ダイエット中だからと空腹を我慢し続けていたのに、食欲が爆発して食べ過ぎてしまった苦い経験がある方も多いと思います。
「手っ取り早そう」だと思って、絶食をしてしまう人も多いでしょう。
絶食をするとエネルギー不足になり、自分の筋肉を分解してエネルギーに変える「糖新生」を起こします。
つまり、自らをエネルギーに変えることで不足を補おうとするのです。
しかし、それは脂肪を燃焼してくれるはずの筋肉が減ってしまうことを意味します。ですから、空腹を我慢するダイエットは、筋肉の少ないやせにくい体を作るだけでなく、老けた印象に…。実はスタイル良くやせるためには、絶食は遠回りなのです。
他にもダイエットをする多くの方が知らない事実として、「カロリーは満たされているのにお腹が空くことがある」ことがあげられます。
空腹は体からのシグナル。意味を理解して対処することがダイエットを成功させ、リバウンドをしない体を維持する秘訣です。
そこで今回はお腹が空く4つの原因を知って効果的に対処する方法をお教えします。
多くの方が知っているのがこれ。
体内のカロリー量が足りない時に「お腹がすいた」という信号が体から発せられます。
これを防ぐためには、食間を6時間以上開けず、自分に最低限必要なカロリーを知って摂りましょう。
栄養不足や栄養バランスの偏りでも空腹は起こります。
最近では、食べているのに栄養失調の症状を起こす「隠れ栄養失調」の女性が急増中だそうです。
この場合、炭水化物は食べていてカロリーは必要量を満たしているのに、栄養不足が起こっていている場合が多いでしょう。
米、麺類、パン、いも類など。とうもろこしやカボチャ、豆類にも多く含まれます。外食が多い方は摂り過ぎることがあるので、できるだけ「毎食1種類から2種類」に留めておきましょう。
肉類、魚介類、卵など動物性のものと、大豆の植物性のものがあります。ランチでオーダーしがちなパスタなどは、タンパク質が少なく、炭水化物が多くなりがち。
毎食、生の状態でこぶし1つ分の量を目安に摂るようにしましょう。
緑黄色野菜、淡色野菜、きのこ類、海藻の主な栄養です。食物繊維もたっぷり。炭水化物をエネルギーに変えてくれる作用や、脂肪燃焼に効果があるといわれています。
この3つのカテゴリーの食材を毎食摂れば、栄養バランスはばっちり!
あなたの食生活で不足しやすいカテゴリーをチェックして、日ごろから意識しましょう。
体は喉が乾いたことと、お腹が空いたこと、どちらも「空腹」というシグナルであなたに知らせます。水分不足をカロリー不足と混同している人も多いです。
一日に必要と言われている水分は、体重によって異なります。
体重× 30ミリリットル。例えば50キロの人なら、必要な水分量は1500ミリリットル=1.5リットルです。
コーヒーをたくさん飲むことで「水分量はOK」だと思っている方がいますが、コーヒーには利尿作用があるので、水分に含みません。水か麦茶など、カフェインとアルコールが含まれない飲み物がベストです。
睡眠不足もお腹が空く原因の1つです。あなたの平均睡眠時間はどれくらいですか?
できるだけ毎日「6時間以上」とるようにしましょう。
脳のエネルギー源は糖分なので、起きている分だけ無性に炭水化物が食べたくなります。睡眠不足の翌日は、早く寝ることで無駄食いを防ぐことができます。
ダイエットは、空腹と闘うことではありません。
体のシグナルである空腹がなぜ起こったのかを考え、原因別で対処する必要があります。空腹コントロールはダイエット成功の近道!空腹を制して、ダイエットを成功させましょう。