「本当は学校やバイト先にマスクを付けないで行きたいのに、マスク依存症から抜け出せない」
このような悩みをお持ちではありませんか?
マスクを取ってみたものの、不安が強くすぐにマスクを付けてしまった。
このような状況があっても少しずつマスクを外すことに慣れ、自分に自信が持てるようになったらいいですよね。
この記事ではそのような人のために、マスク依存症から解放される方法を紹介しています。
実はマスク依存症には単に「マスクを外す」という意識だけでは解消できず、コンプレックスを解消して自分に自信をもってもらうことが必要なのです。
なぜならマスク依存症とは、「社交不安障害」という立派な精神障害のひとつだからです。
そのため、人によってはカウセリングを受けて徐々に解決する人もいます。
マスク依存症から抜け出すことは、単にマスクを外すという結果だけではありません。
コンプレックスが解消される、またはコンプレックスが気にならなくなり、自分のことが好きになれるのです。
最後まで読み終えていただければ、「マスクを付けなくても自分に自信が持てる」ようになり、自分のことがもっと好きになりますよ。
このページでは、マスク依存症になる原因や心理を簡単に理解し、根本的な問題を解消する方法をお伝えしています。
本気でマスク依存症を解消したいと考えている方に、役立ててもらえれば幸いです。
マスク依存症とは、簡単に説明すると自分の意思で簡単にマスクが外せなくなった状態のことです。
アルコール依存症や買い物依存症のように、特定の何かに頼らないと生きていけないほどまで、マスクの存在が大きくなっています。
マスク依存症の人はこんな症状がおきています。
最初はほんのささいなきっかけでマスクをつけ始めたのに、今では学校に行くときも毎日マスクを付けていますし、友達と遊びに行くときもマスクが欠かせない。
このような状況です。
マスク依存症になってしまう原因は、3つの理由があります。
治療が必要な原因から、軽い気持ちまであるため、どのような原因があるのか確認してみましょう。
はじめは「自分の鼻がきらい」「だからマスクで隠そう」みたいなきっかけだったかもしれません。
マスクを付けてみると、気になっていた部分が目立たなくなり、マスクを付けるのが癖になってしまう方も多いようです。
自分に対しコンプレックスをもっておらず顔を隠したいというニーズがなくても、マスク依存症になる原因が隠れています。
その理由とは、マスクを付けることで他人との壁ができ、自分の世界をつくることができて安心が生まれるからです。
高校生くらいの女の子では、学校でスピーチする機会もありますね。
そんなときに失敗してしまうと、「自分はダメな人間なんだ」と思い込んでしまい、自分の殻に閉じこもるためにマスクを活用する方もいます。
学校で大勢の前でスピーチすると、「人からの視線が気になる・・・」このような心理から抜け出せない人もいます。
大勢の人の前に出ていないのに、知らない人の前ではなぜか視線を感じ、緊張するのを和らげるため、マスクを付ける行為に走ってしまうのです。
マスク依存症の原因を見てみて、「もしかしたら自分も依存症かも?」と思った方は、次の項目をチェックしてみてください。
それでは具体的にみていきましょう。
ほんの些細な失敗でも一度の経験で、「自分はダメな人間」と思い込んでしまう方は、マスク依存症リスクが高いといえます。
実は高校生の7割が、自分はダメな人間だと思っているそうです。
国立青少年教育振興機構が高校生1,850人を対象に調査したところ、72.5%の人が自分をダメだと思ったことがあると回答しました。
日本人はもともと謙虚なところがあり、自分を高く評価する人は少なくなっています。
さらにこの原因には、子ども時代の環境も影響しているのです。
自分に自信を持つことは、小学校までに親からすごく褒められる必要があります。
今の家庭では両親とも共働きの場合も少なくありませんから、親が子どもに関われる時間が少なくなっており、時間があっても子ども中心ではなく親の時間も大切にする人が増えていることも原因です。
整形したいと思ったことがあるということは、顔に何らかのコンプレックスを感じている証拠です。
マスク依存症になるきっかけは、「自分の顔の嫌な部分を隠す」という理由から発展しやすいといえるでしょう。
自分が気になっているだけならまだしも、周りの人にコンプレックスをイジられてしまえば、それがマスク依存症のきっかけとなりやすいのです。
本当は誰もあなたのことなど大して気にしてないのに、人からの評価を過剰に気にする方は、マスク依存症になりやすいといえます。
このような心理にも、子どもの頃「親から認めてもらいたい」という気持ちが関係している可能性があるのです。
他人の評価を気にする方は、自分の長所も短所も両方認めることができていません。
誰でも最初は人前で話すのが苦手です。
高校生の場合は、学校で先生にあてられて答えられず、恥ずかしい思いをした経験がきっかけとなることもあります。
自信を持って答えられるよう準備をしていない→先生にあてられる→適当にごまかす。
そのような経験を何度も繰り返すと、「できないことって恥ずかしいことなんだ」という認識が出来上がってしまうのです。
失敗を経験して「自分はダメな人間」という評価を付けてしまうと、それがエスカレートすれば、引きこもりがちになります。いつもネガティブな発想を持っていると、自分の殻に閉じこもるために、マスク依存症になりやすいというわけです。
後ほどご紹介しますが、実際にマスク依存症になってしまうと「引きこもり」に陥ります。
マスク依存症はTVで特集を組まれるほど社会問題になりつつありるのです。TV番組の中で精神科医が、マスク依存症で引きこもりになることに警鐘を鳴らしていることが伝えられました。
TVで特集された内容について書いてある記事があります。こちらの記事も読んでみてください。
⇒病気以外の理由でつける「マスク依存」 精神科医が警鐘
マスク依存症になる方のなかには、心の問題を抱えておらず、「ただマスクを付けるとメリットがあるから」という人もいます。
これらの理由がメインであれば、依存症とは呼べないでしょう。
すっぴんを隠すためにマスクを利用したことがある方は、50%以上にものぼっているそうです。
今では化粧ができない日にマスクをすることは当たり前で、メイクの時間がないときにマスクを付けるだけで外出できるため、マスクはファッションの一部となっています。
高校生なら学校にメイクしていくわけにもいかず、マスクで顔を隠すのは当然のことかもしれません。
20代や30代の女性でも、急いでメイクがちゃんとできないときや、肌荒れしているときはマスクで顔を覆うことは普通になってきています。
本来自分の顔なんて誰もまじまじと見ていないものですが、そこまで割り切ることができると「オバサン化している」「女を捨てているみたい」のように感じてしまう方も少なくないのでは?
世の中にはいろんなニオイがあふれています。
柔軟剤に付いている香り、中年男性のポマード、誰かが付けている香水などなど。
都心に住み長時間の電車に揺られて通勤通学している人ほど、ニオイに敏感になってしまいます。
それぞれひとつの香りならいい匂いかもしれませんが、それが複数混ざり合うと最悪なニオイとなってしまうでしょう。
そんなニオイをごまかすため、マスクを付けている方は少なくないのです。
若い女性の「マスクで小顔に見せたい」というニーズから、小顔効果が期待できる多数のマスクが売られるようになりました。
マスクを付けると本当に小顔になれるのかは多くの方が気になるのでは?
ユニ・チャームでは、「小顔にみえマスク」の発売にともない、小顔コンテストが開催されました。
インスタグラムに実際に投稿された写真を見てみると、本当に小顔になっているのに驚きます。
今ではマスクを付けることはメイクのひとつなのです。
伊達メガネの感覚で伊達マスクが流行っており、マスクを付けることはファッションの一部となっています。
10代20代女性に調査した内容では、20代以下の女性で41.2%が一度でも伊達マスクの経験ありと答えました。
20代以下男性の伊達マスク着用率は24.3%のため、ほとんどが女性であることがわかります。
スマホの普及が若者のコミュニケーション力を低下させ、人と距離を置くことが当たり前になっているため、マスク依存症が増えているともいわれています。
その理由とは
という理由が挙げられます。
今では知らない人とSNSで会話をやり取りするのが当たり前となり、人とのコミュニケーションでは匿名性が当然という認識が高まっています。
ネット上の掲示板でも、スマホゲーム内でも架空のキャラとして会話が楽しめますから、人と距離を置くことに違和感を持たない方も少なくありません。
女子高生が電車に乗っていると、一緒にいるお友達同士でSNSを通し会話をする機会を見かけることがあります。
彼女たちにとって直接会話するのではなく、SNSを通すことは当然なのです。
人と一緒に過ごしているときに「スマホをやるのは止めて!」と指摘されて、初めて相手に対し不快な思いをさせていたんだと気が付く方も少なくありません。
家庭でも親がテレビやスマホを見ながら会話をしていれば、子どもは「人の顔を見て話さないのが普通なんだ」と認識してしまいます。
実は親世代の接し方にも問題が隠れているのです。
マスク依存症から抜けられないと感じている方は、マスクをずっと付けていることによるデメリットを知ってみましょう。
具体的には次のようなデメリットがあります。
問題が多いとわかれば、マスクは必要ないものなんだ!と考えることができます。
自分がマスク依存症だとわかっていても、なぜそれが悪いのか理解していない方もいるようです。
その人の言い分としては次のようなことです。
「花粉やウイルス対策になるし、別にいいんじゃない?」
「他人に迷惑をかけているわけでもないから、問題ないと思う・・・。」
確かにマスクを付けるという行為には花粉やウイルスなどを予防するという意味合いもあります。
人に迷惑をかけていないというのも事実です。
しかし、依存症になっている方は、精神的な問題を抱えていることが背景にあります。
コンプレックスがきっかけになっている場合や、みんなの前でスピーチしたら男子に笑われたなど、些細なことが要因となることもあるのです。
その理由を理解せず、自分の殻に閉じこもっているだけでは、本当の解決策にはなりません。
本気でマスク依存症を悩んでいるなら、「将来の就職に支障が出たらどうしよう」という気持ちが隠れているのではないでしょうか。
今その現状から逃げて「そのときになったら何とかなる」と思うのではなく、今のうちに解決できる方法をみつけることが重要となってきます。
マスク依存症になっている人たちは、本当に親しい友人にも心を開くことができていません。
友達の前でもマスクを外せないのが典型的な例です。
本来親友と呼べる人なら、どんなかっこ悪い自分も見せることができて、内面を好きになってくれているのだから、マスクを外すこともできます。
友達にも本当に心を開けない理由は次のようなことからです。
「友達に本当の自分を見せたら離れていってしまうのでは?」
このような不安感を持ち、親しい友人の間でもある程度の距離を置くことが、普通になってしまっています。
でも、本当は自分の本当の姿を認めてもらいたいと思っているのです。
過度に人間関係を避けていると、人とのかかわりが面倒だと思い、引きこもりになってしまう可能性もあります。
内閣府が発表したデータでは、15~34歳で働いていない人は60人万人もいるそうです。
人口に対する割合は2.2%となっており、年々増加傾向です。
さらに引きこもりの数は、平成22年2月の調査で69.6万人いることがわかりました。
そのきっかけとなったのが「職場に馴染めなかった」「病気」「就職活動が上手くいかなかった」という順番になっています。
人とうまく関われないことで、実際に引きこもりとなっているケースも多いようです。
単なるマスクをおしゃれとしてとらえているのか、依存しているのかで受ける影響が変わってきます。
依存症にまで発展している方は、マスクがないと身体症状が出るのです。
どのような症状が出るのかというと、めまい、吐き気、頭痛などとなっています。
マスクを忘れてしまうと体にも影響を及ぼし、日常生活に支障が出てしまうのです。
マスクを忘れて不安を感じるとストレスがかかるため、自律神経に異常が出るのです。
動悸がする、息が苦しい、耳鳴り、喉に何か詰まっている感じがする、疲れやすい、集中力が低下する、これらはすべて自律神経失調症が関係しています。
身体症状が出ている状態では自分で解消することは難しいため、精神科や心療内科での治療が必要となります。
マスクをずっと付けているのは、肌にもよいことではありません。
実は「マスクはニキビに良い」「マスクはニキビに悪い」2つの考え方があります。
マスクがニキビに良いとされるのは、乾燥を防ぐから、ホコリが付きにくいから、紫外線を予防できるからという考え方からです。
ニキビに悪いのは、口から出る蒸気で蒸れやすく、雑菌は繁殖する原因となるからという考え方となっています。
どちらの考えも間違ってはおらず、長時間同じマスクを付けることが問題だといえます。
マスク依存症の人が1日に何度かマスクを交換するとは考えられず、1日のほとんどを同じマスクで過ごしていますから、当然雑菌は繁殖しやすいでしょう。
外出先で感染予防にマスクが必要でも、せめて自宅でマスクを外すならニキビの原因とはなりにくいです。
そもそもマスク依存症になりやすいのは、中学生、高校生、大学生などの学生で、アルバイトをしていたとしても収入は多くないため、頻繁にマスクを交換できません。
そのような背景からもマスク依存症の方は、ニキビになりやすいといえます。
マスクを付けないと不安という症状があるなら、立派な心の病気だといえます。
社会不安障害と呼ばれており、治療が必要な場合もあるようです。
これらの特徴を知ることで、マスク依存症のことを理解しやすくなるでしょう。
人前で何かをして失敗した経験や、コンプレックを笑われたなどの問題から、社会不安障害へと発展します。
多くの人の前でスピーチをするのは誰でも緊張しますが、社会不安障害の人は1対1でも苦手で、友人関係でも問題が出るのが特徴です。
ひどくなると人前で食事ができないため、「学校で友達とお弁当が食べられない」となってしまいます。
ご飯を食べられないのはとても辛いことですから、不登校や引きこもりへと発展することも少なくありません。
人前でご飯が食べられなければ、人から隠れて食べるという行為も必要でしょう。
社交不安障害は学校生活で支障があるだけでなく、社会に出たときにも問題があります。
高校生くらいなら流行のおしゃれもしたい、メイクもしたい年ごろです。
親からもらうお小遣いだけでは足りないため、アルバイトを考えますね。
しかし、マスク依存症があればアルバイトをするのも難しいのが現状です。
接客業でマスクを付けていたら?絶対にありえません。
面接のときにがんばってマスクを外すことができても、その後のアルバイト生活では人と関わりますから、マスクを付ける行為は許されないのです。
接客業ではマスクの着用はNGですから、人と関わらないアルバイトしかできません。
将来就職しようと思っても、会議で報告をするときに人前に出なければならず、多くの社員と言葉を交わさないと仕事になりません。
結局「職場の雰囲気が合わなかった」だから辞めるとなってしまうのです。
あがり症とは人前で何かをすると緊張しやすい性格のことです。
症状が重ければ人前に出るのに不安を抱えるようになり、社交不安障害となります。
あがり症はもともと「恥ずかしがり屋」なわけですが、正常な範囲を超えれば心の病気だといえるでしょう。
社交不安障害をかかえるのは、高校生や大学生くらいが多くなっています。
子ども時代を振り返ってみると、子どもの頃は周りの人と普通に接することができて、人と深くかかわることに不安を感じることはなかったはずです。
ということは、もともとの性格ではありません。
心の問題を解消し、心の持ち方を変えることでいくらでも改善できる症状です。
社交不安障害は精神疾患ではなく、その人の考え方に問題があるとされています。
だからこそマスク依存症は考え方を少しずつ変えてくことで改善が可能で、カウセリングで治すことができる障害です。
社交不安障害とは100人に5人がかかっているといわれています。
珍しい障害ではなく、日本人なら誰でもなる可能性があるでしょう。
その理由は、日本人の多くは周りの目が気になり、人の評価を下げたくないと思っている人が多いからです。
学校生活は集団で過ごし、長時間同じメンバーで一緒にいます。
友達に嫌われたらどうしよう、仲間外れにされたらどうしよう、集団生活ではこのような心理は絶対に出てきてしまうでしょう。
本当は自分の意見を言いたいし、自分の気持ちに正直に生きたいはずです。
社会で生きるには相手の心に寄り添うことも必要で、気を使えるのは相手に優しい気持ちを持てるからでしょう。
でもがまんがピークに達したとき、マスクで自分の顔を隠すという行為になります。
人の目を過剰に気にしてしまう背景には、親に認められたいという心理が隠されているといわれています。
学校でも職場でも人の目が気になるのは、最終的には親に認められたいからです。
「そのままのあなたでいいんだよ」
と言われて育つことができれば、社交不安障害にはならないのでしょう。
でも今の親世代は仕事や家事で忙しく、親自身も心に余裕がなくなっています。
もちろん昔の親も、暇だったわけではありません。
今と比べて子どもの数が多く、便利な家電製品もなく大変な部分はありました。
しかし、祖父母と暮らすことで、親も子どもも逃げる場所があったのではないでしょうか。
だからこそ、親の心に余裕が生まれ、子どもに対してもそのままでいいと言えたのです。
決して親だけの責任にするわけにはいきません。
子どもの頃に親の目が気になった、親に褒めてもらいたかった、このように感じる方は、生活環境によって社交不安障害となっている可能性があります。
そのような環境で育ったとしても、過去に戻ることはできないため、振り返ることや親に責任を押し付けるのは避けましょう。
次の項目では、自分でマスク依存症から抜け出すポイントを紹介していきます。
紹介したマスク依存症の症状と似ていると思ったら、生活環境を少しずつ変えることで、マスク依存症から抜け出してみましょう。
依存症の解消には次のような対策があります。
どのような対策法なのか具体的にみていきましょう。
マスク依存症から抜け出すには、なぜ依存症になっているのか原因を知る必要があります。
原因を追究する方法は、心療内科での治療法でも用いられていることです。
自分で分析することで原因がわかり、どのような改善法が最も適しているかわかります。
マスク依存症といっても、次のように多数の原因が考えられます。
小顔効果を期待してファッションの一部として使っている方も、その背景にはコンプレックスを隠すためや、周りの人との間に壁をつくり自分を守っているのかもしれません。
コンプレックスがあるとマスクを外しづらく、隠すために使ってしまいがちです。
悩みがあるなら思い切って友人に打ち明けてみて、周りの人がどう思っているか聞いてみましょう。
「うん、ちょっと鼻が大きくて変だね」
と言われてしまうかもしれません。
本当の親友であれば悪い部分は悪いと言ってくれるものです。
でもそれだけで終わらないのが友達ではないでしょうか。
「〇〇ちゃんのまつげが長いところが私は好き」
「一緒にいると安心できる雰囲気が好き」
などどこか魅力的に見えているからこそ、友達付き合いをしてくれています。
周りの人は思ったほど細かな部分は見ていないものですし、どこかコンプレックスと言える部位があっても、全体の雰囲気でカバーできるものです。
何かが原因で周りの人と壁をつくっている場合は、少しずつ自分から触れ合うことを始めてみます。
特定の友人だけでなく、周りで一度も話したことがない人にも声をかけてみましょう。
社交不安障害の病院での治療でも、認知行動療法と呼ばれる方法が利用されています。
ひとつずつ行動しながら間違った方法を正す治療です。
人との壁をつくってしまうのは、自分が傷つきたくないという気持ちがあり、自分を守っているためでしょう。
その現状に自分で気が付き、自分から行動を起こそうという気持ちが大切です。
エクスポージャー法とは心療内科などで実際に治療に使っている方法です。
認知行動療法のひとつで、不安を感じる場面にあえてチャレンジし、不安に慣れていきます。
マスクを外して不安を感じる場面を0~10刻みで採点を付けていきましょう。
このようにどの場面で強い不安を感じるのか書き出してください。
不安が少ないものからマスクを取るようにして、慣れてきたらレベルを上げていきましょう。
花粉症の治療でも、わざと花粉を体内に入れて慣らす治療法があります。
最初は微量の花粉でもくしゃみなどの症状が出ていたのに、時間をかけてゆっくりと体を慣らしていくと、あるとき花粉の時期になっても症状が出ません。
エクスポージャー法はこれを行動に置き換えてやる治療法で、自分でも取り組める方法です。
傷つくのを恐れてしまうのは、過去に何か失敗したとか、気にしていることを笑われたなど、深く傷ついた経験があるからです。
たとえば足を骨折しているときに満員電車に乗ると、足を踏まれて痛い思いをします。
人はその経験から恐れを感じ、人を避けるようになるでしょう。
たくさん傷ついた経験がある人ほど、傷つくのを恐れてしまうものです。
実は自分が怖いと思う気持ちが、恐れを増幅させてしまいます。
「もう怖くなんかない、来るなら来い」
と割り切ってしまえば、以前恐れを感じていたことは意外と小さいことだとわかります。
自分が怖いと思い込んでいるからこそ、必要以上に怖くなってしまうのです。
「傷ついてもいいや」
と向き合ってみると、意外と小さなことだったりしますよ。
マスク依存症の人は自分に自信がない人が多く、欠点を隠そうとする気持ちがエスカレートしたものです。
コンプレックスがある方や、自分に自信がない方は、プロに相談してイメチェンしましょう。
髪型を変えるのはコンプレックスをなかったことにするのではなく、上手くカバーしてその人らしさの「かわいらしさ」を引き出すためです。
男性が女性のどこを見ているのか?というランキングでは、3位に「全体の清潔感」が挙げられました。
好感度を上げるにはパーツごとを変えるのではなく、「きちんと手入れされている髪型」が重要になってきます。
傷んでパサパサなら思い切ってカットしてみて、正しいヘアケアやブローの方法を見直してみましょう。
表情が暗く元気がないように見える高齢者の方にメイクをすると、心まで明るく変わることがあります。
メイクで心のケアをする方法のことを「メイクセラピー」と呼ばれています。
高齢者施設でメイクをする実験をしたところ、週を追うごとに行動や心にも変化が出たことがわかりました。
おしゃれに関心がなかった人が華やかな服装になり、ほとんど言葉を発しなかった人が周りの人と笑顔で話せるようになったのです。
メイクは自分に自信を付けて、心まで明るく変える力があります。
高校生の場合学校でメイクをするわけにもいきませんが、休日にメイクをして友達と外出してみるのもよいでしょう。
コンプレックスがあるなら、メイクの方法を学び解消することで心まで変わることができます。
社交不安障害の方は、自分の問題を知り行動を少しずつやることが大切だとお伝えしました。
いつも同じ生活環境ではなかなか変える勇気が出ない人も多いと思いますので、新学期になったときに思いきって自分を変える行動に出ましょう。
新学期でいきなりマスクを外すと、周り人から注目を浴びるでしょう。
マスクを取ることで口元が見えるようになり、「明るくなった」と思わせることができます。
休日に買い物に行ったら、「店員さんが笑顔で接してくれたため、自分も自然と笑顔で話せた」という経験はないでしょうか?
笑顔を見せられるとつられてしまうもので、同じ行動になることで「ミラーリング」の効果が生まれます。
行動や表情を合わせることを心理学でミラーリングと呼び、同じ行動をしている人に自然と親近感を抱くというものです。
思い切ってマスクを取り笑顔で周りの人に話しかけることで、イメージアップができて同時に自分にも自信が付くためおススメです。
高校から大学生になるときも、周りの人ががらりと変わるため、今までの自分を誰も知らず変えるチャンスだといえます。
自分の力ではどうしてもマスク依存症から抜け出せないときは、専門家の力を借りることも必要です。
心療内科や精神科を受診することになりますが、敷居が低いのは心療内科でしょう。
これらの治療法がメインとなります。
本気で変えたいと思うなら、病院受診も考えてみてください。
脳のセロトニンという物質を調節する抗うつ薬が使われることがあります。
抗うつ薬は効果が出るまで時間がかかるもので、実感するまで2~3か月はみておきましょう。
同じように精神安定剤にも効果が出るまで時間が出るため、医師と相談しながら服用期間を決めてください。
薬物療法は服用を止めると症状が戻ってきてしまうことがあります。
薬の服用で不安が取り除かれことでライフスタイルが変わるなら、改善は見込めるでしょう。
飲むことで不安がなくなり、自分を変える行動がしやすいならサポートとして使えます。
認知行動療法を利用するには、本人が変えたいと強く望むことが必要です。
ひとつずつ間違った思い込みを取り除くための治療で、実際に体験しながら不安を取り除きます。
自分の壁をつくり避けていたことにも挑戦しなければなりません。
最初から無理難題を押し付けられることはなく、できることからチャレンジしていく方法ですから、心配しなくても大丈夫です。
治療を受けてみたい方は、社交不安障害のカウセリングに力を入れている精神科や心療内科を受診しましょう。
マスク依存症は高校生だけでなく、大学生や社会人など20代前半の女性にもみられています。
コンプレックスや失敗などが原因となりやすく、自分にとって何が問題となっているのか知ることが必要です。
症状がひどくなれば自律神経失調症になることもありますから、改善していかなければなりません。
「マスクを付けないほうが快適」このように自分で思い込むことが必要で、少しずつライフスタイルを変えることで考え方は直せます。
失敗を恐れず積極的に行動に移せば、もっと自分を好きになることができるため、対処法をやってみましょう。