肩がこっていると思って一生懸命マッサージしたり、温めてみてもなかなか治らないことがあります。もしかしたらそれは首こりかもしれません。首と肩こり、一見同じような原因で起こると考えられがちなのですが、症状や原因も異なるためその違いを知っておくようにしましょう。
肩こりと首のこり、どのように違うのか紹介します。
肩こりは肩周辺の筋肉が緊張して起こるのですが、首の場合は首の姿勢が悪いために神経や血管が圧迫されこりとして感じてしまいます。デスクワークで首が前かがみになったり、スマホの使用で首を下に長時間下げていることも原因となります。
肩こりが原因だと思っている人も多いのですが、実はその不調の多くは首こりからきているのかもしれません。首には多くの神経が通って、太い血管も存在しています。例えば首の神経が圧迫されると偏頭痛、うつ症状など現代人が抱える不調にも関係してきます。そのほかめまい、肌荒れ冷えなど女性特有の症状も起こりやすくなります。
どちらも原因が異なっていることも多いため、解消方法は別々に行なうことをおすすめします。まずは肩がこっているならそれを改善し、それでも不調が改善しないなら首のこりもあると判断し、その方法も加えてみましょう。
肩こりは肩周辺の筋肉を動かさず固まっているのが原因です。そのため運動をしたり、温めて血流をよくし、疲労物質を排泄させれば解消できます。運動は次のような方法があります。
① 肘を曲げて腕をサイドに上げます。
② 手の指を肩に当てて、肩をぐるぐると回します。
肩だけでなく肩甲骨も動かせるため、肩や背中のこりを効果的にほぐせますよ。
猫背になって首が前かがみになっているのを治すのが効果的です。いわゆるストレートネックというもので、首の湾曲が真っ直ぐになっているのを改善しましょう。
① あごを引いて首を後ろに持っていきます。
② その状態から首を後ろに傾ける動作を10回くらい行ないましょう。
肩こり、首のこり同じものと考えられがちですが、実は原因や解消方法は異なっていました。肩の筋肉の緊張なのか、それとも姿勢が悪く首の湾曲がなくなっているかはなかなか見極めにくくなっています。しかし、どちらも組み合わせて起こることも多いため、まずは肩の緊張をほぐし、それでも改善できないなら首の対処方法も実践してみてはどうでしょうか?