毒によって下痢を起こしている場合、その作用が効いてしまいさらに症状を悪化させてしまいます。

ミネラルウォーターを飲む際には硬水ではなく軟水を選びましょう。

下痢止めは使わないこと

通常のお腹を壊した場合の下痢には下痢止めの薬が有効です。

しかし食中毒による下痢症状には下痢止め薬は使用NGとなっています。
下痢止め薬で排便を抑制してしまうと、体内の食中毒菌が排出されにくくなります。

その結果、体内に残された菌が活動を続ける、毒素を生成し続けるということになり、さらに症状が悪化する場合があります。

食中毒の疑いがある場合は、下痢止め薬は使わないようにしてくださいね。

整腸剤はOK!
整腸剤は食中毒の症状が軽い場合は使用してもOKです。薬効により症状を軽くすることができます。

病院へ行くタイミング

症状が軽い場合は、自宅での療養で回復することも可能です。
しかし、症状が重い場合は必ず病院で治療を受けるようにしましょう。
下記のような症状がある場合はすぐに病院で治療を受けてください。

・吐き気がひどく水も飲めない
・吐血
・血便
・呼吸が苦しい
・意識がもうろうとする

症状が軽くても対処に不安がある場合は、すぐに病院で適した治療を受けることをおススメします。

まとめ

食中毒は潜伏期間が長いものもあり、原因がわかりにくいこともあります。
常日頃から食中毒に対する予防を行い、食中毒にならないようにすることが大切です。
もし食中毒になってしまったら、正しい判断と対処を行ってくださいね。

著者情報

楽しいことを見つけるために、日々いろいろ模索しています。新しい健康法やビューティレシピを試したり、作ったりするのが好き。

本記事は、2017年8月21日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。