歩いていてスカートがくるくる回る、いつも同じ足を組んで座っているなどの経験や習慣はありませんか? このような人は骨盤の左右のねじれが原因の一つになっています。骨盤がゆがみやすいクセや習慣に気をつけて、いつも骨盤をニュートラルな状態に保つ方法をご紹介します。
右足に重心をかけている人は骨盤が時計まわりにねじれていることが多く、左足に重心をかけている人は骨盤が反時計まわりにねじれることが多い傾向があります。どうしても軸足になる方に重心をかけることが多いため、骨盤がねじれやすくなります。
女性がよくする横座りは、股関節がねじれ、片側の腸骨に体重がかかるようになります。例えば右側に足を出す横座りは左腸骨に重心が移動し、股関節がねじれ、骨盤が反時計まわりにねじれやすくなります。このようなねじれが固定化してくるとこの座り方が楽に感じてくるので、反対側の横座りがやりにくくなりさらにゆがみは悪化します。
いつも同じ足を組んで座っていると骨盤がねじれやすくなります。腰や足に痛みがある場合、つらい方の足を組む傾向にあります。そうすることでお尻の殿部や足の外側の筋肉がストレッチされて楽になるからです。しかし一時的に楽になるだけでいつも同じ足を組んでいれば骨盤のゆがみはひどくなり、腰痛や足の痛みも悪化します。
横向きで寝ると体がねじれる場合があります。適度に寝返りをしていれば問題ありませんが、いつも同じ方向を向いて寝るクセがあったり、その姿勢じゃないと寝られないといった場合、体がゆがんでいる可能性があります。
このように日ごろ偏った姿勢をとっていると、骨盤のねじれが固定化されてしまいます。するとねじれた骨盤の状態での姿勢が楽になってしまい、ますます骨盤がねじれてしまうという悪循環に陥ります。
女性の場合、歩行時にいつもスカートがくるくる回ってしまう人は骨盤がねじれている証拠です。スカートが回る方向(時計まわりか反時計まわり)をチェックしてみましょう。
左右のねじれチェックの結果と改善のためのエクササイズをご紹介します。
右腸骨が前方に、左腸骨が後方にねじれています。
右腸骨が前方に傾き、左腸骨が後方に傾きます。
※写真はイメージです
腰回しエクササイズで、左足をやや前方に出して左右30回ずつ腰回しを行います。
(1日3回)
まず、倒しにくい右側へ腰をひねるようにして、そこから倒しやすい左側へ抵抗を加えながら倒していきます。
【手順】
1、仰向けに寝て左膝を曲げ、左膝 の外側を床につけるようにします。
2、次に左膝の内側を床につけるように腰をひねり、左膝の外側を右手で押さえ左膝を元の位置に戻していくようにします。
この時に膝を戻 さないように右手で膝に抵抗を加え7秒キープします。
その後、一気に脱力し1の状態に戻します。これを3セット行います。
(1日2回)
左腸骨が前方に、右腸骨が後方にねじれています。
左腸骨が前方に傾き、右腸骨が後方に傾きます。
※写真はイメージ
腰回しエクササイズで右足をやや前方に出し、左右30回ずつ腰回しを行います。
(1日3回)
まず、倒しにくい左側へ腰をひねるようにして、そこから倒しやすい右側へ抵抗を加えながら倒していきます。
【手順】
1、仰向けに寝て右膝を曲げ、右膝 の外側を床につけるようにします。
2、次に右膝の内側を床につけるように腰をひねり、右膝の外側を左手で押さえ右膝を元の位置に戻していくようにします。このとき、膝を 戻さないように左手で膝に抵抗を加え7秒キープします。その後、一気に脱力し1の状態に戻します。これを3セット行います。
(1日2回)
人間には利き手、利き足などがあり左右を同じように使うことはなかなかできません。そのため体のゆがみのない人はほとんどいませんし、多少のゆがみは問題ありません。
しかし、クセや仕事などで偏った姿勢が多い人はゆがんでいる状態が強くなり、自分の許容範囲を超えてしまうと痛みなどが出てきます。
いくら骨盤を矯正しても、ゆがみにつながるクセや習慣に気をつけて生活しないと、またすぐにゆがんできてしまいます。
このようなクセや習慣を見直し、自分の骨盤がどのようにねじれているかを正確に把握することが、ゆがみを治していく第一歩です。