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産婦人科医が教える!不妊治療のABC

2015年6月23日更新 | 3,227 views | お気に入り 571

前回の「卵活」のお話に続き、今回は不妊治療のお話をしていきましょう。
不妊治療って皆さんいろいろイメージがあると思います。高いのかなとか、痛いのかなとか、いつから不妊治療ってしたらいいんだろうなどなど。

今回は不妊治療の基本的な流れをみていきましょう。
★卵子の老化を防ぐ、卵活記事はコチラ⇒

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1、不妊治療っていつからしたらいいの?
2、どんな流れなの?
3、いくらくらいかかるの?助成金のお話
4、どこへいけばいいの?

1、不妊治療はいつから開始?

不妊というのは「健康な男女が1年通常の夫婦生活を送っても妊娠しない場合」とわれています。以前は2年でしたが最近は晩婚化もあり早く治療をという流れから1年といわれています。

ただ不妊治療というのはいつから始めてもいいのです!子供が欲しいと思ったら病院に行ってちょっと相談する。そんなところから不妊治療は始まります。

2、不妊治療ってどんな流れなの?

実は不妊治療の第一歩は自分でできるんです。自分でできて一番大切なこと、それは以前にお話しした基礎体温を付けること!(基礎体温の回参照⇒)
それにより排卵の時期や排卵をきちんとしているか、がわかります。

病院での流れは、

①タイミング療法⇒②人工授精⇒③体外受精

というように進んでいきます。

①タイミング療法

タイミング療法というのは基礎体温表を見たり超音波検査によって排卵の時期を特定し、sexに最適な時期をお伝えします。ご夫婦の年齢にもよりますが、これを3から6か月続けてみてそれでも妊娠しない場合②人工授精に進みます。

②人工授精

人工授精はタイミング療法と同じように排卵の時期を特定し、その少し前にご主人の精液を持参していただき(家で取ってくるもよし、病院で取るもよし)、子宮の中に精液を入れるという治療になります。ほとんど痛みはなく、時間も2分くらいで終わります。
①②では妊娠できない場合③に進みます。

③体外受精

体外受精は少し厄介です。
病院により方法が少しずつ違うのですが、局所麻酔をして卵巣から卵子を取り出し(図:左)、ご主人の精子と受精させて3~5日間しばらくきちんと育つか様子をみます(図:中央)。
そしてきちんと育ったものを細いチューブで子宮の中に戻します(図:右)。

受精卵凍結というのはこの状態で冷凍してしまうというもの。
女性の子宮側のコンディションがよくないとか、卵子がたくさん取れた場合などは凍結させます。戻す方は痛みはほとんどありません。

と大まかにはこんな流れですが途中でいろいろな検査を行い、必要があれば途中をスキップして早めに高度な不妊治療に進むこともあります。

3、いくらくらいかかるの?

不妊治療で気になるのはお金のこと。
とても高いイメージですよね。それぞれの段階で値段もかなり異なります。また病院によってもかなり値段が異なるので調べてから行くといいかもしれません。

大体の目安としては①のタイミング療法では1回超音波をするのに数千円です。大体1周期に診るのは2~4回程度なのでトータル1万~2万くらいです。(排卵誘発剤など薬を使った場合は別途)

②の人工授精は一回あたり1~3万かかります。ただしその他超音波の費用など別途かかるのでトータル3~5万程度です。

③になると卵巣から卵子を取り出す作業や、受精卵を凍結させる器材などが必要になるためぐんと上がります。
少し細かい話をすると実は体外受精には凍結させる・させない以外にも種類があり、卵子と精子を自然に受精させる方法と、精子が元気がない場合などに人工的に卵子に入れてやる方法とがあります。これらの違いにより費用も異なってくるのですが20~60万ほどかかります。

最近は少子化対策もあり、自治体により異なりますが1治療につき7.5~25万ほどの助成金が下りるので自分の住んでいる地域の自治体に問い合わせてみるといいかもしれません。(所得制限あり)

4、どこへいけばいいの?

では不妊治療を始めようと思った場合どこへ行ったらよいかわからない人も多いと思います。

まずはかかりつけの産婦人科、または近くの産婦人科へ行ってみてください。
タイミングまでは診てくれるところが多いですが人工授精や体外受精となると設備が必要になるので不妊治療専門のクリニックでしかできません。
その場合はかかりつけの医師が紹介してくれます。大きい病院や大学病院でも行っているところはありますが不妊専門クリニックの方が患者さんがそこに集まってくるので治療に慣れているという一面があります。

と、こんな流れになっていますが不妊治療と気負わずに、まずは「そろそろ子供が欲しいなと思ってるんですけど」と産婦人科に気軽に相談に行ってみてくださいね。

著者情報
本記事は、2015年6月23日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。