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治療中の疑問を解決!知っておきたい歯科用語の基本

2016年6月7日更新 | 3,815 views | お気に入り 486

はじめに

歯の白さはどんなアクセサリーよりも貴女を輝かせるといいます。

そんな大切な歯ですが、つい虫歯や歯周病で歯医者さんにかかることもあるかと思います。もちろん健康な方も予防のため、キレイな歯の維持のために歯医者さんに通われていることでしょう。

しかし、歯医者さんの言葉って実際よくわからないし、あまりしつこく質問するのも気まずいとか思っていませんか?

「歯医者さんに行くのはちょっと怖い」と思っているあなたも、歯医者さんのことをよく知ればきっと怖くなくなるはず!

それでは、わかりにくい歯医者さんの言葉を解説して行きたいと思います!

わかりにくい歯医者さんの言葉

1.歯の名前

どこの歯が痛いのか?どこの歯を治療するのか?
基本的で重要なことですが、意外と知らない方も多いです。

上の図のような、上の歯6本、下の歯6本の合わせて12本を前歯ということが多いです。

細かく言うと真ん中から

  • 中切歯
  • 側切歯
  • 犬歯(糸切り歯)
  • 第一小臼歯
  • 第二小臼歯
  • 第一大臼歯
  • 第二大臼歯
  • 第三大臼歯(親知らず、智歯)

といいます。
親知らずは生えてこない方もいます。第三大臼歯は親が死んでから、もしくは親から自立してから生えてくるということで、親知らずと呼ばれるようになったようです。
今は親も長生きしてますので親が知らないということもないかもしれませんね。

2.歯の構造

1.エナメル質

歯の外側です。人間の一番硬い部分です。
そんな硬いエナメル質も食べ物を食べた時の酸で溶けます。
しかし唾液のアルカリで中和されるので戻るのです。色は透明がかった白です。

2.象牙質

エナメル質の内側を支えます。色は黄色です。
神経が通っているので、ここが剥き出しになると痛みがでます。冷たいものがしみるのもここです。

3.歯髄

歯の中心部で神経と血管が通っています。虫歯がここまでくると激痛になります。
それでも我慢していると痛みが消えますが、それは歯の神経が完全に死んでしまったことになりますので、さらに放置すると神経が腐り始めます。
その先は顎の骨にも腐敗が進むことになりますので要注意です。
歯髄の治療法は歯内療法といって、虫歯になった歯髄をキレイに取り除き洗浄して詰め物をしていくことになります。

3.歯医者さんの検査

1.虫歯の検査

目で見る検査、ライトを当てる検査、特殊な光を当てて反射具合で虫歯進行具合を確認する検査、歯と歯の間にデンタルフロスを通して引っかかりを確認する検査、レントゲン検査などがあります。
ちなみに進行度合いは以下のようになります。

  • Co(ゼロでなくObservation要観察のオーです)

白濁や着色などで歯磨き指導、定期的なデンタルクリーニング、フッ化物塗布などで回復が見込めるもの 

  • C1 :エナメル質のみの虫歯 
  • C2 :象牙質に達する虫歯 
  • C3 :歯髄に達する虫歯 
  • C4:歯冠が崩壊した虫歯
2.歯周病の検査

歯茎の腫れのみのものを歯肉炎、歯を支える歯茎の骨が炎症で溶けて退縮してきているものを歯周炎といいます。
歯周病の検査は先の細いプローブという器具を歯と歯茎の間に差し込み、歯茎の骨がどれだけ退縮しているかを計ります。

およそ3mmを超えると歯周病と判定されます。

3.レントゲン検査

目視で判定しにくい虫歯や歯周病の進行具合の診断、親知らずなどの埋まり具合の診断、歯内療法の治療確認、歯列矯正やインプラントの診断などに使います。

最初に全体のレントゲンを撮影し治療計画を立てて、個々の歯の治療前にそれぞれの歯のレントゲンを撮るようになります。もちろん不要な場合は省略されます。

レントゲンの放射線の被曝を気にされる方もいらっしゃるでしょうが、通常の歯科用のデンタルエックス線ですと一回海外旅行の飛行機に乗ることにより受ける放射線より遥かに少ないのです。普通に生きていても1ヶ月でそれ以上の自然放射線を受けています。また通常鉛の入った放射線防護エプロンをかけてくれます。

4.歯医者さんの治療①

1.虫歯の治療

基本的に虫歯は削って取り除きます。
虫歯なりかけのCo状態であれば歯磨き指導やフッ化物塗布で対応します。また最近では健康な歯の部分はなるべく残した方がよいという考えから、極力削らない治療に変化しつつあります。
3MIXなどの抗生物質を使った治療法や、銅の抗菌作用に期待したドッグベストセメントによる治療法なども聞いたことがあるかも知れません。

しかし、どんな虫歯でも全く削らないわけにはいきませんし、明らかに削って詰めた方が早く負担も少ないというケースも多いです。特殊な治療法は行っている歯科医院も少ないので(特殊な治療法をやっているから素晴らしい医院というわけではありません)、担当の先生に相談するとよいでしょう。
幹細胞を使った歯質再生の研究もあるそうで、遠い未来虫歯は再生するものになるかもしれません。

2.歯周病の治療

歯周病の治療はひたすら歯と歯茎の掃除をするしかありません。
原因は歯周病細菌に対して歯茎の免疫機能が過剰に反応して歯を支える骨を溶かしてしまうことによるので、進行を止めるためにとにかくデンタルクリーニングします。あまりに症状が進行している場合は外科処置にて再生治療をすることがあります。

歯の治療については、とにかく放っておいて治ることはありません。

5.歯医者さんの治療②

虫歯を削ったり歯が抜けたりした跡を放置しておくと、噛みにくいだけでなく、空いた部分を埋めようとして隣の歯が倒れてきたり、噛み合わせの歯が伸びてきたりして歯並びが崩れてきます。
そのために詰め物、被せ物、差し歯、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどを行うことになります。

1.詰め物

虫歯を削ったところには詰め物をして治療します。
詰め物はその場で直接詰める直接法と型をとって詰め物を作って次回詰める間接法があります。直接法はCR(コンポジットレジン)という光で固まる樹脂で詰めることが多いです。間接法のものは詰め物のカバーする大きさによりインレー<アンレー(オンレー)などと呼ばれたりしますが、診療の現場では全部まとめてインレーと呼ばれることが多いです。素材は銀合金、金合金、CR、セラミックなどです。
保険診療では銀合金になることが多いです。


画像:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/67/MO_inlay_of_3.jpg 

2.被せ物

虫歯治療で削ったところが大きいと全体的に削って被せ物をするようになります。

素材は銀合金、金合金、CR、セラミックになります。前歯などの見えやすいところは前装冠といって金属の冠で前から見えるところだけCRやセラミックを貼り付けて見栄えを整えることがあります。

3.差し歯

歯内療法をしたあとに土台を埋めて被せ物をしていくのがこれに当たります。

4.入れ歯

歯が抜けたところを埋めて噛めるようにする床に人工の歯がついたものです。
歯茎と残った歯で支える構造になっています。基本的に取り外し式です。

5.ブリッジ

歯が抜けたところを両側の歯を削って橋渡しにして人工歯をつけるものです。
基本的に取り外しできません。

6.インプラント

歯が抜けたところの顎の骨にチタンなどの人工歯根を埋めて人工歯を立てる治療法です。ブリッジと違い隣の歯を削らずに済みますし、入れ歯のように外れることもありません。
しかし、高度な技術や治療後のしっかりしたメンテナンス・サポート体制が必要であり、施術中の事故による死亡例などもあります。

メリットとデメリットをしっかり相談した上で治療を受けることをお勧めします。

6.よくある歯医者さんでのわかりにくい話

1.保険と自費の違い

「保険の被せ物で~」とか「自費だときれいな歯が入ります」とか言われることもあると思います。

これは健康保険の効く範囲の治療をするか、健康保険でカバーされない範囲の治療で多少高価になる治療をするかという違いです。

基本的には、必要最小限の機能回復のための治療が健康保険でカバーされていて、美容目的の治療・施術が自費診療とされます。

具体的には、「被せ物の材質の違い」がメインになります。
(厳密には治療方法のあちらこちらで自費と保険の違いがあるのですが、あまり患者様の目に触れませんので今回は省略します)。

保険では銀やパラジウムがメインの合金でつくられた銀歯になります。安い合金は精度が落ちたり、アレルギーの原因となりやすいものもあります。
前歯のみプラスチックを貼り付けて金属色を隠しますが、奥歯は銀色の被せ物になります。

自費ではハイブリッドセラミックやセラミックもしくは金合金などの、高価ですがキレイで健康的にも害の少ないといわれる成分のものが使われます。

入れ歯でも保険では歯に引っかかる金属の爪が気になりますが、自費では樹脂製の爪で引っ掛けることにより入れ歯とわかりにくくなったり、ソフトな素材で歯茎に当たってもいたくないものなどもあります。

またホワイトニング、矯正、インプラントなどは原則として健康保険には含まれません。

2.同じことをやっても毎回料金が違うのはなぜ?

実際の治療にかかった費用の他に保険治療では様々な費用がかかります。

まず、1回目は初診料、2回目以降は再診料という費用がかかります。

また月に1回管理料や指導料といって継続して治療の管理や指導をする費用がかかります。

これらを1度に算定してしまう先生もいれば、治療回数にうまく分散して算定して毎回の負担額があまり変化しないようにしている先生もいますので、保険診療による同じ治療内容でも先生や日によって料金がかわるということになります。

「指導や管理なんてされてないんだけど」
といいたい気持ちもわかりますが、保険診療で指導料、管理料がなくなると歯医者さんはかなり赤字になってしまうのです。でも、よっぽどおかしな高額請求をされた場合などは内訳とその必要性などを尋ねてみてもよいと思います。

ちなみに私の医院では全て自費診療なので、実際診療にかかった費用以外のお金は一銭もいただいておりません。
(費用明細はわかりやすいですが、その分多少診療費用自体が高くなります)。

3.ホワイトニングとデンタルクリーニングと歯石取りの違い

歯石取りは健康保険で行う歯周病の治療行為になります。
よって、そもそも歯の表面をキレイにするための治療ではないのです。

デンタルクリーニングは逆に美容目的の施術なので、歯の表面の汚れを落とすという点は似ていますが、基本的に保険外の自費診療になります。

ホワイトニングは過酸化水素などの薬品を使用して歯の着色色素を分解する施術なので、元の歯より明るい色になります。ホワイトニングの効果を最大限に出すためには事前にしっかり汚れを落とした方がよいでしょう。最近美容目的のセルフホワイトニングサロンも多いですが、歯科医院とセルフホワイトニングサロンでは使える薬剤に違いがありますので、よく調べて使い分けられるとよいでしょう。

まとめ

いかがでしょう?
歯医者さんに聞きたかったけど聞きにくいという話を中心にまとめてみました。
こんなことが聞きたいという話があれば、こっそり教えてくださいね!

著者情報

歯科医師、アイドルプロデューサー デンタルビューティーサロンPureCure院長

本記事は、2016年6月7日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。